株式会社アスマーク
どの界隈カテゴリーも「所属している意識がある 計」が7割越え
マーケティングリサーチ会社の株式会社アスマーク(東京都渋谷区東、代表取締役:町田正一)は、特定の界隈カテゴリーにあてはまる20~40代の男女に『界隈ごとで見た、「民度」に関するアンケート調査』を実施し、その結果を9月11日に公開しました。
※調査日は2025年8月19日(火)~8月21日(木)です。

調査結果
SNSなどで度々目にする「界隈」。
そこは、有益な情報交換や楽しい交流が生まれる場であると同時に、時として閉鎖的なルールや過熱した言動が問題視されることもある、複雑な側面を併せ持っています。
コミュニティの健全性や雰囲気は、しばしば「民度」という言葉で語られます。この漠然とした言葉の背景には、一体どのような要因が隠れているのでしょうか。プラットフォームの違いか、それともジャンル特有の文化なのか。
今回は、特定の界隈カテゴリー内で行動をしている方(詳しい対象者条件は下表の調査概要に記載)に、行動を最もする場所(XやInstagramなど)、民度と“そのきっかけや出来事”、ルールや暗黙の了解の程度、紹介/おすすめされた「モノやサービス」の購入経験について調査しました。
トピックス
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どの界隈カテゴリーも「所属している意識がある 計」が7割越え
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界隈で交流している界隈カテゴリーTOPは、アイドル・アーティスト・俳優系となり、約53%
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界隈で情報発信している界隈カテゴリーTOPは、キャリア系・学習系となり、約39%
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ライフスタイル系以外、最も行動する場所はXがTOP
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(独自)民度スコアは、どの界隈カテゴリーも約-0.5~0.5の範囲で大きな差は見受けらなかった
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民度の「高い 計」のTOPは、ライフスタイル系の約47%
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民度の「低い 計」のTOPは、社会・時事系の約33%
ピックアップ
■所属している意識度
SC4.お知らせいただいた「界隈」のカテゴリー内での「界隈」との関係について、あなたにあてはまるものをお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)
どの界隈カテゴリーも「所属している意識がある 計※」が7割を超えた。一方で、「所属している意識はない 計※」は、約5~14%の間だった。
「所属している意識がある」のTOPは「アイドル・アーティスト・俳優系」の約50%となり、WORSTは「ライフスタイル系」の約34%となり、その差は約16pt。
※ 「所属している意識がある 計」は、「所属している意識がある」と「やや所属している意識がある」の合計から算出
※ 「所属している意識はない 計」は、「あまり所属している意識はない」と「まったく所属している意識はない」の合計から算出

■界隈カテゴリー内での行動
SC5.お知らせいただいた「界隈」のカテゴリー内での行動について、あなたにあてはまるものをお知らせください。(それぞれ複数選択可)
それぞれの選択肢でのTOPは下表となり、それぞれ異なった。

また、他の選択肢と比べ、比較的高い選択肢は『その「界隈」での投稿に「いいね」などリアクションをする』と、『その「界隈」では投稿などを見る』となり、それぞれ50~65%の範囲で選択された。

■最も行動する場
Q1.お知らせいただいた「界隈」のカテゴリー内での「界隈」で交流や情報発信、リアクション、または見るなどの行動を最もする場所について、あなたにあてはまるものをお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)
基本的には、交流や情報発信、リアクション、または見るなどの行動を最もする場所として、他の選択肢と比べてXが高く、約32~66%の選択率だった。特に、アイドル・アーティスト・俳優系が最高値の約66%となり、TOP。
一方で、ライフスタイル系は、XよりもInstagramの方が約7pt高い、約40%だった。

