株式会社小学館
~テレビは6割が毎日1時間以上視聴、SNSではYouTubeが1強で39.2%が毎日1時間以上視聴~

株式会社小学館は、小学校低学年女児向け雑誌『ぷっちぐみ』、少女まんが誌20年以上連続部数No.1『ちゃお』の読者とそのご家族を対象にした読者アンケートを両誌創刊以来、定期実施しています。
2022年8月より女子小学生(JS)のリアルな本音を、各編集部の視点で定期レポートする「JS研究所」を発足しました。
今回は『ちゃお』2025年6月号にてJSを中心とした読者に実施した「メディアの利用状況」に関するアンケート調査の結果を分析・考察し、編集部コメントとともに紹介します。
ちゃおプラス: https://ciao.shogakukan.co.jp/
◆小学館「JS研究所」アンケート「ChatGPT」「テレビの視聴実態」
「各種SNS・動画プラットフォームの利用時間」に関する実態調査 トピックス◆
1.10人に1人がChatGPTの利用経験あり 。宿題の相談から4コマまんがの創作まで、AIを“パートナー”として使いこなす実態が明らかに
2.63.6%が毎日1時間以上テレビを視聴していることが判明
3.82.8%がYouTubeを視聴し、39.2%が毎日1時間以上見ていることが明らかに
◆小学館 「JS研究所」 アンケート
「ChatGPT」「テレビの視聴実態」「SNSの利用時間」に関する調査結果◆
総務省の調査※によると、国内における生成AIの個人利用率は26.7%で、20代では利用経験者の割合が約45%と最も高く、若年層を中心に生成AIが急速に生活や業務に浸透しています。また10代のテレビ(リアルタイム)平均視聴時間が46.0分であるのに対し、インターネット利用時間は193.3分に達するなど、スマートフォンやタブレットが当たり前の存在となり、子どもたちを取り巻くメディア環境は日々変化しています。
そこでJS研究所では、『ちゃお』2025年6月号アンケートにてJSを中心とした読者に実施した「各種メディア・SNSとの接触状況」に関するアンケート調査の結果を分析・考察したレポートを公開します。
本レポートでは、ChatGPTをはじめとする最新AIの活用から、今なお生活の中心にあるテレビの視聴実態、そしてYouTubeやTikTokに代表されるSNSの利用状況に至るまで、彼女たちの情報消費行動を多角的に捉えています。その結果、世間のイメージとは異なる、現代JSならではのメディアとの付き合い方が明らかになりました。
※出典:「令和7年版情報通信白書」(総務省)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/html/XXXXXX.html
※出典:総務省情報通信政策研究所「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000122.html
★ 宿題のアドバイス、悩み相談、4コマまんがの作成など…大人顔負けのJSのChatGPT利用実態
『ちゃお』2025年6月号アンケートで、最新の生成AIであるChatGPTの利用状況について調べたところ、10.5%が「使ったことがある」と回答。「使ったことはないが興味はある」(22.6%)と合わせると、約3人に1人が関心を持っていることがわかりました。
「使ったことがある」と回答したJSに具体的な使い方を聞くと、最も多かった回答は「画像を加工したいとき」となりましたが、その他にも活用法は多岐にわたります。には、「宿題の問題について聞く」といった学習サポートから、「4コマまんがの作成」といった創作活動 、さらには「悩みを相談する」というパーソナルな使い方や、「献立作成」といった日常の手伝いまで 、すでにAIを生活のパートナーとして様々な場面で役立てている実態が明らかとなりました。


★ イマドキJSは意外とテレビっ子?63.6%が毎日1時間以上テレビを視聴していることが判明
『ちゃお』2025年6月号BIGアンケートで、1日におけるテレビの視聴時間を聞いたところ、「1時間以上〜2時間未満」(30.0%)が最多となり、「2時間以上〜3時間未満」(16.0%)と「3時間以上」(17.6%)を合わせると、実に63.6%のJSが毎日1時間以上テレビを視聴していることがわかりました。他方、「ほとんど見ない」と回答したのはわずか2.8%に留まりました。

