株式会社ザスモールシングス
~民設民営の先進的スポーツ複合施設に常設の「スポーツフューチャーセンター」プログラム(長崎スタジアムシティみらいをつくるプロジェクト)をトライアルで開始、地域発のイノベーション創出へ~
スポーツ共創コンサルティングを手がける株式会社ザスモールシングス(代表取締役社長:田上 悦史)は、長崎スタジアムシティを運営するリージョナルクリエーション長崎が手掛ける民設民営の大型複合施設「長崎スタジアムシティ」において、共創プログラム「長崎スタジアムシティみらいをつくるプロジェクト(長崎スタジアムシティ スポーツフューチャーセンター)」を2025年10月よりトライアル開始します。北欧発の対話手法「フューチャーセンター」とスポーツの持つ“つなぐ力”を組み合わせた世界初の取り組み により、地域行政・大学・企業・市民を巻き込みながら新たな価値創造と地域活性を目指す常設型の共創プラットフォームの構築を目指します。

プログラム概要と特徴
長崎スタジアムシティはサッカースタジアムを中心にアリーナ、ホテル、商業施設、オフィスからなる大型複合施設であり、民設民営で、総事業費約1,000億円をかけた地域創生モデルとして開業当初から全国的な注目を集めています 。同施設内に展開される「スポーツフューチャーセンター」プログラムは、佐賀県嬉野市での「スポーツフューチャーセンターうれしの」をはじめとして、さいたま市版SOIPやあいちスポーツイノベーションコンソーシアムAiSIAなどでも活用されている知識体系ですが、スタジアムやアリーナがあるスポーツ複合施設において日本国内では例を見ないスポーツ共創プログラムであり、ザスモールシングスが企画・ファシリテーションを担います 。本プログラムでは、北欧由来のフューチャーセンター手法を基盤に据え、スポーツを媒介として多様なステークホルダー間の対話と協働を促進します。行政・学術機関・団体、そしてスタジアムシティのテナントや利用者が一堂に会することで、地域課題の解決策や新規ビジネスのアイデアを共創し、検証まで結びつける「対話と実験の場」を常設展開していきます。ザスモールシングスはこれまで全国各地でスポーツ共創の場作りから共同事業体のプロジェクトマネジメントまで一貫支援してきた実績を持ち 、その知見を長崎スタジアムシティでも最大限に活かし、民間主導による事業性・継続性の高い運営体制を構築します。
期待される効果と価値提案
長崎スタジアムシティみらいをつくるプロジェクト(長崎スタジアムシティ スポーツフューチャーセンター)の実施により、施設および参加企業・地域社会にもたらす効果は多岐にわたります。
新規事業創出と収益機会: 異業種・異分野のステークホルダーが対話することで、スポーツを起点にした新ビジネスやサービスが誕生します。さいたま市の類似プログラム(SOIP)でも共創により地域課題解決型のビジネス創出を目指しており、新産業の創出や既存産業の活性化に寄与する価値創出が報告されています 。長崎スタジアムシティ発の新サービス開発やベンチャー創出を促し、参加各社の収益機会拡大に繋げます。
人材育成・組織エンゲージメント: 地域の大学生や企業人材が共創プロジェクトに参画し、実践的な課題解決やイノベーション創出の経験を積むことで、人材育成の場ともなります。多様な立場の人々が協働するプロセスそのものが“学びの機会”となり、参加組織内の社員のエンゲージメント向上やオープンマインド醸成にも貢献します。将来的にはここで培われた人材が地域や企業の次代を担い、長崎発のイノベーションエコシステムを支えることが期待されます。
社会価値・CSR/ブランディング効果: 本プログラムは地域課題の解決やSDGs達成にも資するため、参画企業・団体にとっては優れたCSR活動の機会となります。企業が社会課題解決に積極的に取り組む姿勢はブランド価値の向上にも直結します。実際オランダのヨハン・クライフ・アレナではスタジアムが環境・地域に配慮した挑戦を続けることで「サステナブル」のブランドイメージ確立に成功しています 。長崎スタジアムシティでの共創活動も、地域社会への貢献度の高さから参加各社の信用力・イメージアップに寄与するでしょう。
テナント価値・満足度向上: 長崎スタジアムシティ内のテナント企業にとって、共創プログラムへの参加は自社の商品・サービス改善や新規顧客層の開拓につながり、入居メリットが高まります。本プログラムによってエンゲージメントが高まれば、テナントの満足度向上や稼働率アップを通じ賃料収入の向上も期待できます。
長崎スタジアムシティみらいをつくるプロジェクト
