オーナーズ株式会社
〜スムーズな承継には、早期育成やメンター制度などの支援が求められる〜
事業承継の総合支援サービス『RISONAL(リソナル)』を運営するオーナーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:作田 隆吉、以下「オーナーズ」)は、「社内承継における後継者の意識調査」を実施し、106名から回答を得ました。

社内承継:親族関係のない社内の役員や幹部社員に事業承継することを指し、近年の後継者不足に対応する有力な承継手段として注目されています。
【調査結果 概要】
・社内承継を打診されたとき、半数以上が「責任の重さに不安」
・約2割は「突然の打診」で承継に直面
・9割以上が社内承継に不安あり。不安要素の上位は「責任」と「適性」
・不足しているスキル TOP3「財務・会計知識」「戦略立案力」「法務・契約知識」
・社内承継準備は「会議参加」や「業務フロー理解」が中心
・約半数が「自社の後継者育成制度」を通じた承継準備を実施。約3割は承継支援を全く受けられず、育成制度の未整備が明らかに
・社内承継に必要な支援、1位「経営スキル習得」2位「キャリア設計」3位「メンター制度」
・8割超が会社を継いだことに「満足」
【調査結果 詳細】
◼️社内承継を打診されたとき、半数以上が「責任の重さに不安」
社内承継を打診されたときの気持ちを尋ねたところ、「責任の重さに不安を感じた」が54.7%で突出しており、「自分に適性があるか疑問に思った」が36.8%、「現経営者や周囲からの期待やプレッシャーを感じた」が30.2%と続き、半数以上が「責任の重さ」への不安に直面していることがわかりました(n=106)。

◼️約2割は「突然の打診」
社内承継の打診を受ける前に、経営を引き継ぐ可能性を考えていたかを尋ねたところ、「経営層との面談で示唆があった」が42.5%で最多でした。一方で「まったく考えておらず、突然の打診だった」との回答も18.9%にのぼりました(n=106)。

◼️約8割が社内承継の打診前から経営判断に関与
社内承継の打診を受ける前の経営関与について尋ねたところ、「主要な経営判断に直接関与していた」が34.9%、「一部の経営判断に関与していた」が41.5%で、合わせて約8割が何かしらの経営判断に関わっていたことがわかりました(n=106)。

◼️準備から承継完了まで、約6割が1年以内に完了
社内承継完了までの期間を尋ねたところ、「半年以内」が31.1%、「1年以内」が30.2%で、合わせて約6割が短期間で承継を完了している、または完了を予定していることがわかりました(n=106)。
半年以内:31.1%
1年以内:30.2%
1~2年程度:18.9%
3~5年程度:7.5%
5年以上:6.6%
覚えていない/未定:5.7%
◼️社内承継準備は「会議参加」や「業務フロー理解」が中心
社内承継に向けた準備内容を尋ねたところ、「経営会議や役員会議への参加」が57.5%、「経営判断への関与」が55.7%で僅差、「社内業務フローの理解」が43.4%と続きました。一方で「準備していない」が7.5%で、未着手層の存在も明らかになり、準備の有無に差が出ています(n=106)。

◼️会社を継ぐ最大の魅力は「裁量の大きさ」
会社を継ぐことの魅力を尋ねたところ、「自分の裁量で意思決定できる」が56.6%で最も多く、「経済的リターンがある」が45.3%、「会社の成長や変革に挑戦できる」が41.5%と続きました。(n=106)。

◼️9割以上が社内承継に不安あり。不安要素の上位は「責任」と「適性」
会社を継ぐことに対して不安に感じたことを尋ねたところ、「意思決定の責任」が57.5%で最も多く、「経営者としての適性」が53.8%、「必要スキル不足」が34.9%と続きました。「不安はない」と回答したのはわずか9.4%で、9割以上が何かしらの不安を抱えていることがわかりました(n=106)。

