RASA JAPAN
インフルエンサー投稿が購買と習慣を動かす理由

hotice株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:趙 無極、以下 hotice)は、日本のPinterestユーザー125名を対象に「日本市場におけるPinterest活用術/インフルエンサー投稿が購買と習慣を動かす理由」に関する調査を実施しました。
アンケート調査に基づき、ユーザーの接触状況、投稿ジャンル傾向、信頼される投稿品質の条件、インフルエンサー投稿の行動・購買への影響などを定量的に分析。この調査は、日本市場においてPinterestが生活者の行動変容や購買意思決定を支えるメディアであることを明らかにし、海外ブランドにとって有効な戦略設計の示唆を提供しています。
https://hoticeglobal.com/blog/trends/pinterest-japanese-market-survery/
■ 調査概要
調査主体:hotice株式会社
調査協力:合同会社RASA JAPAN
調査手法:インターネット調査
調査時期:2025年8月
調査対象:日本国内在住のPinterestユーザー
有効回答数:125名
■ 調査背景と目的
本記事(本調査)は、日本のPinterestユーザー125名へのアンケート結果を基に、①接触実態と主要ジャンル、②信頼される投稿品質の評価軸、③「共感→再現→継続→購買」への影響プロセスを多角的に可視化します。
これにより、Pinterestにおけるインフルエンサー投稿が日本の生活者行動に与える効果とその条件を明らかにし、海外ブランドおよびマーケターが日本市場でのPinterest活用戦略—コンテンツ設計、クリエイティブ要件、起用方針—を具体化するための判断材料を提供することを目的としています。
■ 主な調査結果
Pinterestユーザーの接触状況と活用の特徴

日本国内ではPinterestがまだマス向けSNSとして認知されているわけではありませんが、実際の利用実態を見ると、多くの生活者が日常的に活用していることがわかります。

調査では、月に1回以上Pinterestを利用している人が全体の半数を超えており、その中の約86%がインフルエンサーの投稿に接触していると回答しました。
これは、日本のPinterestユーザーにとってインフルエンサー投稿が「自然な情報接触」の一部として機能していることを示しています。

さらに、よく見られている投稿ジャンルは「ファッション」「料理」「旅行」といった暮らしに密着したテーマが中心で、日本人ユーザーはPinterestをライフスタイル改善や日々の工夫のヒントとして利用している傾向があります。
このような背景から、Pinterestは日本市場においても、広告媒体というより“日常の延長にある情報源”として受け入れられているといえます。
海外ブランドが参入する際には、この文脈を理解した上での投稿設計が重要になります。
インフルエンサー投稿は「やってみたい」を引き出しているか?

日本のPinterestユーザーは、インフルエンサーの投稿に触れることで強く「行動したくなる」傾向があります。
調査では、インフルエンサー投稿を見たことのあるユーザーのうち92.5%が「やってみたい」「作ってみたい」と感じたことがあると回答しました。
これは、ビジュアルの魅力だけでなく、投稿内容のわかりやすさや再現性が、日本の生活者の心理にフィットしていることを示しています。
特に、日本では「料理」「ハンドメイド」「ウェディング」などの実用性の高いジャンルに対して再現意欲が強く、見たものを保存して自分でも実践するという行動につながりやすい傾向があります。
こうした傾向は、ユーザーとの“感情的接点”を意識した投稿が、より深いエンゲージメントを生む土台になることを示唆しています。
日本市場においては、「共感できて、自分にもできそう」と感じさせる構成が効果的です。
信頼される投稿とは?Pinterestにおける「投稿品質」の評価軸

日本のPinterestユーザーがインフルエンサー投稿を「信頼できる」と感じるかどうかは、フォロワー数やブランドの知名度ではなく、投稿の内容そのものに大きく依存しています。
調査では、信頼の理由として最も多かったのは「口コミやレビューがある」(54.2%)、「説明がわかりやすい」(50.5%)といった、実用性と透明性に関する項目でした。
日本市場では、見た目の派手さや影響力よりも、「この投稿は自分の生活に役立つか?」という視点で投稿の価値が判断されます。
つまり、ブランド力の有無に関係なく、丁寧に構成されたコンテンツであれば、新興ブランドでも高い信頼を得ることが可能です。
海外企業が日本市場向けにPinterestを活用する際は、“共感”よりも“納得”を重視した構成が鍵となります。
投稿から行動、そして購買・継続へ

日本のPinterestユーザーは、インフルエンサー投稿を見たあと、実際に行動に移す割合が高い傾向にあります。
さらに興味深いのは、その一部が一時的な行動にとどまらず、「1ヶ月以上継続している」(12.4%)という結果です。
これはPinterestが、日本の生活者にとって「継続的なライフスタイル改善のヒント」として受け入れられている証といえるでしょう。
また、インフルエンサー投稿をきっかけに商品やサービスを「実際に購入した」ユーザーは全体の86.9%に達しており、日本市場でもPinterestが購買導線の起点になっていることがうかがえます。
購入の決め手としては、「見た目が好み」「お得感」「レビュー」などが上位を占めており、情報の信頼性とビジュアルの共存がカギとなっています。
海外ブランドは、単なる広告ではなく、「体験できる情報」を提供することで、日本のユーザーの行動を促進できます。
■ 会社概要
hotice株式会社
所在地:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-17-4 山口ビル(新館)4階
代表取締役:趙 無極(Mukyoku Cho)
設立:2021年9月1日
事業内容:SNS運用支援/インフルエンサー施策/動画制作/デジタル広告/コンサルティング
公式サイト(日本語):https://hotice.jp
公式サイト(英語):https://hoticeglobal.com
日本のインフルエンサーマーケティングについて(英語):https://hoticeglobal.com/blog/marketing/influencer-marketing-japan/
調査協力:合同会社RASA JAPAN
所在地:〒225-0011 神奈川県横浜市青葉区あざみ野1-27-1 G-201
代表取締役:喜多 克(Masaru Kita)
設立:2019年2月21日
事業内容:マーケティングオペレーション構築支援/BPOサービス/デジタル戦略支援
公式サイト:https://rasa-jp.co.jp/
■ お問い合わせ
hotice株式会社
メール:contact@hotice.jp
お問い合わせフォーム:https://hotice.jp/contact