ZREK
町工場特化型AI×ロボットによる金属加工自動化ソリューションの開発を開始
生産現場の自動化技術を開発する株式会社Zrek(読み:ゼレック、本社:東京都渋谷区、代表取締役:今村優希)は、川崎市が推進する「令和7年度川崎市中小企業DXモデル開発支援事業」に採択されました。

川崎市中小企業DXモデルとは
「川崎市中小企業DXモデル開発支援事業」は、市内の中小企業がデジタル技術を活用して新たなビジネスや業務改革に挑戦するプロジェクトを支援する制度です。採択企業は、最大300万円の経費支援や専門家による伴走支援を受けながら、実証開発を進めます。
▼令和7年度川崎市中小企業DXモデル開発支援事業 概要
https://www.city.kawasaki.jp/280/page/0000178938.html
今回の採択事業
「町工場特化型AIによる金属加工オートメーション」
本採択事業は、金属加工業におけるCNC旋盤操作の自動化に挑戦するものです。特化型AIとロボットアーム(以下、協働ロボット)を組み合わせ、これまで職人が担ってきた加工作業を無人化し、生産性向上と人材不足解消を目指します。
特徴① 金属加工に特有の課題を克服した自動化

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従来の協働ロボットによる旋盤操作は、ワーク脱着や扉開閉に時間がかかり、量産における生産性に課題がありました。またスペースの問題や、切粉(切削により生じる金属片)の除去やワークの変更も自動化を阻む障壁です。
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本事業では、CNC旋盤操作に特化した独自AIと既存工作機械との連携により上記課題を克服。切粉除去プロセスの自動化やワーク変更対応を標準搭載し、実運用レベルでの無人稼働を可能にします。
特徴② ロボット産業の次世代サプライチェーン

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本事業では町工場に最適化した架台・治具等を設計・開発し、省スペースで設置可能な構成とすることで、中小工場でも導入しやすいロボットソリューションを創出します。
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今回のハードウェア製造は川崎市内工業協会「協同組合高津工友会」が運営する共同受注プラットフォーム「タカツクラフト」に依頼する予定です。
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またソフトウェアについてはZREK独自のAIアルゴリズムを核としつつ、かわさき新産業創造センター(KBIC)の入居企業ネットワークを活用し、インフラからフロントエンドまで一気通貫で実装します。
▼ タカツクラフト(協同組合高津工友会)HP
特徴③ 現場実証による実用性の最大化

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川崎市内の精密金属加工会社 株式会社大矢製作所 の工場における実証を通して、スピードと精度を確かめつつ実用性を最大化します。
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職人による判断や技能をアルゴリズムに取り込み、協働ロボットによるCNC旋盤操作のノウハウをモデル化。
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他CNC旋盤機械への横展開を可能にし、夜間の無人稼働など“町工場の自律生産モデル”を目指します。
▼ 株式会社大矢製作所様 HP
https://www.ohya-seisakujyo.com
今後の展開

本事業では、すでにソフトウェア・ハードウェアの開発に着手しており、2025年11月から現場での試運転を開始する予定です。今後は実証を通じて得られた知見を基に、さらなる改良と横展開を進め、町工場に最適化された自律生産モデルの確立を目指します。
会社概要


社名 |
株式会社Zrek(ゼレック) |
代表者 |
代表取締役CEO 今村優希 |
所在地 |
〈東京本社〉 東京都渋谷区神南1-6-12 B1F 〈川崎研究所 ZREK Labs〉 神奈川県川崎市幸区新川崎7-7 KBIC本館 117号室 〈名古屋営業所〉 愛知県名古屋市昭和区鶴舞1-2-32 STATION Ai |
事業内容 |
ソフトウェアおよびハードウェアの開発 各種ロボットの導入およびシミュレーション ロボット基盤モデルを用いた研究開発 |
設立 |
2021年4月 |
公式HP |
求人情報
ZREKでは現在、メカ系エンジニアをはじめとした専門人材を多様な形態で募集しております。
学生インターンに加え、製造業での経験を活かしたアドバイザーとしてのご参画も歓迎いたします。
技術開発や社会実装に関心を持ち、当社の事業に専門性や知見を活かしていただける方は、公式HPまたは下記の連絡先よりお問い合わせください。
E-mail:jobs@zrek.org
お問い合わせフォーム:https://www.zrek.org/contact
本プレスリリースに関するお問い合わせ
株式会社Zrek
担当:江口遼馬
E-mail:contact@zrek.org