公益社団法人日本将棋連盟
棋界有数の「研究家」と独特の美学を持つ「貴族」が激突
本年度の「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」(以下「JT杯」)二回戦第四局(熊本大会)は、2年連続2回目の出場でシードの伊藤匠叡王と一回戦で菅井竜也八段に勝利した佐藤天彦九段の対局。会場は熊本県上益城郡のグランメッセ熊本。事前申込にて当選した観戦者や同会場で開催される「テーブルマークこども大会」参加者の目の前で、公開対局として熱戦が繰り広げられる。また、その模様は15時25分からABEMAでも生中継される。
二回戦第四局生中継「ABEMA」URL https://abema.tv/channels/shogi/slots/BV236KKwXN4Ud5

■対局の見どころ
両者の対戦は今回が公式戦初手合いになる。よって、「JT杯」でも初めての対戦である。それは、伊藤叡王が棋士になってまだ5年であり、佐藤九段と対戦する機会を得る前に、トップ棋士の一角に躍進したためだ。参考までに、2024年に放送されたABEMA地域対抗戦では2回対戦して、いずれも佐藤九段が勝っている。そのときは先手の佐藤九段が中飛車と四間飛車を1局ずつ用いて、伊藤叡王はいずれも急戦策で対抗していた。今回の対局も伊藤叡王の居飛車に対し、佐藤九段が振り飛車という対抗形が有力視される。佐藤九段がどこに飛車を振るのか、角交換型の振り飛車にするのかといった序盤作戦に注目したい。今年の「JT杯」一回戦第四局の福岡大会で対局した菅井八段が用いた目新しい三間飛車を、佐藤九段は後に自身の対局で取り入れる柔軟性を見せた。本局でも採用する可能性は十分にある。また、ともに受けが強い棋風のため、スリリングな長手数の熱戦が期待される。
■注目の対局を盛り上げる解説陣

大盤解説は屋敷伸之九段。四段昇段から1年10カ月の最短で初タイトルの棋聖を獲得した記録を持つ。藤井聡太竜王・名人に更新されるまでは、タイトル獲得やタイトル挑戦の最年少記録保持者だった。棋聖を通算3期獲得している。「JT杯」は3回出場して、第19回大会ではベスト4に進出した。若手時代から忍者屋敷と呼ばれたその変幻自在の指し回しのような解説で会場を沸かせてくれるだろう。
■「JTプロ公式戦」トーナメント表

■ABEMAでの生中継スケジュール

■大会協賛趣旨(JTグループ)
こどもから大人まで誰もが、将棋を自分らしく自由にとことん楽しめる。
みる・指す・ふれあう将棋日本シリーズだから体験できる
心の豊かさを育む特別な「とき」がここにはあります。
ひとりひとりの心の豊かさを、もっと。
JTグループは、将棋の魅力に寄り添い、将棋を愛するすべての人を応援しています。
■大会名義
主催/ 公益社団法人 日本将棋連盟、各地区新聞社(関東・大阪は日本将棋連盟のみ)
後援/ 文部科学省、開催地区地方自治体及び同教育委員会、開催地区青年会議所等
協賛/ JT、テーブルマーク
■大会情報
大会公式ホームページ https://www.jti.co.jp/culture/shogi/index.html
「JT杯」公式X https://x.com/jt_shogi
■お問合せ
将棋日本シリーズ」総合事務局 TEL/03-5166-0290 E-mail/info@jt-shogi.jp
〒104-6039 東京都中央区晴海1-8-10晴海トリトンスクエアX棟 ㈱I&S BBDO内
※「棋士の写真」や「各種調査データ」の提供等もいたします。