◼️6割以上が、社内承継に必要な情報を得られていたと回答
社内承継プロセスや必要なスキルに関する情報入手状況を尋ねたところ、「十分に得られていた」が21.7%、「やや得られていた」が41.5%で、合わせて6割以上が比較的情報を得られていたことがわかりました。一方で得られていない層も約4割程度おり、情報不足が承継の不安の一因となっていることも示唆されます(n=106)。

◼️不足しているスキル TOP3「財務・会計知識」「戦略立案力」「法務・契約知識」
社内承継を行ううえで、自身に不足しているスキルを尋ねたところ、「財務・会計知識」が49.1%で最も多く、「経営戦略・計画立案力」が39.6%、「法務・契約知識」38.7%と続き、経営の基礎スキルに対する課題感が際立ちました(n=106)。

◼️約半数が「自社の後継者育成制度」を通じた承継準備を実施。一方、全く支援を受けていない方は3割超
社内承継に向けて受けた育成支援について尋ねたところ、「自社の後継者育成制度・カリキュラム」が49.1%で最多でした。一方で「支援を受けていない」が31.1%にも上り、育成支援や制度が未整備の企業も多いことが考えられ、企業間で大きな格差が存在することが明らかになりました(n=106)。

◼️社内承継に必要な支援、1位「経営スキル習得」2位「キャリア設計」3位「メンター制度」
社内承継に必要な支援を尋ねたところ、「経営スキル習得支援」が48.1%で最も多く、「キャリア設計支援」が38.7%、「メンター制度」34.0%と続き、体系的な学習と伴走支援の両立が求められていることがわかりました(n=106)。

◼️周囲からは全体的に「後押し」の傾向
打診時の周囲の反応を尋ねたところ、家族からは「心配」(32.1%)の声がある中で、全体として「後押しされた」が多い結果となりました(n=106)。

◼️家族・社内幹部からの反応が、判断に影響している傾向
周囲からの反応が判断に影響したかを尋ねたところ、影響の有無の割合から、特に家族・社内幹部の反応が判断に影響している傾向がみられました(n=99)。

<周囲からの反応で、判断に影響を与えたもの/一部抜粋>
・経営幹部から今後の前向きな相談が増え、期待値が後押しとなった
・後輩から「ついて行きます」と言われた
・妻からの反対が、逆に必ず成功させるという決心に導かれた
・家族会議でいろいろな意見を聞いた上で引き受けることを決意した
・かねてからの恩人から、妥当な人事である旨の意見をいただき後押しとなった
・クライアントからの指示、バックアップがあった
・元社長からのアドバイスが、最後の判断の決め手となった
◼️8割超が会社を継いだことに「満足」
社内承継の経験に対する総合的な満足度を尋ねたところ、「とても満足」が34.9%、「やや満足」が48.1%で、合わせて8割以上が高い満足度を示していることがわかりました(n=106)。

