株式会社 岩崎書店
児童書出版社、 株式会社岩崎書店（代表取締役社長：小松崎敬子、本社：東京都文京区）は、『パッチーズ ぼくらがつなぐ小さな世界』（佐藤まどか・作／嶽 まいこ・絵）を、2025年9月17日に発売します。
モノトーンだった日常が、パッチワーク、
そして仲間との出会いによって鮮やかに変わっていく――。
学校や家庭で悩む中学二年生・柊の心の変化を通して、仲間との出会いや小さな工夫の楽しさ、自分らしく生きる力を描いた青春小説です。柊の触れ動く気持ちが学校や家庭での様子、その両面から丁寧に描かれています。読後には、明るい未来を感じさせる爽やかな読了感に包まれます。
小さなことを楽しむ術を身につけると、困難な状況（難度に限界がありますが）を乗りこえやすくなると思います。
わたし自身、子ども時代から現在に至るまで、何度となく経済的・精神的苦境に立ったことがあります。そんなとき、コツコツなにかを作ったり、食材が足りなくても工夫して料理したり、文章を書くことに集中したら、心の中の荒波が少しずつおさまっていきました。
自分なりのおしゃれをして、楽しく生きたいものです。人の目を気にせず、キンタロー先輩のように強く優しくカッコよく、柊のようにしなやか、したたかに。（「著者あとがき」より）
●内容紹介
主人公の中学二年生の柊が転入したのは、私服で通う学校だった。ただ柊は家の事情で、サイズの合う上着を一着しか持っていない。ある日、ウワサ好きなクラスメイト「ゴシップたち」と揉め、唯一サイズの合っていた雨雲色のフーディの左ひじの生地をすりきれさせてしまう。親に洋服をねだるのが心苦しい柊は、それほど裁ほうが得意な訳ではないが「エルボーパッチ」を思いつく。翌日、学校にいくと「ゴシップたち」にエルボーパッチをからかわれる。そんな中、同じクラスのマコには「超かわいい！」と声をかけられ――。小さなパッチをきっかけに、柊の世界は少しずつ変わりはじめていく。
●書誌情報
書名：『パッチーズ－ぼくらがつなぐ小さな世界』
著者名：佐藤まどか・作／嶽 まいこ・絵
出版社：株式会社岩崎書店
定価：1,650円（本体1,500円＋税）
判型：四六判
頁数：200ページ
岩崎書店商品ページ：https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b10143848.html
◉著者プロフィール
佐藤まどか
第22回ニッサン童話と絵本のグランプリで童話大賞を受賞した『水色の足ひれ』(BL出版)で、2006年にデビュー。2011年『スーパーキッズ 最低で最高のボクたち』(講談社)で第28回うつのみやこども賞、2019年『アドリブ』(あすなろ書房)で第60回日本児童文学者協会賞と第6回児童ペン賞少年小説賞をダブル受賞。その他の作品に『リジェクション 心臓と死体と時速200km』『雨の日が好きな人』(以上講談社)、「マジックアウト」3部作、 『うちのキチント星人』(以上フレーベル館)、『つくられた心』『アップサイクル！ ぼくらの明日のために』(以上ポプラ社)、『一〇五度』『ノクツドウライオウ 靴ノ往来堂』（以上あすなろ書房）、『月にトンジル』『キミの一歩 イタリア 夢につながるうねうね道』（以上あかね書房）、『暗やみに能面ひっそり』（BL出版）、『インサイド この壁の向こうへ』（静山社）などがある。1987年よりイタリア在住。
嶽 まいこ
1985年石川県出身。金沢美術工芸大学卒業。書籍の装画などを手がけるほか、個展で作品を発表。2015年に『なんてことないふつうの夜に』で漫画家デビュー。児童書の仕事に『緑の霧』（作・キャサリン・ヴァン・クリーヴ／訳・三辺律子）、漫画に『世にも奇妙なスーパーマーケット』などがある。
※商品の店着状況により店舗ごとに発売開始日が異なります。
販売場所：全国書店、ネット書店 ほか
紀伊國屋書店：https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784265840625