株式会社Synergy Career
〜就活生の3人に1人がベンチャーから大手への転職が可能と回答〜
新卒大学生向けの就活情報サイト「就活の教科書」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、26卒と27卒の就活生を対象に、新卒のベンチャー就職に関する調査を実施いたしました。集計した200名の回答をもとにアンケート結果を報告します。
調査結果記事はこちら:https://reashu.com/report-bentyakigyo/
本プレスリリースの内容を転載・引用される場合は、情報の正確性を保つため、(https://reashu.com/report-bentyakigyo/)のURL明記をお願いします。

◆調査サマリー
1、就活生の10.5%が大手企業よりもベンチャー企業志向
就職するなら「ややベンチャー企業が良い」「絶対にベンチャー企業が良い」と答えた学生は合計10.5%でした。一方で、就活生の61.0%が大手企業志向と回答しており、依然として多数派であることがわかりました。
2、ベンチャー企業の魅力は「成長スピードが速い」が最多
ベンチャー企業のポジティブなイメージは「成長スピードが速い」(68人)や「社員の裁量が大きい」(66人)でした。自由度の高い環境で自分の力を試したいと考える学生にとっては大きな魅力となっていることが明らかになりました。
3、ベンチャー企業への入社で譲れない条件は「給与」と「福利厚生」
ベンチャー企業に入社する際に学生が譲れない条件として最も多く挙げたのは「給与」(59人)と「福利厚生」(57人)でした。さらに「年間休日」(53人)や「社風の良さ」(52人)も重視されており、自由度や挑戦環境を求めつつも、安定した待遇や生活基盤が確保されることを就職先選びの前提としている姿が浮かび上がりました。
4、就活生の3人に1人がベンチャーから大手への転職が可能と回答
ベンチャー企業から大手企業へ転職できると考える学生は35.5%でした。一方で、転職は難しいと感じている層も33.5%存在しており、ベンチャーでの経験が評価されるかどうかについて、学生の間で意見が分かれている状況が浮き彫りになりました。
◆新卒のベンチャー就職に関する調査に至った背景・調査概要
明確な定義はありませんが、ベンチャー企業とは新しい価値を提供している企業のことです。
参考:【ベンチャーは危ない?】優良ベンチャー企業の見分け方 | 特徴,危ない理由も
近年、新卒採用市場では「大手企業志向」の根強さがある一方で、キャリア観の多様化によりベンチャー企業への関心も高まりつつあります。そこで今回は就活生が「ベンチャー企業」にどの程度関心を持ち、どのような基準でベンチャー企業を検討しているのかを明らかにするために、「新卒のベンチャー就職に関する調査」を実施しました。
【アンケート内容】
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大手企業とベンチャー企業のどちらに入社したいですか?
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ベンチャー企業に対してのイメージを全て選択してください。
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ベンチャー企業に入社するとして、譲れない条件はありますか?
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ベンチャー企業から大手企業へ転職できると思いますか?
【アンケート概要】
調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年09月02日 ~ 2025年09月03日
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:200人(男性72人:女性128人)
◆アンケート結果
(Q1)大手企業志向とベンチャー企業志向の割合

「ややベンチャー企業が良い」「絶対にベンチャー企業が良い」と答えた就活生は10.5%でした。
特に「絶対にベンチャー企業が良い」と答えた学生が6.5%で、これは少数派ながらも強い意志を持った層といえます。
また「どちらとも言えない」と答えた学生は28.5%で、この層の学生にとっては、企業が提示するキャリアビジョンや働き方が、自分の進路選択を大きく左右するカギになりそうです。
(Q2-1)ベンチャー企業のポジティブなイメージ

ベンチャー企業のポジティブなイメージとして多く挙げられたのは「成長スピードが速い」(68人)や「社員の裁量が大きい」(66人)でした。
自由度の高い環境で早く成長したい、自分の力を試したいと考える学生にとって、ベンチャー企業は魅力的に感じることがわかりました。
(Q2-2)ベンチャー企業のネガティブなイメージ

ベンチャー企業のネガティブなイメージとして最も多く挙げられたのは「経営の安定性が低い」(71人)でした。
次いで「福利厚生の不足」(62人)、「社会的認知度が低い」(60人)といった安心感や社会的評価に関する要素が上位に並んでいます。
また、「給与が低い」「研修制度の不足」といった待遇・教育面での懸念やも目立ちました。
ベンチャー企業の魅力と裏返しの部分がネガティブイメージにつながっていることが伺えます。
(Q3)ベンチャー企業に入社するなら譲れない条件

ベンチャー企業に入社する際の譲れない条件として最も多く挙げられたのは「給与」(59人)でした。
次いで「福利厚生」(57人)、「年間休日」(53人)、「社風が良い」(52人)と続きました。
やはり就活生の企業選びでは、安定した待遇や生活基盤を重視しており、ベンチャー企業に入社するなら最低限の待遇が必要だと考えていることがわかりました。
(Q4)ベンチャーから大手へ転職できると思う割合

ベンチャーから大手への転職について「できると思う」「どちらかといえばできると思う」を合わせると35.5%で、3人に1人は転職は可能だと考えていることが分かります。
また、「難しいと思う」「どちらかといえば難しい」と回答した割合も33.5%で、大手企業への転職のハードルを意識している層が一定数存在しています。
ベンチャー経験の価値をどう捉えるかについては、学生の間でも見解が分かれている状況がうかがえます。
◆総評
今回の調査からは、就活生の多くが依然として大手企業志向を持ちながらも、ベンチャー企業を選択肢として検討する学生が着実に存在していることが明らかになりました。
大手企業は安定や待遇の安心感から根強い人気を誇りますが、一方でベンチャー企業には「成長スピード」や「裁量の大きさ」といった挑戦機会や自己成長の場を魅力と感じる学生が一定数いることがわかりました。
さらに、「給与」「福利厚生」「年間休日」といった安定要素を重視する声も目立ち、ベンチャー企業でも学生たちは安定のバランスを求めていることがうかがえます。
ベンチャーから大手への転職可能性についても意見が割れており、ベンチャー経験の社会的評価が今後どのように高まっていくかは、学生にとっても企業にとっても注視すべきポイントです。
総じて、今回の調査は就活生のキャリア観が一層多様化していることを示しています。大手・ベンチャーどちらの企業にとっても、自社の強みをわかりやすく伝え、学生のキャリア志向に寄り添ったメッセージを発信していくことが重要だといえるでしょう。