■直近3か月:民度スコア
Q2.あなたが前の設問で最も行動する場所とお答えいただいた「Q1回答(XやInstagramなど)」についてお聞きします。お知らせいただいた「界隈」のカテゴリー内での「界隈」の行動や雰囲気について、直近3か月であなたが感じることとしてあてはまるものをお知らせください。(複数選択可)
今回、各界隈カテゴリーの民度を調査するために、以下ポジティブっぽい選択肢6つとネガティブっぽい選択肢を6つ用意した。
●ポジティブっぽい選択肢6つ
・新規参集者や初心者に対して、親切な人が多いと思う
・肯定的・賞賛的なコメントやコミュニケーションが多いと思う
・異なる意見が出た場合でも、敬意をもった議論が行われる傾向にあると思う
・界隈の内部で問題行動(誹謗中傷など)があった際に、注意し合う文化があると思う
・ポジティブで、見ていて心地良い雰囲気があると思う
・簡単な質問でも気軽にして良い雰囲気があると思う
●ネガティブっぽい選択肢6つ
・特定の個人や団体に対する、過度な誹謗中傷や攻撃が多いと思う
・根拠がない情報や、デマが拡散される傾向にあると思う
・「古参」が「新参」を排除しようとする雰囲気があると思う
・細かな間違いや言動を過剰に指摘する人が多いと思う
・不平不満やネガティブな感情の投稿が多いと思う
・嫉妬や自尊心が高い人が多いと思う
そして、ポジティブっぽい選択肢を選ぶごとに+1点民度スコアを付ける一方で、ネガティブっぽい選択肢を選ぶごとに-1点付けることで、民度スコアを簡易的に算出したのが下表となる。
これは用意する選択肢により、傾向が異なる可能性があることに十分ご注意いただけますと幸いです。
今回用意した選択肢からは、民度(平均)スコアが大きく差はないように見受けられた。また、唯一、社会・時事系はマイナスに触れた。

他の試みとして、「『界隈カテゴリー』を左側の項目に」、「『最も行動する場所』を上側の項目に」設置し、民度スコアを下表のように、ヒートマップのような形で用意した。
全体の数値は上表と同一で、XやInstagramなどで違いが出ている表となる。
この表からは、掲示板(5chなど)で、民度スコアがマイナスなカテゴリーが6個中4個あり、多いように見受けられる。また、その他を除くと、Instagramで1pt付近のカテゴリーがその他趣味系とキャリア系・学習系の2カテゴリーあり、他の数値と比べ高い。

■直近3か月:民度
Q3.お知らせいただいた「界隈」のカテゴリー内での「界隈」の直近3か月の民度と、そうなるようになったきっかけや出来事について、些細なことでも構いませんので、あなたが思うところを具体的にお知らせください。
この設問は前問と異なり、ご回答者自身で民度を選択し、そうなるようになったきっかけや出来事について、自由回答を設けたものとなる。
その結果下表となり、右側の「高い 計※」のTOPはライフスタイル系の約47%、続くキャリア系・学習系も46%と近い。一方で「低い 計※」のTOPは社会・時事系の約33%、続くその他趣味系は約26%となった。
※ 「高い 計」は、「とても高い」と「やや高い」の合計から算出
※ 「低い 計」は、「やや低い」と「とても低い」の合計から算出

また、きっかけや出来事について順不同に各界隈カテゴリーについて3つずつ以下紹介します。

調査概要

調査名 |
界隈ごとで見た、「民度」に関するアンケート調査 |
対象者条件 |
【性別】 男女 |
調査項目 |
【スクリーニング】 【本調査】 |
サンプルサイズ |
765サンプル |
割付 |
下部に図を添付 |
調査期間 |
2025年8月19日(火)~8月21日(木) |
調査方法 |
Webアンケート |
調査機関 |
株式会社アスマーク |
割付
割付は下図となります。


株式会社アスマーク
代表取締役:町田 正一
所在地 :〒150-0011 東京都渋谷区東1-32-12 渋谷プロパティータワー4F
電話番号 :03-5468-5101
FAX番号 :03-5468-5102
設立 :2001年12月21日
資本金 :151百万円(2024年11月末時点)
加盟団体 :一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会
取得認証 :プライバシーマーク(登録番号:12390094)
マーケットリサーチ製品認証規格(ISO 20252)