特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン
中南米、アフリカ、アジアから総勢20名以上の生産者等が来日。高品質なフェアトレードコーヒーの試飲会やセミナーを開催

認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン(東京都中央区/事務局長 潮崎 真惟子、以下フェアトレード・ジャパン)は、フェアトレード認証コーヒーの更なる普及拡大に向け、9月24日(水)〜26日(金)に東京ビッグサイトで開催される、アジア最大級のスペシャルティコーヒー国際見本市「SCAJ2025」にフェアトレード・ジャパンとして2年ぶりにブース出展を行います。
この展示会のために、中南米・アフリカ・アジアの各国から総勢20名以上のフェアトレードコーヒー生産者や関係者が来日し、ブラジル、コロンビア、ペルー、コスタリカ、ホンジュラス、エチオピア、ケニア、インドネシアなど(産地は変更となる可能性があります)、30種類以上ものバラエティに富んだ高品質なフェアトレード認証コーヒーの魅力を直接伝えます。
ブースでは、世界各国から集められた品質の高いフェアトレード認証コーヒーのカッピングを毎日行うほか、国内で販売されている認証コーヒーや品評会で上位入賞した生産者の認証コーヒーの試飲も可能です。
また展示会2日目の9月25日(木)には、会場内ステージにて、「コーヒーの未来は守れるか?気候・人権リスクに挑むコーヒー業界」と題したセミナーをSCAJサスティナビリティ委員会と共催で開催します。フェアトレード中南米(CLAC)CEOのXiomara J. Paredesが登壇し、森林伐採防止や人権・環境デュー・ディリジェンスに関する法制化の動きの中、生産現場に与える影響と対策について、国際フェアトレード認証の取組み最前線を紹介するほか、フェアトレード認証コーヒーをはじめとしたサステナブルなコーヒーを積極的に調達する日本企業とのパネルディスカッションなどを行います。
■ 【レポート】SCAJに先立ち、ペルー産フェアトレードコーヒーのカッピングイベントを開催

SCAJでのブース出展に先立ち、9月5日(金)には、ペルー大使館商務部(Promperu)との共催で、ペルー産フェアトレード認証コーヒーのカッピングイベントを開催。CLACが生産国で行っているフェアトレード認証コーヒー品評会「Golden Cup」で毎年上位入賞する生産者の2025/26ニュークロップ(初摘み豆)を日本市場に紹介すべく、厳選した9種のペルー産フェアトレード認証のスペシャルティコーヒーを集め、日本の商社・メーカーから、Qグレーダーやコーヒー鑑定士などの資格保持者を中心に約20名がカッピングに参加しました。参加者からは「フルーティな香りと濃厚なボディがとてもよく、ペルーの品質に感動した」「ゲイシャのフレーバーがはっきりしていて良かった」といった高い評価の声が聞かれ、ペルー産フェアトレード認証コーヒーへの期待の高まりを感じさせました。
カッピングイベントで高評価を集めたペルー産フェアトレード認証コーヒーの一部は、SCAJのブースでもカッピングが可能です。
■ フェアトレード認証コーヒーが求められる理由
コーヒーの生産される背景には、児童労働・強制労働などの人権問題や温暖化による栽培地の減少、異常気象による収穫量の激減など、様々な社会・環境問題が隠されています。フェアトレードはこのような社会・環境問題の解決に向けた取り組みの一つです。
日本におけるサステナブルなコーヒーの購買をさらに増やしていくためには、商品の「品質」との両立が大きなポイントとなります。特にコーヒーは原料の品質が最終製品の質に大きく影響する特徴を持ち、開発途上国の生産者たちも品質の向上に近年注力してきました。
フェアトレードでは、フェアトレード・プレミアム(奨励金)のうち25%を品質向上への投資へと義務付け、品質向上のためのトレーニング等を世界中で実施して取り組んできました。その結果として、近年フェアトレード認証コーヒーの品質は大きく上がってきています。
■ SCAJ2025開催概要
・名称:SCAJ ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション2025(略称:SCAJ 2025)
・日程:2025年9月24日(水)~26日(金)10時~17時(最終日は16時まで)
・会場:東京ビッグサイト 南展示棟1-2ホール
・入場料:事前登録2,000円(税込)、当日3,000円(税込)、招待状持参者 無料
・事前登録:ご来場前までSCAJ2025公式サイトからの事前登録が可能です。
・URL:SCAJ2025公式サイト https://scajconference.jp/
・フェアトレードブース:
ー 出展者名:フェアトレード・ラベル・ジャパン(FAIRTRADE JAPAN)
ー ブース番号:2503(南2ホール)
■ ステージセミナー開催概要
・タイトル:「コーヒーの未来は守れるか?気候・人権リスクに挑むコーヒー業界」
・日時:9月25日(木)10:30~12:00
・会場:東京ビッグサイト 南3ホール イベントステージB
・共催:SCAJサスティナビリティ委員会、フェアトレード・ラベル・ジャパン
・入場:SCAJ2025事前来場登録や入場料が必要です。詳細は公式サイトをご確認ください。
・申込:セミナーへの事前申込が必要です。お申込は、後日SCAJ2025公式サイトにてイベント・セミナー参加受付が開始される予定です。
・URL:SCAJ2025公式サイト https://scajconference.jp/
~セミナー概要~
気候変動や森林減少、人権侵害など、コーヒー産地が直面するリスクは、品質や調達の安定性にも深く関わっています。こうした中、EUDR(森林破壊防止規則)や人権・環境デュー・ディリジェンスなど、欧州のみならず北米を含む各国で法令が施行・整備され、産地の課題に対し、調達や取引の在り方がより具体的に問われる時代が始まっています。本セミナーでは、ラテンアメリカのフェアトレード生産者支援組織のトップと、日本の先進企業を迎え、現場での最新状況や実践例を共有。国際認証の枠組み活用も含め、業界全体でどう向き合うべきか、生産国・消費国、双方の視点から考えます。
【認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン】
1993年設立。国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)の構成メンバーとして、日本国内における国際フェアトレード認証ラベルの認証・ライセンス事業、フェアトレード の啓発・アドボカシー活動を行う認定NPO法人です。国際フェアトレードラベル機構は、公正な取引を通じた世界の貧困問題の解決、生産者の持続可能な生活の実現を目指して1997年設立された国際組織。現在開発途上国 70カ国・200万人以上の生産者・労働者と消費国30カ国メンバーが参加しています。