HATALUCK

サービス業の職場マネジメントツール「はたLuckアプリ」を提供する株式会社HataLuck and Person(本社:東京都中央区、代表:染谷 剛史、以下「HATALUCK」)は、サービス業の店長175名を対象にした「マネジメント業務の実態調査」を行いました。その結果、約6割が課題に感じている「スタッフの指導・育成」において、時間を割いている一方で十分には取り組めていないといったジレンマに陥っている実態が明らかになりました。
◼︎調査結果のサマリー
・理想像とギャップを感じている店長は、約6割にものぼる。
・店長が最も時間を使っている業務は「接客・現場オペレーション(73%)」であり、プレイングマネジャー化している現状。
・取り組めていない業務のトップは「スタッフの指導・育成(32%)」、次いで「スタッフのモチベーション向上(22%)」とスタッフのマネジメントにまつわる業務がおよそ半数を占める。その理由は「他の定常業務で手一杯だから(71%)」
・店長が課題に思うマネジメント業務のトップは、「売上目標の達成(45.1%)」を上回って、「スタッフの指導・育成(60%)」
・外部環境に対する課題のトップは、「慢性的な人材不足(75%)」、次いで「スタッフとの価値観の違い(48%)」
・店長が学びたいスキルのトップは「マネジメント(63%)」と、店長個人のマネジメントへの意欲は高い。
◼︎調査テーマ1:店長像の理想と現実
・約6割の店長が「理想像とギャップがある」と苦悩
理想の店長像とのギャップに関する調査では、「非常に感じる(22.3%)」「感じる(36.0%)」と約6割の店長がギャップを感じていると回答しました。

◼︎調査テーマ2:店長業務の実態
・7割以上が「接客・現場オペレーション」に最も時間を割いている
店長が時間を割いている業務については、「接客・現場オペレーション(72.6%)」が第1位、「売上・数値管理(58.3%)」が第2位、「スタッフの指導・育成(44.6%)」が第3位でした。イベント・キャンペーン対応や、サイト管理、競合調査、設備メンテナンスといった回答も得られたことから、店長は、現場業務に追われながら、一人で広範囲な業務を抱えている実態が明らかになりました。

・最も取り組めていない業務は「スタッフの指導・育成」
取り組めていない業務については、「スタッフの指導・育成(32.0%)」、「スタッフのモチベーション向上(22.3%)」、「売上・数値管理(12.0%)」の順と、スタッフのマネジメントにまつわる課題が上位となりました。このようにマネジメント業務に十分取り組めていない現状が、調査テーマ1の理想像とのギャップにつながっている可能性が示唆されます。

・取り組めない理由は「他の定常業務で手一杯だから」
「取り組めない」理由については、「他の定常業務で手一杯だから(71.4%)」が圧倒的に多い結果となり、次いで「正しいやり方がわからない(10.3%)」「相談相手・教わる人がいない(4.0%)」でした。「指導する人材への指導が必要」、「今の時代にあった教育方法への対応方法がわからない」「スタッフのモチベーションが多彩になる」といった回答も見られたことから、「時間がない」、「やり方がわからない」といった二重の課題を抱えており、店長が負荷をかけずにマネジメント業務を適切に行える職場環境作りが不可欠と言えます。


◼︎調査テーマ3:店舗マネジメントに対する課題
・約6割の店長が「スタッフの指導・育成」に課題を感じている
店舗マネジメントで重要視する業務を調査したところ、「売上目標の達成(61.7%)」が第1位、「働きやすい職場作り(56.6%)」が第2位、「スタッフの指導・育成(42.9%)」が第3位でした。一方で、課題を感じる業務については、「売上目標の達成(45.1%)」を上回って、「スタッフの指導・育成(60.0%)」がトップとなりました。これらのことから、売上目標の達成にはスタッフの指導・育成が重要でだと捉えており、十分に取り組めていない実態から課題感が高くなっている可能性があります。