<満足している理由/一部抜粋>
・責任とともに裁量の幅が広がり、覚悟とバランスを持って仕事に臨む姿勢の大切さがよく分かった
・オープンな会社になったと自負している
・経営裁量の自由度がアップしたことで意思決定のスピード感が出た
・就任中は財務的に安定成長することができ、退任の時に従業員から惜しまれた
・役員の協力が得られている
・地域や社会貢献ができる
・自身が理想とする決断を下せることに満足している
・会社の成長に直接関与できる
<不満がある理由/一部抜粋>
・株式取得の資金繰りが大変だった
・会社の経営状態やその手法についての引き継ぎがなく、不安が大きかった
・承継事項やスケジュールが明確になってない
・業務負荷が高く、準備時間が確保できない
・他の役員との調整不足
・業績に伴った報酬が充分に得られず、リスクが大きい
・変革のタイミングであり、相当な覚悟で組織改革をしなくてはならないため、そこまで自信が持てない
◼️オーナーズ株式会社 代表取締役社長 作田 隆吉 コメント
今回の調査では、社内承継を経験・予定している方の8割以上が「総合的に満足している」と回答し、多くの後継者に肯定的に受け止められていることが明らかになりました。経営における裁量の拡大や会社の成長への貢献など、承継を引き受けたからこそ得られる価値が実感されていることは心強い結果といえます。
一方で、9割以上が「責任の重さ」や「自身の適性」など経営を引き継ぐことに不安を抱えており、財務・法務・戦略といった基礎的経営スキルの習得をはじめとした体系的な後継者育成・支援制度の必要性に言及する声が多かったのが印象的です。
総じて、「後継者の承継による満足度は高いが、準備や支援には課題が残る」という二面性が示される結果となりました。オーナーズが提供する「RISONAL 社内承継」でも、後継者育成に向けたご支援を通じて、中小企業のスムーズな社内承継に貢献してまいります。
【調査概要】
調査名称:社内承継における後継者の意識調査
調査機関:Fastask
調査対象:社内承継を経験した後継者
調査方法:Webアンケート
調査期間:2025年8月27日〜9月1日
有効回答数:106件
※各回答項目の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります
◼️調査結果の引用時のお願い
※本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、出典元の表記および当社サイトのリンクの掲載をお願いします。
当社サイト:https://risonal.com
例:「オーナーズの調査によると」「オーナーズ調べ」など
◼️代表プロフィール

オーナーズ株式会社 代表取締役社長 公認会計士
作田 隆吉(Ryukichi Sakuta)
慶應義塾大学経済学部在学中の2005年、旧公認会計士二次試験に合格。現、EY新日本有限責任監査法人に入社。上場・未上場会社の監査業務を中心に従事。2011年、現・デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社に入社。2013年のデロイト ニューヨークオフィスでの勤務を経て、2015年からはデロイト ロンドンオフィス勤務。Advisory Corporate Finance チームのディレクターとして、日本企業の欧州M&A案件を多数支援。2019年からは東京オフィスにて、スタートアップ・ファイナンス・アドバイザリー事業を統括。国内外の多岐に亘るスタートアップの資金調達やM&A exit、事業開発を支援。中小企業のオーナーに求められているサービスを届け、ひいては中小企業の生産性向上や事業承継といった日本の抱える大きな社会課題に取り組むべく、当社を創業。公認会計士。
◼️「RISONAL社内承継」について
オーナーズが幅広い承継方法の中から、事業オーナー、企業、役職員にとって理想の社内承継の実現を支援するサービスです。社内承継専門の投資子会社である「社内承継支援機構」を活用した永続保有を前提とする株式取得を伴ったソリューションも用意し、これまでにない社内承継の選択肢を提案します。
https://risonal.com/internalsuccession/
◼️オーナーズについて
オーナーズは、売り手オーナーの利益を守るM&Aサービス「RISONAL(リソナル)M&A」、理想の社内承継の実現を支援する「RISONAL(リソナル)社内承継」、承継後の資産運用をサポートする「RISONAL(リソナル)WEALTH」の提供を通じて顧客の理想を追求しています。これまで大企業やそのオーナーにしか提供されていなかった高いクオリティのサービスを、中小企業に向けて広く展開していきます。
人生の一大イベントである事業承継を悔いのないものにするために、公認会計士や投資銀行出身者、投資ファンド出身者などで構成される当社の専門チームが、事業承継の総合支援パートナーとしてお客様の理想を追求します。
◼️会社概要
<オーナーズ株式会社>
代表:代表取締役社長 公認会計士 作田 隆吉
所在地:東京都港区六本木6-2-31 六本木ヒルズノースタワー16階
事業内容:専属M&Aエージェントサービス、資産運用支援サービス(含む金融商品仲介業)、社内承継⽀援事業、社内承継企業譲受事業及び経営⽀援
コーポレートサイト:https://owners-ma.jp
サービスサイト:https://risonal.com/
◼️本件に関する連絡先
オーナーズ株式会社 PR事務局
担当:木村
メール:info@owners-ma.jp