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新NISA開始1年半で総買付額累計59兆円、普及率24.8%、買付未利用38%、「仕組みが複雑でわからない」「どの商品を選べばよいかわからない」〜 新NISA利用者のリアルな実態調査 〜

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株式会社イノベーション

株式会社イノベーション(東証グロース 証券コード3970)の完全子会社の株式会社Innovation IFA Consulting(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:柏原 聖士 以下、当社)は、金融庁公開データおよび当社が実施したアンケート調査をもとに、新NISAの最新動向を分析した利用実態のまとめ、調査結果を公開しました。

目次

新NISA開始後の利用実態まとめ

新NISA開始1年半で総買付額累計59兆円を突破、政府目標を前倒し達成

政府が掲げていた「2027年末までにNISA買付額56兆円」という目標は、2025年3月末時点で累計59兆円に到達し、すでに前倒しで達成されました。新NISAが制度開始から短期間で急速に浸透していることが確認できます。

            出所:金融庁「NISA口座の利用状況(令和6年12月末時点)・NISAの利用状況の推移(グラフ)」

普及率は人口比24.8%、現役世代では37.5%に上昇

18歳以上人口1億672万人のうち、新NISA口座を保有しているのは2,647万人で、全体の24.8%に相当します。さらに、18~64歳の現役世代に限定すると普及率は37.5%に達し、旧NISAで多数を占めていた高齢層中心の利用構造から、現役世代への広がりが進んでいることが明らかになりました。

出所:金融庁「NISA口座の利用状況(令和6年12月末時点)」をもとにInnovation IFA Consulting作成

未利用口座が38%存在、70代以上で利用停滞が顕著

新NISA口座のうち38%は一度も買付をしていない「未利用口座」です。特に70代以上で利用率が低く、健康状態やライフステージの影響に加え、旧NISAから新NISAに自動移行されたまま利用されていないケースも一定数存在する可能性が指摘されます。

             出所:金融庁「NISA口座の利用状況(令和6年12月末時点)」をもとにInnovation IFA Consulting作成


世代別:NISA投資枠の利用状況

出所:金融庁「NISA口座の利用状況(令和6年12月末時点)」をもとにInnovation IFA Consulting作成
出所:金融庁「NISA口座の利用状況(令和6年12月末時点)」をもとにInnovation IFA Consulting作成
出所:金融庁「NISA口座の利用状況(令和6年12月末時点)」をもとにInnovation IFA Consulting作成

注釈)

「利用している」:2024年1月1日~12月31日中に投資枠を利用した口座数 (2024年12月31日時点の廃止口座含む)

「利用していない」:2024年1月1日~12月31日中に一度も買付していない口座数

調査結果サマリー

<調査概要>

調査期間:2025年3月24~2025年5月14日

調査主体:株式会社イノベーション「ITトレンドMoney:みんなのおサイフ事情」

※ 株式会社Innovation IFA Consultingは株式会社イノベーションの完全子会社です。

調査対象:20歳以上の男女・全国区

有効回答数:1,833

調査方法:インターネット調査

「制度が複雑」「商品が多すぎる」など利用に困る声も多数

当社が実施したアンケート(全国20歳以上の男女1,833名対象)では、NISAを利用しない理由として「知識がない」「仕組みが複雑でわからない」「どの商品を選べばよいかわからない」といった声が多く寄せられました。また、NISAで困っていることとして、「今の運用方法でよいのか不安がある」「どの商品を選択してよいのかわからない」いった声も寄せられています。NISAの普及拡大には、制度理解の浸透と利用者の疑問に応えるサポート体制が不可欠であることが示唆されます

新NISAの口座開設が加速するとしたら、現在構想段階にある「こどもNISA」の実現が鍵になり得るでしょう。弊社でもコラムでとりあげた「プラチナNISA・こどもNISA構想」の閲覧は6万件を超え、検索上位に位置していることからも関心度の高さが読み取れます。

NISAを利用しない理由

出所:㈱Innovation運営「ITトレンドMoney:みんなのおサイフ事情」新NISAアンケート回答

NISAで困っていること

出所:㈱Innovation運営「ITトレンドMoney:みんなのおサイフ事情」新NISAアンケート回答

総括

本調査の結果、新NISAは開始からわずか1年半で総買付額累計59兆円に達し、政府目標を前倒しで達成するなど急速に浸透している一方、未利用口座が38%存在するなど課題も明らかになりました。

さらに、利用者データを総括すると以下の3つの傾向が見えてきます。

1.長期・積立・分散投資の徹底

つみたて投資枠の利用率の高さや、売却せずに保有し続ける姿勢から、多くの利用者が制度の趣旨に沿った長期的な資産形成を実践しています。

2.成長性の高い投資対象への集中

投資信託の積立ランキングでは「全世界株式」や「米国株式」が上位を占めており、グローバルな成長に期待して資産を託している実態が浮き彫りになっています。

3.ライフステージに合わせた投資行動

若年層は少額からコツコツ積み立て、リタイア世代はまとまった資金を投じるなど、それぞれのライフステージに応じて「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を使い分けています。

これらの傾向から、新NISAは制度本来の趣旨に沿った活用が広がりつつあることが確認できました。一方で、制度の複雑さや未利用層の存在が課題であり、今後の普及にはさらなる情報提供と支援が求められます。

■Innovation IFA Consultingについて

株式会社Innovation IFA Consultingは、東証グロース市場に上場するイノベーショングループ傘下のIFA法人です。「お客様の叶えたい夢や目標をヒヤリングした後、ライフプランシミュレーションを軸に資産運用の目標を組立て、ツールの活用により現状の分析と結果からポートフォリオ案を組成、リスクリターンを管理しながら、幅広い金融商品の中から適切な商品を選び運用する」という従来は対面証券が富裕層のお客様を中心に提供していた資産運用コンサルティングのサービスをより多くのお客様にデジタルを活用し提供しています。

■株式会社イノベーション について

株式会社イノベーションは、”「働く」を変える”をミッションとして掲げ、2000年の設立以来、法人営業・マーケティング分野に特化してサービス提供をおこなってきました。創業時より培ってきた「営業」、「マーケティング」の強みと「テクノロジー」を活用して、日本の「働く」にイノベーションを起こします。

所在地        : 東京都渋谷区渋谷3-10-13 TOKYU REIT 渋谷R ビル3F

設立         : 2000年12月14日

代表取締役社長    : 富田直人

URL         : https://www.innovation.co.jp/

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年9月16日 11時00分)

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