◼︎調査テーマ4:店舗を取り巻く外部環境に対する課題
・「慢性的な人材不足」に続いて、「スタッフとの価値観の違い」が環境課題
深刻だと思う外部環境については、「慢性的な人材不足(74.9%)」が第1位、「スタッフとの価値観の違い(48.0%)」が第2位、「スタッフのメンタルヘルスへの配慮(41.1%)」が第3位でした。40・50代の回答者が7割を占めたことからも、店舗スタッフとの世代間のギャップに戸惑っている可能性もあります。また、評価制度のなさ、外国語対応、短時間勤務者への対応、年収の壁といった回答も得られたことから、国籍・働き方といった多様性への対応にも課題を感じており、取り巻く環境が複雑化していると考えられます。


◼︎調査テーマ5:スキルアップへの関心
・約6割の店長が、マネジメントのスキルを学びたいと感じていた
今後学びたいスキルの調査では、「マネジメント(63.4%)」が1位、「マーケティング(52.6%)」が2位、「リーダーシップ(47.4%)」が3位でした。身につけたいスキルのトップがマネジメントだったことから、店長個人としても人材への関心は高いと考えられます。

◼︎総括
本調査の結果より、約75%が課題と感じている「慢性的な人材不足」により、店長自身がプレイングマネジャーとして接客・現場業務に追われて手一杯になり、重要だと考える「スタッフの指導・育成」に十分に取り組めていないというジレンマを生み出していることがわかりました。
さらに問題を複雑にしているのが、「スタッフとの価値観の違い」に代表される人材の多様化です。「時代にあった教育方法がわからない」「短時間勤務者への教育時間が不足」「外国籍スタッフとのコミュニケーションが深刻」といった声もあったように、マネジメント業務そのものも高度化し、職場に相談相手がおらず、店長が一人では解決策を見出せない「孤独なマネジメント」に直面していることが明らかになりました。
この「孤独なマネジメント」を放置することは、スタッフのエンゲージメント低下や離職を招き、さらなる人材不足につながるリスクが考えられます。この負のスパイラルを断ち切るには、店長のマネジメント業務を支援することが必要です。
一方で、店長の約6割がマネジメントスキルの向上を望むなど、現状を変えるべく、マネジメントへの意欲は高いことも明らかになっています。
本調査で明らかになった「孤独なマネジメント」という課題と、店長の高い意欲に対して、HATALUCKはエージェントAI「はたLuck AI」の提供を開始します。「はたLuck AI」が、店長のパートナーとして店舗マネジメントの課題解決を支援し、エンゲージメントの高い職場作りを実現して参ります。なお、「はたLuck AI」の詳細は、近日公開予定です。
調査概要
調査テーマ:店長の業務とマネジメント意識に関する調査
調査方法:Web調査
調査の対象:「はたLuck」アプリユーザーの店長・職場マネジャー(回答者数:175名、業態:飲食・アミューズメント・ホテル)
調査期間:2025年8月6日(水)〜8月22日(金)
各項目の割合表記は小数点第一位を四捨五入し、表記していることから、合計が100%にならない場合があります。
※引用・転載時のクレジット表記のお願い
本リリースの引用・転載は、必ずクレジットの明記(社名)をお願いいたします。
「HataLuck and Personが実施した店長業務に関する調査によると…」など
株式会社HataLuck and Person
株式会社HataLuck and Personは、人々のこころが満たされる社会を実現するをミッションに、AIを活用して「働きがい」を可視化・分析することで、サービス業の生産性とエンゲージメントを向上することを目指しています。サービス業のDXとエンゲージメント経営を支援する「はたLuckシリーズ」を開発・提供。店舗マネジメントツール「はたLuckアプリ」は、全国の飲食、ホテル、アミューズメント業界を中心に導入され、ユーザー数は25万人、導入店舗数は2万店を超えています(2025年3月時点)。
住所 :東京都中央区日本橋富沢町9−4THE E.A.S.T.日本橋富沢町4F
代表者:染谷 剛史
創業 :2017年3月
事業 :サービス業のDXとエンゲージメント経営を支援する「はたLuckシリーズ」の開発・提供
コーポレートサイト:https://corp.hataluck.com/
はたLuck サービスサイト:https://hataluck.jp
コーポレートnote:https://note.com/hataluck9681