(長崎スタジアムシティ スポーツフューチャーセンター)
実施日程:
第1回 10月6日(月)
第2回 10月20日(月)
第3回 11月5日(水)
第4回 12月8日(月)
第5回 1月16日(金)
第6回 2月20日(金)
第7回 3月5日(木)
第8回 3月17日(火)
各回 18時半開始 20時半終了予定。
実施コンテンツにより変更する可能性がございます。
場所:全て長崎スタジアムシティ内
参加者:
行政・学術機関、地元企業・団体、スタジアムシティテナント・利用者、ジャパネットグループ
海外先進事例との比較:ヨハン・クライフ・アレナとの対比
長崎スタジアムシティで展開する共創型エコシステムは、海外の先進事例とも比較してその革新性が際立ちます。例えばオランダ・アムステルダムのヨハン・クライフ・アレナは、スタジアムを核に顧客体験向上、安全性向上、都市開発、サステナビリティなど多様なテーマで協業を促進し、自らの施設を「Living Lab(生きた実験室)」と称しています 。同アリーナでは、欧州最大規模の3メガワット蓄電システム(電気自動車の中古バッテリーを再利用)や屋根上の太陽光発電1メガワットと連動したスマートエネルギー基盤を構築し、双方向EV充電システムを約2000台分の駐車区画へ拡大する実証プロジェクトが進行中です 。さらに官民が連携したセキュリティ(安全対策)の高度化やモビリティサービスの実験など、スタジアムが地域課題解決のイノベーション拠点として機能しています。今回始動する長崎スタジアムシティのスポーツフューチャーセンターは、このような欧州の事例に匹敵する最先端の協創エコシステムを国内で初めて構築する試みです。民間主導で多様なパートナーと共に挑戦を続ける姿勢は、ヨハン・クライフ・アレナに勝るとも劣らないインパクトをもって地域にもたらされるでしょう。長崎発の取り組みを通じて、日本におけるスタジアム起点のスマートシティ/イノベーションモデルの新たな成功例を示すことを目指します。
スケジュールと今後の展望
「長崎スタジアムシティ スポーツフューチャーセンター」は2025年10月の開業1周年に合わせてプログラムを開始し、同月下旬にキックオフとなる第一回共創セッションの開催を予定しています。その後も定期的にテーマ別の対話ワークショップやアクセラレーションプログラムを展開し、有望なアイデアについては実証実験や事業化支援フェーズへと進みます。年間を通じた継続運営により、365日稼働する「対話の場」として常に新たなプロジェクト創出の機会を提供していきます。運営面では、ザスモールシングスが培ってきたスポーツ共創の専門知見を投入し、多様なセクター(自治体、営利・非営利団体、大学、スタートアップ等)との共同事業体形成からプロジェクト実行支援までを一貫してサポートします 。これにより、官民連携組織にありがちな単発イベントで終わらない民間主導の持続可能な仕組みを実現します 。
将来的な展望として、本プログラムで得られた知見やネットワークを活かし、他地域での類似プロジェクト受託やスタジアム・アリーナを核とした地域連携事業への横展開を目指します。ザスモールシングスは2023年の創業以来、国内では希少な「スポーツ共創」専門企業として各地のプロスポーツクラブや自治体と協業しイノベーション創出に取り組んできました 。長崎スタジアムシティでの成功事例をロールモデルとして全国の関連企業・団体とも、「スポーツ×共創」による地域活性モデルを各地で取り組みを進めていきたい考えです。同時に、本プロジェクトへの国内外からの視察・参加を積極的に受け入れ、長崎から発信される共創エコシステムを世界に向けて情報発信していきます。将来は長崎スタジアムシティをハブに、多都市・多領域を巻き込んだオープンイノベーションのネットワークを構築し、日本発の新たなスポーツ共創ムーブメントを創り出していく所存です。
<株式会社ザスモールシングス 概要>
株式会社ザスモールシングスは、エクスペリメンタルソウルバンドWONKの楽曲「small things」から名付けられた企業です。従来の固定化されたモデルを再定義し、「小さな行動」が世界を変えるという理念のもと 、対話と実験的アプローチを重視。地域やファン、スポンサーと協創し、新たなスポーツ体験の創出やファンコミュニケーション強化、地域連携プロジェクトなど、多彩な実験的施策を展開しています。「We talk slow Tomorrow, how would it be?」の精神を軸に、小さな一歩からスポーツの新しい価値を追求します。