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Green Carbon株式会社、フィリピン・セントラルルソン州立大学とMOAを締結

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グリーンカーボン

~地域農家への技術導入支援や研修を推進し、農家の収益向上と持続可能な農業の普及を目指す~

ネイチャーベースのカーボンクレジット創出・販売事業を展開するGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北潤、以下Green Carbon(グリーンカーボン))は、2025年7月29日(火)、フィリピン北部ヌエバ・エシハ州に位置するセントラルルソン州立大学(Central Luzon State University、以下「CLSU」)と、稲作における温室効果ガス(GHG)削減およびカーボンクレジット創出に向けた協定書(MOA)を締結しました。

このパートナーシップに基づき、Green Carbonは水田における間断灌漑(AWD)(※1)の導入を通じたメタンガス削減に取り組みます。CLSUとの連携のもと、地域農家への技術導入支援や研修を進め、温室効果ガスの削減量をカーボンクレジットとして創出・活用する仕組みを確立し、農家の収益向上と持続可能な農業の普及を両立させることを目指します。

〇本リリース及び詳細に関する問い合わせはこちら

https://green-carbon.co.jp/contact/

○Green Carbon株式会社会社概要のダウンロードはこちら

https://green-carbon.co.jp/download-form/


目次

◆本パートナーシップ締結の背景

Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでおり、森林保全、水田、マングローブ植林、牛のゲップ削減、バイオ炭プロジェクトなど多岐にわたる分野で事業を展開しています。各地域の自然資源に適したプロジェクトを開発するとともに、衛星データを活用した適地選定やモニタリングにより、効率的かつ透明性の高い運営を実現しています。

中でもフィリピンでは、農業分野における年間温室効果ガス(GHG)排出量が約5,400万トンに達しており(※2)、そのうち水田由来は約1,300万トン(農業全体の約25%)を占めています(※3)。こうした状況を踏まえ、Green Carbonは2023年度より現地研究機関と連携し、AWD(間断灌漑)技術を活用した水田からのメタン排出削減プロジェクトに着手しました。

○CLSUとのMOA締結の様子

ヌエバ・エシハ州について

ヌエバ・エシハ州は、フィリピン最大の米生産地として、国の米生産量の約9.5〜10%を占めることから、「フィリピンの米の穀倉地帯」として知られています。年間160万〜200万メートルトンに及ぶその大規模な生産量(※4)は、フィリピンの食糧供給に大きく貢献し、国の米自給自足という目標達成に寄与しています。ヌエバ・エシハ州の気候は稲作に非常に適していますが、土壌の酸性化や栄養不足、土壌のきめ細かさ、雑草の多い稲などの課題には管理上の工夫が必要です。これに対応するため、同地域では、クラスター・ファーミング(共同栽培)や制度的バイヤーとの連携といった協力的取り組みを通じて、収量の高い特殊用途米(SPR)品種の普及を進め、農産物生産の向上と食料安全保障の強化を図っています(※5)。

この画期的なパートナーシップは、ヌエバ・エシハ州全体の低地米生産において、AWD技術の導入と普及に焦点を当て、稲作からのメタン排出量を大幅に削減するとともに、地域全体で持続可能な農業慣行の育成を推進します。

○ヌエバエシハ州

◆セントラルルソン州立大学(CLSU)について

セントラルルソン州立大学(CLSU)は、フィリピンの国立大学を代表する存在であり、特に農業および関連分野における科学技術への貢献で高い評価を得ています。1907年にセントラルルソン農業学校(CLAS)として設立され、その後、世界クラスの国立研究大学を目指して現在の地位へと発展してきました。CLSUは、グローバルに通用する責任ある人材を育成し、貧困削減と持続可能な開発のための知識を生み出すことに注力しています。

https://clsu.edu.ph/


◆今後の展望

Green Carbonは東南アジアで多岐にわたる事業を展開する中で、フィリピンにおいてはAWD導入による水田のメタンガス削減のJCMプロジェクトに注力をしており、2025年2月初旬に承認された方法論に基づきプロジェクト組成を進めています。また日本で、JCMクレジットがGX-ETS(※6)上で企業の排出量報告超過分の削減に適用可能となることが決定し、その需要は今後さらに高まると予想されています。このような状況を踏まえ、プロジェクトの経済性を確保しつつ、フィリピンと日本両国の脱炭素化に貢献していきます。


