⽇本ケイデンス

ケイデンス(本社 米国カリフォルニア州サンノゼ市)は、9月9日(米国時間)、NVIDIA DGX SuperPOD with DGX GB200 systems のデジタルツインをCadence® Reality™ Digital Twin Platformのライブラリに追加し、機能を拡充すると発表しました。NVIDIA社の高性能アクセラレーテッドコンピューティングプラットフォームの新モデルにより、データセンター設計者および運用管理者は、AIファクトリーの構築において世界をリードするAIアクセラレータを容易に導入できるようになります。ケイデンスのReality Digital Twin Platformは、AIファクトリーやデータセンターを、コスト、スペース、エネルギー、冷却、環境の影響などを正確に考慮しつつ、実際に設置する前に、指定されたSLAに対して高精度でモデル化できるソリューションです。
Cadence Reality Digital Twin Platformは、設計者がベンダ提供のデジタルモデルをドラッグ&ドロップするだけで、物理的なデータセンターと同様に機能するデータセンターのデジタルツインを高精度に作成可能です。これらのデジタルモデルを活用することで、エンジニアは電力、スペース、冷却、性能要件を指定したデータセンター全体やキャンパスを高精度で設計できます。ユーザは数回のクリックで障害発生時のシナリオやアップグレードシナリオを検証できます。稼働開始後も、このCadence Reality Digital Twin Platformを活用し、データセンターのライフサイクル全体を通じて最適なパフォーマンスの追跡と維持が可能です。
NVIDIA DGX SuperPOD(DGX GB200システム搭載)のライブラリ追加は、ケイデンスとNVIDIA社の継続的な連携の一環です。今年初め、両社はCadence Reality Digital Twin PlatformがAIファクトリー設計・運用向けNVIDIA Omniverse blue printをサポートすることを発表しました。ケイデンスとNVIDIA社は、Cadence Reality Data Center Digital Ecosystemの機能拡張を通じてデータセンターおよびAIファクトリーの構築プロセスを継続的に改善し、利用するエンジニアの最新の設計・運用ニーズに高い関連性を維持しています。
Cadence Reality Digital Twin Platformのライブラリは、750社以上のベンダーから提供される14,000点以上のアイテムで構成されています。既存のデータセンターの部品はすべて、対応するライブラリアイテムで表現することが可能です。部品が未収録の場合、ケイデンスはソフトウェアサポートの一環として、ご要望に応じて作成・追加いたします。
Cadence Reality Digital Twin Platformの詳細情報またはお問い合わせについては、こちらのウェブページをご覧ください。
AI Infra Summitに参加します
ケイデンスは、9月9日~11日にSanta Clara Convention Centerで開催されるAI Infra Summitに参加し、ケイデンスのReality Digital Twin Platformにおけるライブラリの拡張と、エージェント型AIにおけるリーダーシップをご紹介します。ケイデンスのReality Digital Twin Platformのライブラリはブース409で展示され、以下のパネルディスカッション、基調講演、トークセッションにも参加します:
以下、講演予定です。
-
Badarinath Kommandur(Fellow)
9月9日午後2時35分(PDT)
パネルディスカッション モデレーター
「Chip Design: Designing Power Efficient Chips – from the Edge to the Data Center」
-
Charles Alpert(AI Fellow)
9月10日午前10時55分(PDT)
基調講演「Design for AI and AI for Design」
-
Sherman Ikemoto(Group Director)
9月10日午後2時20分(PDT)
「AI Data Center Operations: Simulation-Driven Data Center Design, Operations and Risk Management」
NVIDIA社コメント
Tim Costa氏(general manager, Industrial and Computational Engineering)
「DGX GB200システムを用いたDGX SuperPODのデジタルツイン構築は、AIファクトリーの構築を加速させるエコシステム実現に向けた重要な一歩です。イノベーションのペースが加速し、サービス提供までの時間が短縮される中、ケイデンスとの継続的な協業におけるこの取り組みは、極めて重要なニーズを満たすものです。」
ケイデンス・コメント
Michael Jackson(senior vice president, System Design and Analysis)
「AIの急速なスケーリングには、対象となる機器とユーティリティで設計要件を満たせるという確証が必要です。NVIDIA社のDGX SuperPOD(DGX GB200システム搭載)のデジタルモデルをCadence Reality Digital Twin Platformのライブラリに追加したことで、設計者は世界で最も強力なアクセラレーテッド・システムの一部について、挙動も正確なシミュレーションをモデル化できるようになりました。これにより設計時間が短縮され、ミッションクリティカルなプロジェクトにおける意思決定の精度が向上します。」
ケイデンスについて
ケイデンスはAI分野とデジタルツインのマーケットリーダーであり、シリコンからシステムまでのエンジニアリング設計におけてイノベーションを加速させる演算ソフトウェアのアプリケーションのパイオニアです。ケイデンスのIntelligent System Design戦略に基づくケイデンスの設計ソリューションは、ハイパースケールコンピューティング、モバイル通信、自動車、航空宇宙、産業、ライフサイエンス、ロボティクスなど、幅広い市場に対応するチップから電気機械システムまで、世界をリードする半導体およびシステム企業が次世代製品を構築するために不可欠なものです。2024年、ケイデンスはWall Street Journal紙により、世界で最も優れた経営を行っている企業トップ100に選ばれました。ケイデンスのソリューションは無限の可能性を提供します。ケイデンスに関する詳細についてはcadence.comをご参照ください。
※本プレスリリースは、2025年9月9日に米国で発表されたプレスリリースを日本語に翻訳したものです。内容および解釈については、英語版が正式なものとされます。
この件に関する問い合わせ先
フィールド・マーケティング部
TEL: 045-475-2311 FAX: 045-475-2218
E-mail: japan_pr@cadence.com