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https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ SEO支援実績4,300社のランクエストが提示:世代別700人で検証する従来型×AIの検索行動
生成AI(ChatGPT、Gemini)の普及により、情報探索は従来型検索(Google・Yahoo!)中心からAI検索の併用へと移行が進んでいます。ただし、利用状況や信頼の置き方は世代で大きく異なり、その差は「検索に何を期待するか(網羅性/要約力/即時性)」と「信頼をどう担保するか(出典・清潔感/更新性)」に起因します。
この実態を把握するため、SEO支援実績4,300社のランクエスト(https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ )は、10代〜70代以上の男女700名を対象に調査を実施しました。従来型検索(Google・Yahoo!)とAI検索の『使い分け・信頼判断・活用シーン』の3観点でデータを整理し、世代別の行動傾向を可視化。本調査では、その結果を「検索の現在地2025」として、SEO施策およびコンテンツ設計の意思決定に資する実務的インサイトを提示します。
目次
調査1: 従来型検索とAI検索の使い分け実態
◆ 従来型検索エンジンへの依存
◆ 若年層におけるAI検索の浸透
◆ 「補完ツール」として広がるAI検索
調査2: 情報の信頼性
◆ 従来型検索への信頼の高さ
◆ AI検索の信頼度の限定性
◆ 中間的評価と不確実性
調査3: AI検索の活用場面
◆ ニュースや天気は「AI検索では限定的」
◆ 知識や勉強ではAIの手軽さが光る
◆ 若者を中心に相談相手としてのAIの存在感
◆ 「利用しない」層は依然として多数派
調査4: 従来型検索の活用場面
◆ ニュースや天気は「従来型の独壇場」
◆ 生活情報や口コミは「幅広い世代で支持」
◆ 学習や知識確認でも「従来型優位」
◆ クリエイティブや相談用途ではAIに軍配
◆ 「利用しない」層は若年層に多い
世代別インサイト総まとめ:「代替」ではなく「編成」へ
◆ 高年層は「確実性と習慣」、若年層は「対話性と即時効率」
◆ 信頼の主軸は依然「従来型」だが、評価は“相対化”へ
◆ 役割分担は「広さ=従来型」×「深さ/親密さ=AI」で定常化
◆ 若年層の「従来型離れ」は“置換”ではなく“分散”
◆ 主役交代を左右する3条件
※尚、本アンケート調査の内容は前編・後編に分けて公開しています。
▶ 前編はこちら
4.従来型検索エンジン(GoogleやYahoo! 等)の活用場面 ※複数回答可

◆ ニュースや天気は「従来型の独壇場」
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「最新のニュースや天気」に関しては、年代が上がるにつれて利用率が大幅に高まっています。30代で45%、50代では52%、70代以上では62%と、年齢層が高いほど従来型検索を頼りにする姿勢が鮮明です。
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ニュースや天気といった即時性が重視される情報は、公式メディアや検索エンジンの速報性に対する信頼が根強いことを示しています。AI検索がここに食い込む余地はまだ小さく、従来型が“王道の使い道”として強く定着している様子がうかがえます。
◆ 生活情報や口コミは「幅広い世代で支持」
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「地域の店や施設情報」「商品・サービスの口コミ」といった生活に直結する情報は、全世代で2〜3割台の利用が確認されました。
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特に30代では口コミ検索が35%と比較的高く、購買行動や生活設計に従来型検索を活用していることがうかがえます。AI検索でも対応できる分野ですが、具体的な店舗名やレビュー数値といった“客観的データ”を求める場合は従来型が選ばれやすいと考えられます。従来型は「公式データや多人数の意見を広く拾う場」としての強みを維持していることが、ここでも浮き彫りになっています。
◆ 学習や知識確認でも「従来型優位」
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「用語や意味の確認」「専門分野や複雑な情報の解説」では40〜60代を中心に利用率が高く、特に60代では「用語や意味の確認」が51%と過半数を超えています。
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AIは簡潔な説明が得意である一方、従来型は出典や複数の見解を確認できる点が安心感につながっていると考えられます。学習や調査など“情報の裏付け”が必要な場面では、依然として従来型が優位に立っていることが読み取れます。知識領域においても「AIは便利だが最後は従来型で確認」という使い分けが意識されている印象です。
◆ クリエイティブや相談用途ではAIに軍配
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「アイデアや文章作成支援」「個人的な相談やアドバイス」といった領域では、いずれも一桁台が中心で、従来型検索の存在感は極めて限定的です。これは、検索エンジンがそもそも“情報提示型”に特化しており、発想支援やパーソナルな助言には馴染みにくい構造を持っているためです。ユーザーもこの限界を理解しており、従来型をこうした用途に積極的に使う傾向はほとんど見られません。
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この部分こそAI検索が得意とする領域であり、両者の役割分担が最も明確に出ているカテゴリと言えるでしょう。
◆ 「利用しない」層は若年層に多い