※1:間断灌漑(AWD)

間断灌漑(AWD)は水田の水位を目安に、数日おきに入水と自然乾燥を繰り返すという手法。間断灌漑(AWD)の場合、連続的な入水に比べ、水使用量を削減することができ、水資源の保全にも寄与。

※2:フィリピンの農業分野における年間GHG排出量
参照:フィリピン環境天然資源省(2023)

https://niccdies.climate.gov.ph/files/documents/The%20Philippines-%20NDC%20Implementation%20Plan%20-%20072024.pdf

※3:フィリピンにおける水田由来のGHG排出量
参照:Journal of Food, Agriculture and Environment(2016)

https://www.researchgate.net/publication/273636139_Greenhouse_gas_emissions_from_rice_production_in_the_Philippines_based_on_life-cycle_inventory_analysis

※4:ヌエバ・エシハ州の米生産量に関する情報

参照:Assessment of Yield Enhancement Intervention under National Rice Program and Rice Competitiveness Enhancement Fund to Palay Production and Income of Nueva Ecija Farmers(2022)

https://www.researchgate.net/publication/360369190_Assessment_of_Yield_Enhancement_Intervention_under_National_Rice_Program_and_Rice_Competitiveness_Enhancement_Fund_to_Palay_Production_and_Income_of_Nueva_Ecija_Farmers

※5:ヌエバ・エシハ州の稲作に関する気候および土壌の特徴

参照:Production constraints and suitability of selected lowland rice soils in Nueva Ecija and Pangasinan (2016)

https://www.ukdr.uplb.edu.ph/etd-undergrad/5109/

※6:排出量取引制度。日本政府が進める成長志向型カーボンプライシング構想に基づき、企業が政府の定める排出上限のもとで排出削減や排出枠の取引を行う仕組み


◆Green Carbon 株式会社

代表者   :代表取締役 大北 潤

所在地   :東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F

設立    :2019年12月

事業内容  :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業

URL    : https://green-carbon.co.jp/

◆Green Carbon事業紹介

Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンとして掲げ、国内外において自然由来のカーボンクレジット創出・登録・販売までを一気通貫してサポートする事業を展開しており、その他にも、農業関連事業、研究開発事業、ESGコンサルティング事業なども展開しております。

事業展開領域は日本、東南アジアを中心にオーストラリア、南米まで拡大しており、自然由来のカーボンクレジット(水田、バイオ炭、森林保全、カーボンファーミング、マングローブ植林、牛のゲップなど)を創出しています。国内の水田においては、2023年度日本初・最大級(約6,220t)で水田のJ-クレジットの認証を取得しており、2024年度は約40,000ha(約80,000t)に拡大していく予定です。また、クレジット登録・申請・販売までをワンプラットフォームで完結するサービス「Agreen(アグリーン)」を提供しており、クレジットの申請登録時にかかる手続きや書類作成などを簡略化し、クレジット創出者の工数を削減しています。

◆Green Carbon株式会社SNSはこちら
Carbon Credits Journal:https://biz-journal.jp/carboncredits/
Linkedin :https://www.linkedin.com/company/green-carbon-inc/
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=61557429326458
X    :https://mobile.x.com/GreenCarbon2019

Wantedly:https://www.wantedly.com/companies/greencarbon2019
Youtube :https://www.youtube.com/channel/UCYO4WnGOHDaVB1ikxheZasA

note   :https://note.com/green_carbon/

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年9月17日 12時00分)

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