一般社団法人 EO ALL KANSAI
(株)路珈珈の井田社長とビジネスデザイン学部生20名が協働し「ロクメイコーヒー」の成長戦略をテーマにしたアイデア発表会を開催。顧客体験の向上、ブランドロイヤルティの強化など多角的な提案が行われました。
世界の若手起業家によるネットワーク「EO(Entrepreneurs’ Organization、起業家機構)」に所属する「EO Osaka(運営:一般社団法人EO ALL KANSAI)」は8月28日に、桃山学院大学ビジネスデザイン学部(所在地:大阪府大阪市)と共同で行っている産学連携プロジェクトの一環として、EOメンバーである株式会社路珈珈のワークショップを受けた学生20名によるビジネスアイデア発表会を開催しました。

株式会社路珈珈–ROKUMEI COFFEEの歴史は、1974年12月に現代表・井田氏の父が創業した喫茶店「ROKOKO」から始まりました。以来、長年にわたり経営を続ける中で、コンセプトや業態の見直し、ブランド名の変更、さらにはビジネスモデルの革新など、時代の変化に応じて組織を進化させてきました。
井田社長が掲げる「誰かの日常を豊かにする」という理念を具現化するために、近年注力している「オムニチャネル」戦略についてを学生たちは学びました。その学びを踏まえ、彼らは「コーヒーを通じて日常に至福のひとときを届ける」というテーマのもと、新たなビジネスアイデアの創出に挑戦しました。

初日は路珈珈の工場にて、井田社長が講師となり、これまでの会社の歩みやコーヒー業界の課題、自社の強みといった内容を実演を交えながらお話をしていただきました。
本プロジェクトでは20名の学生が4チームに分かれ、新たなビジネスアイデアをデザインします。「何をイノベートするのか」「誰をシアワセにするのか」「カバーする範囲」「市場投入時期のメド」「クリアすべき基準」の5つのポイントに着目して、思考を深めていきます。


20名の学生は4つのチームにわかれて、各々のテーマでディスカッションを行い、たくさんの付箋を活用したワークショップを重ねていきました。井田社長に対して積極的に質疑をする姿が印象的でした。

6日間ある講義も最終日の山場を迎え、一生懸命に準備してきたプレゼンテーションの機会が差し迫るにつれて、彼らの熱気が最高潮に高まりました。1つでも吸収したいという学生たちの真剣な眼差しが岡田先生へ注がれ続けています。

プレゼンテーションでは、4チームそれぞれが約1か月もの期間の準備を重ね、その想いがつまったオリジナリティー溢れるビジネスアイデアを発表しました。井田社長と株式会社拓洋の松浦社長の2名が審査員を務め、学生たちのプレゼンテーションに熱心に耳を傾けておられました。




今回の発表会に参加した20名の学生の中には、将来起業家を志している人も少なくありません。本プロジェクトは、Z世代ならではの柔軟な発想を引き出し、既成概念にとらわれない新たなビジネスアイデアが生まれる契機となりました。さらに、EOに所属する現役の経営者たちと直接交流することで、学生たちはビジネスの現場をより身近に感じ、起業に関する知識や視点を一層深める貴重な経験を得ることができました。



EOには様々な経験やバックボーンを持つ起業家やアトツギ経営者が所属しています。私たちEO Osakaではこれからも、それらの経験や知見を社会に還元し、世の中に貢献するさまざまな取り組みを行ってまいります。
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EO Osakaが考える社会貢献について
EO Osakaは、世界組織であるEOの日本における2つ目のチャプター(支部)として、2010年7月に大阪で発足しました。関西に本拠を構える先進的なベンチャーマインドを持つ起業家約130名が在籍しています(2025年8月28日現在)。
日本では新興企業数と成長に必要な資金の調達額がともに世界全体の1%程度にとどまっており、スタートアップ後進国と言われています。2022年11月に政府は第二の創業期を作り、日本の経済成長を促進することを目的として「スタートアップ育成5カ年計画」を発表、今後の起業家の育成に力を入れていく方針を打ち出しました。
年商1億円を超える起業家のみで結成されたEO Osakaの起業家たちは様々な経験やバックボーンを持っており、その経験を世の中に発信したり若者に伝えることによって、起業を身近に感じてもらったり、起業を一つの選択肢としてもらうことを目標としています。

<参考URL>
EO Osaka
https://www.eoosaka.org/
桃山学院大学ビジネスデザイン学部
https://www.andrew.ac.jp/businessdesign/
株式会社路珈珈
https://www.rococo-coffee.co.jp/