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最後に注目されるのは「特に利用しない」との回答で、20代が37%と最も高く、30代でも26%に上ります。対照的に40代以上では2割前後と低下しており、むしろ高年層の方が従来型検索を習慣的に使い続けている様子が見えます。
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若年層では、従来型ではなくSNSやAI検索を通じて情報を得るケースが増えていると推測され、情報収集の主戦場が世代によって変わりつつある兆候が表れていると言えるでしょう。
世代別インサイト総まとめ:「代替」ではなく「編成」へ
◆ 高年層は「確実性と習慣」、若年層は「対話性と即時効率」
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高年層ほど従来型検索に依存し(例:ニュース/天気は70代以上62%)、『自分で出典を見極められること』×『慣れた操作』が安心感の核になっています。一方、若年層はAIを問題の言語化・要点抽出・相談に使い、必要に応じて従来型で裏取りするハイブリッド運用が進行。
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ここで見える差は単なる年齢差ではなく、「価値観(確実性↔対話性)」×「習慣」×「目的適合」の組み合わせで説明できます。
◆ 信頼の主軸は依然「従来型」だが、評価は“相対化”へ
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多くの年代で従来型の信頼が優位な一方、10〜40代では「同程度に信頼」が約3割に達し、用途別に評価を切り替える態度が広がっています。
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信頼の土台は、
(1)出典の可視化(根拠リンク)
(2)更新性(鮮度)
(3)責任の所在(運営主体の明確さ)
(4)UIの清潔感(可読性)
の4点で形成されます。AIは(1)(2)の提示を強化できれば、従来型との信頼ギャップを詰められる可能性があります。
◆ 役割分担は「広さ=従来型」×「深さ/親密さ=AI」で定常化
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客観データや多視点検証(ニュース・天気・口コミ・用語確認)は従来型が優位(例:60代の用語確認51%)です。対して、要約・発想・パーソナル助言はAIが優位で、従来型は一桁台にとどまります。
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実態は“二段階検索ループ”『定義/要約(AI)→候補収集(従来型)→統合(AI)→裏取り(従来型)→意思決定(AI/従来型)』となっており、両者は代替ではなく、ワークフロー内の補完関係として安定しつつある状態であるとみています。
◆ 若年層の「従来型離れ」は“置換”ではなく“分散”
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20代で従来型を「特に使わない」が37%。ただしこれはSNSやAIへの入口分散の表れで、探索の起点が多様化したと読むのが妥当です。起点がどこであれ、最終段で従来型に戻る“裏取り需要”は残り続けています。
◆ 主役交代を左右する3条件
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出典一体提示:AI回答内に一次情報・数値根拠を“折り込む”水準まで進化できるか。
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リアルタイム統合:ニュース/ローカル/在庫等で遅延なく一次ソースに接続できるか。
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ガバナンス:誤情報対策・プライバシー・責任の所在と分担の明確化(説明責任の可視化)が、ユーザーに理解できる形で示せるか。
この3条件が満たされれば、若年→中年層へと拡散が進み、AI主導のシェアシフトが起こり得ます。逆に満たされなければ、AIは“賢い補助輪”の地位にとどまると考えます。
結論として、検索の未来は「代替」ではなく「編成」です。ユーザーは目的に応じて、対話的AIと網羅的検索を素早く組み替えながら使い分ける時代に入っています。勝負どころは、信頼を“構造”として提示できるか、そしてその構造を世代ごとの使い方に的確に“フィット”させられるかにあります。
監修者:杉本 貴之(Takayuki Sugimoto)
株式会社ecloreにて年間120社超のSEOコンサルを担当。SEO分野で培った分析力と多数の企業との豊富なコミュニケーション経験を活かし、消費者の購買行動や市場動向を深く理解。
一次情報に基づくコンテンツの監修を通じ、信頼性が高く質の優れた情報発信を積極的に行っている。
【保有資格】SEO検定1級、Googleアナリティクス認定資格

調査概要
調査日: 2025年7月28日~2025年7月29日
調査対象地域: 全国
調査機関: Freeasy
調査方法: オンラインアンケート調査
調査対象・人数: 15~99歳の男女700名
<<調査結果の利用条件>>
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情報の出典元として「4,300社以上のSEO支援実績を誇るランクエスト」を明記してください。
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ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:
https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/
https://rank-quest.jp/column/column/subcontracting-request/
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