平凡社
描き下ろしイラストや「矢沢あいを知る『110の質問』」など、作者全面協力の豪華企画も! 矢沢あいさん画業40周年、『NANA』連載25周年を記念して刊行されたムックが全国の書店で話題を呼んでいます。

国内外で圧倒的な人気を誇る少女漫画『NANA』(集英社)の作品世界をファッションや音楽から読み解く特集ムック「矢沢あい『NANA』の世界」(別冊太陽『太陽の地図帖』シリーズ/平凡社)が、8月7日の発売以来、全国の書店で大きな反響を呼び、発売から1ヶ月でたちまち大増刷となりました。
本書は作者の矢沢あいさんと『NANA』を刊行する出版社、集英社の全面協力のもと制作され、未公開の下絵や作画資料を多数掲載。特別描き下ろしイラストや貴重な作者へのインタビューなどを通して、全世界で熱狂的なファンを集める作品の魅力を深掘りします。
特別巻頭言を飾る小説家の辻村深月さんは『NANA』の魅力について以下のように語ってくれました。
言い切ってしまっていいと思う。
私たちの世代以降で、矢沢あい作品の影響を受けてない人なんていない。
25年前の連載開始以来、世代も国境もこえて、読者を増やし続ける伝説的少女漫画『NANA』。2000年代ジャパンカルチャーを象徴するその魅力は、本書を読めば、より深いところに没入することができるはずです。全国の書店にて、ぜひ手に取ってお買い求めください!








【目次】
●特別巻頭口絵
『NANA』イラストギャラリー 矢沢あいの作画コメントつき
●巻頭言
矢沢あい作品がくれた「私たちのスタンダード」(文=辻村深月)
●特別企画
・矢沢あいを知る「110の質問」
・矢沢あいが語る「作画の秘密」
●『NANA』入門
同じ名前を持つ二人の少女の夢とリアルを描く 2000年代を象徴する“伝説の少女漫画”
『NANA』登場人物相関図&登場人物図鑑
●登場人物で旅する『NANA』
【1】小松奈々
トレンドとコンサバで揺れ動くハチファッション
【2】大崎ナナ
イギリス・パンクを牽引した「ガールズパンク」にナナの幻影を見る
【3】本城蓮
ファッションアイコンとしてのシド・ヴィシャス、その生き様
【4】寺島伸夫
ジョニー・ロットン的ファッションに見る、「パンク」という文化
【5】高木泰士
「ルードボーイズ」と「スキンズ」。イギリスの若者ファッションから見る、ヤスという男
【6】岡崎真一
シンの「リップチェーン」とボディモディフィケーション
【7】一ノ瀬巧
タクミとマルコム・マクラーレン。バンドの生みの親の共通項とは?
●評論
・ロンドン・パンクと「セックス・ピストルズ」の時代
・誰もが己の戦闘服を纏って──永遠のヴィヴィアン・ウエストウッド
・『NANA』と椎名林檎と「1999年7の月」
・「上京物語」の系譜として見る『NANA』
・なぜ、実写映画『NANA』はエポックメイキングな一作となったのか?
●コラム 『NANA』を深掘り
1 遠藤章司とグランジファッション
2 707号室とニューヨーク「チェルシー・ホテル」
3 上原美里(都築舞)を救った「ゴスロリ」と音楽
4 「いとしのレイラ」とペルシア文学
5 レンの愛車「1965年式のシェルビーGT350」
●私と『NANA』
俳優・中田クルミ ファッションも音楽も『NANA』から学んだ──。私の人生の基準です。
●名作地図
“パンク・スピリッツ”揺籃の地 1970年代のロンドンを歩く
●名作の舞台を訪ねて
ナナとハチ、20歳の「東京」生活
●矢沢あい 全作品初出誌&初収録単行本等データ/略年譜
【書誌情報】
書名:矢沢あい『NANA』の世界
シリーズ:別冊太陽 太陽の地図帖
編集:太陽の地図帖編集部
文:宇野維正/岡崎武志/小野原教子/佐藤誠二朗/杉山亮一/田口哲也(敬称略)
発売日:2025年8月7日
造本:B5/112P/並製/オールカラー
定価:1,650円(10%税込)
ISBN:978-4-582-94634-5
出版社:平凡社