★ 82.8%がYouTubeを視聴し、39.2%が毎日1時間以上見ていることが明らかに
『ちゃお』2025年6月号BIGアンケートで、1日のスマートフォン・タブレットの利用について、SNS・動画プラットフォーム別の利用時間を調査しました。その結果、YouTubeを利用しているJSは82.8%にのぼり、「1時間以上~2時間未満」(22.2%)、「2時間以上~3時間未満」(10.4%)、「3時間以上」(6.6%)を合わせた1時間以上視聴している人の割合は39.2%となりました。
一方で、TikTok・X・Instagramを利用している人の割合を見ると、TikTokは24.8%、Xは15.8%、Instagramは23.0%に留まり、その多くが「30分以内」のライトな接触であることが明らかになりました。
調査結果から、今回の調査で82.8%のJSがYouTubeを利用していることが明らかになりましたが 、これは趣味や好きなアイドルの動画など、自身の興味を深掘りするためのメディアとして活用している姿を反映していると考えられます。一方で、TikTokやInstagramの利用が「30分以内」のライトな接触に留まる傾向にあるのは 、友人とのトレンドチェックや気分転換といった、気軽な交流ツールとして使っている可能性があります。このことから、イマドキのJSは「じっくり楽しむYouTube」と「手軽なSNS」を無意識に使い分けていることがうかがえます。




(編集長からのコメント)
今回の調査からJSのメディア接触は「新旧のハイブリッド」になっていることがわかります。
テレビは「家族で同じ時間を共有する場」として根強く支持されており、一方でYouTubeは「自分の好きな世界に没入する場」として圧倒的な存在感を示しています。つまりJSのみんなは「家族と一緒に楽しむ時間」と「自分だけの世界を楽しむ時間」を上手に使い分けていると言えます。
生成AIの関心はまだ一部にとどまっていますが学習や悩み相談などに活用している子もいて、未来のメディアとの付き合い方を先取りしている姿が見えます。
ちゃおとしてはこのJSの変化の目をみのがさず、紙やデジタルのコンテンツ作りに活かしていくつもりです!
小学館「JS研究所」について

「JS研究所」は、2022年8月より発足。小学館が発行する女のコ雑誌『ぷっちぐみ』、少女まんが誌『ちゃお』の編集部員がタッグを組み、女子小学生のリアルを紐解くプロジェクトです。
『ぷっちぐみ』、『ちゃお』では、これまでにも定期的に読者アンケートを実施し、誌面づくりやパートナー企業への情報提供に活用してきました。この読者アンケートは毎月熱心に雑誌を読んでくださっている、お子様とそのご家族の方が、手書きのアンケートに回答いただく形式を創刊以来続けてきました。
編集部には毎月、両誌併せて5000枚近くのハガキが届きます。両編集部からの視点で女子小学生のリアルを定期発信する他、こうした取り組みに賛同いただける企業の皆様と様々なプロジェクトでご一緒できればと考えています。読者への共同調査、コラボ商品開発、合同イベント開催等、是非お声がけください

〈アンケート調査方法〉
「ChatGPT」に関する調査 ※『ちゃお』2025年6月号アンケート
【ちゃお】
・調査期間:2025年5月2日~ 5月30日
・調査対象:『ちゃお』読者またはそのご家族
・調査機関:自社調査
・有効回答数:集計数:1,000
・調査方法:雑誌のハガキアンケート
「テレビの視聴実態」「各種SNS・動画プラットフォームの利用時間」に関する調査
※『ちゃお』2025年6月号BIGアンケート
【ちゃお】
・調査期間:2025年5月2日~ 5月30日
・調査対象:『ちゃお』読者またはそのご家族
・調査機関:自社調査
・有効回答数:集計数:500
・調査方法:雑誌のハガキアンケート
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