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「全国で約23万人の若者が“身近な人の希死念慮を受け止めている可能性”」——希死念慮者の周囲の人の実態をNPO法人Light Ring.が調査

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特定非営利活動法人Light Ring.

LightRing.独自の調査から判明。自殺予防週間に合わせ、希死念慮者の周囲の若者へのサポートの必要性を訴え

特定非営利活動法人Light Ring.(所在地:東京都)は、自殺予防週間(9月10日〜16日)に合わせ、「希死念慮を抱える人の周囲にいる若者」の実態調査を発表しました。調査の結果、全国で約23万人の若者が、身近な人からの「死にたい」「消えたい」といった相談に日常的に向き合っていると推定されました。希死念慮者だけでなく、周囲にいる若者への支援を広げること、これは、日本における自殺対策において重要であることを示しています。


調査結果のポイント

大学生・中学生を対象とした調査(有効回答157名)(2022年)
2.5%が「希死念慮を抱える人の話を受け止めた経験あり」と回答。
全国15〜24歳の人口約931万人(総務省統計局,2024年)に換算すると、推定23万人

Light Ring.運営コミュニティ参加者を対象とした調査(参加者130名/回答者13名)(2025年8月)
・46.2%の人が「実際に会ったことのある友人」を支えている
61.5%が「支えている相手が希死念慮を抱えている」と回答。

あなたが支えている相手はどのような方ですか?

あなたが支えている人は希死念慮を抱えていると感じますか?

調査数は限られるものの、日常の人間関係の中で深刻な状況に直面している若者が一定数存在していること示された。

調査結果を踏まえた考察

希死念慮を抱えている人は、スティグマ、エネルギーの低下、恐怖心などから、専門機関へ「自分からアクセスする」ことが難しい。

一方で希死念慮者の周囲の若者は日常的に接しているため、希死念慮の兆しを初めに気づくことのできる唯一の存在になりやすい。

専門家によるアウトリーチには限界があるが、身近な存在は「自然なアウトリーチ」を行うことができる。

日本財団調査(2023年)によると、希死念慮が生じた際に打ち明けた・相談した相手として最も多いのが「友人・同級生」12.4%。

こども家庭庁の調査(2024年)によると、希死念慮者の存在に気付いた際、その人にとって望ましい対応を知っているかという問いに対して、半数以上が「どちらともいえない・知らない」と回答。

身近に希死念慮を抱えている人は多く、多くは身近な人が受け止めている現状がある一方、支え方を学ぶ機会や周囲の人へのサポートが不足。希死念慮者とともに周囲の人へも支援を広げることが、自殺予防に直結する。

代表理事コメント

「友人や同級生といった身近な関係の中で、すでに数十万人規模の若者が“命を支える役割”を担っています。
 しかし、その多くが「どう支えればよいのか」と悩み、時に孤立しています。

自らも不安や葛藤を抱えながら大切な人を支え続ける若者を守ることは、単なる個人の課題ではなく、社会全体で取り組むべき喫緊の課題です。

 支える側も共に支えられる仕組みを整えることこそ、自殺予防に不可欠であり、国レベルでの体制強化が求められています。

   私たちは、この現実に真摯に向き合い、社会全体で「支える人を守る」仕組みを実現していきます。」
 (特定非営利活動法人Light Ring. 代表理事 石井綾華)

特定非営利活動法人LightRing.

自殺、孤独・孤立、こころの病、子ども・若者の問題といった社会課題に取り組むNPO法人です。
①悩みを抱える人や専門家ではなく「そばにいる一般市民」に主体と対象を特化している点
②「若者による若者のための」メンタルヘルス課題の解決を目指している点
③ 精神疾患の治療、では無く”予防”に主眼を置く点
以上の3点をキーワードに、事業活動を続けています。

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年9月8日 11時03分)

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