大日本印刷(DNP)
インバウンドでにぎわう観光地・商業施設での多言語対応人材の不足に対応
大日本印刷株式会社(DNP)と株式会社アスピレテックは、対話型AIを搭載したキャラクターによる多言語対応が可能なコンシェルジュサービスを開発しました。2025年9月17日に、DNPが運営する「東京アニメセンターin DNP PLAZA SHIBUYA」にて、当サービスの実証事業を開始します。
DNPとアスピレテックは今回の実証事業を通じて、国内外の生活者との円滑なコミュニケーションや施設運営の効率化について検証します。観光地や商業施設を訪れる生活者は、案内スタッフが繁忙時でもAIキャラクターから気軽に必要な情報を得られるほか、親近感のあるキャラクターとスムーズな対話が多言語で可能になります。各スポットにおける適切な情報発信を通じて、訪日外国人(インバウンド)の増加にともなう対応人材の不足などの社会課題の解決につなげます。

AIキャラクターによる多言語コンシェルジュサービス開発の狙い
近年、観光業界ではインバウンドの増加などで多言語対応の必要性が高まる一方で、その人材・スタッフが不足し、育成に時間がかかるという課題がありました。こうした課題の解決に向けてDNPとアスピレテックは、キャラクターを介した親しみやすいコミュニケーションと多言語対応の両立を目指し、観光地や商業施設等の案内等に加えて、企業等の顧客ロイヤルティー向上やブランディングにも寄与する本サービスを開発しました。
AIキャラクターによる多言語コンシェルジュサービスの特長・強み
1.親しみやすいキャラクターによるコミュニケーション
対話型AIを搭載したキャラクターが、エンターテインメント性を備えた自然なコミュニケーションを提供します。観光地や商業施設を訪れる生活者は、親近感のあるキャラクターを通じて気軽に必要な情報を得られます。こうしたキャラクターを通じたコミュニケーションは、企業等の商品・サービスの認知度向上や理解促進につながり、企業ブランドを向上させる効果も期待されます。
2.多言語対応でインバウンドの要望に応える
英語や中国語、韓国語をはじめとした多言語対応により、急増するインバウンドのニーズに応えます。観光資源を保有する自治体や商業施設に向けて、外国人観光客等への効果的な情報発信を実現します。
3.地域の魅力を発信
観光地のルールや風習などをキャラクターが伝えることで、生活者の理解を促進します。地域の魅力を伝える手段としても活用でき、観光事業者や自治体のブランディング向上にも寄与します。
今後の展開
DNPとアスピレテックは、2025年度中に商業施設や観光地向けに本サービスを展開し、2027年度までに累計10億円の売上を目指します。また、本サービスを導入する企業・自治体向けに、サービスを導入した企業・団体が自由にキャラクターデータや音声データをカスタマイズできる機能を順次開発していきます。
※記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
※東京アニメセンターは大日本印刷と日本動画協会が共同運営している施設です。
※記載内容は発表日現在のものです。今後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。