キリンホールディングス株式会社
キリンホールディングス株式会社(社長COO南方健志、以下キリン)および協和キリン株式会社(社長COOアブドゥル・マリック)が共同で設立したCowellnex株式会社(社長 西前純子、以下Cowellnex(コヴェルネクス))が展開する、日本で最も詳細※1なキリンの腸内細菌検査「MicroBio Me(マイクロバイオミー)※2」は、腸内細菌を詳細に可視化し、利用者に適したソリューションを知ることができる点を評価され、導入医療機関が事業開始初年度の5倍となる約300施設、検査数は約1,500件に拡大しました。
今後は、検査導入医療機関を2026年末までに1,000施設に拡大するとともに、検査項目の拡充と解析精度の向上を図ることで、より多くのお客様の悩みに寄り添った検査サービスの提供を目指します。また、新たな検査やソリューションの研究開発にも取り組み、腸内細菌を通じた健康課題の解決に貢献し
ました。
※1 2025年8月 当社調べ(研究用途除く。)腸内細菌を網羅的に測定する検査のうち、菌の最も詳細な分類階級である種や株
レベルまで測定できるショットガンメタゲノム解析を採用しています。
※2 2023年7月18日 キリンリリース 日本で最も詳細な腸内細菌検査「MicroBio Me(マイクロバイオミー)」本格展開開始
| 2023年 | KIRIN – キリンホールディングス株式会社 本検査サービスは、特定の疾病や疾患の診断・治療等に用いら
れるものではありません。
●サービス拡大の背景と成果
腸内細菌は、ヒトの腸内に約1,000種類、約100兆個存在し、さまざまな疾患や健康状態と密接に関係することが明らかになっています。中でも、腸内の刺激に過敏になり便通異常を引き起こす過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome、以下IBS)は、腸内細菌のバランスの乱れが要因の一つとされ、日本国内では推定1,200万人※3以上が罹患しているとみられています。
またIBS関連の市場規模は有症率の増加に伴い拡大傾向にあり、国内は2024年で約2.81億米ドル、2019年から2024年のCAGRが8.93%、グローバルでは約68.78億米ドル、CAGR 8.49%と高い水準を示しており※4、腸内細菌検査や腸内環境の維持を目的とした製品・サービスへの関心が高まりつつあります。
「MicroBio Me」は2023年7月にサービス本格展開を開始して以来、日本で最も詳細に腸内細菌が可視化できる点や、利用者に適したソリューションを知ることができる点が評価され、東京・大阪・福岡の消化器内科クリニックを中心に2025年8月末時点で導入医療機関が事業開始初年度の5倍となる約300施設、検査数が約1,500件に達しました。
※3 「すべての臨床医が知っておきたい腸内細菌叢」内藤裕二(羊土社/2021)・・・221ページより
※4 過敏性腸症候群(IBS)治療の世界市場レポート 2025年(出典元:株式会社グローバルインフォーメーション)
●今後の展望
2026年末までに累計1,000施設への導入と、延べ5,000件の検査数を目指します。併せて、蓄積された独自の検査データと腸内細菌に関するさまざまな機関からの研究成果を活用し、検査項目の拡充と解析精度の向上を図ります。さらに、キリンのヘルスサイエンス研究所※5およびCorporate Venture Capital ※6出資先の株式会社サイキンソー(代表取締役 沢井悠)との連携により、次世代の検査とソリューションの研究開発を推進し、腸内細菌を通じた健康課題の解決に貢献します。
※5 ヘルスサイエンス研究所|研究開発体制|キリンの研究開発
※6 キリンCVC│KIRIN HEALTH INNOVATION FUND
●MicroBio Me概要
1.サービス名 「MicroBio Me」キリンの腸内細菌検査 MicroBio Me(マイクロバイオミー)
2.提供元 Cowellnex
3.サービス内容
・本検査サービス取り扱い医療機関※7より検査キットを購入し、自宅で採便した検体をCowellnexに
提出いただきます。Cowellnexより米国ニューヨークに拠点を置くThorne HealthTech, Inc.
(以下、Thorne)へ郵送します。
・Thorneの高精度解析技術を用い、腸内細菌を最も詳細な分類階級である株レベルまで精緻に解析し
ます。検査結果は医療機関を通じて提供され、個々の腸内細菌叢に基づいた医師のアドバイスを受け
ることができます。
※7 本検査サービス取り扱い医療機関 URL https://microbiome.kirin.co.jp/organizations
Cowellnexはキリンと協和キリンの共同出資により2024年9月に設立されました(出資比率 キリン50%、協和キリン50%)。研究開発、ベンチャー投資、事業開発の相互連携によりイノベーションを創出し、健康を取り巻く社会課題の解決を通じてお客様の潤いある暮らしの実現をサポートします。Cowellnex株式会社(コヴェルネクス株式会社) | グループ関連会社 | キリンホールディングス (kirinholdings.com)
キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。