エスマット
TECH BEAT Shizuoka 2025 登壇レポートを公開
株式会社エスマット(本社:東京都品川区、代表取締役:志賀 隆之/林 英俊、以下:エスマット)は、2025年7月24日に静岡市で開催された「TECH BEAT Shizuoka 2025」における登壇内容をまとめたイベントレポートを自社オウンドメディアに公開しました。本イベントでは、スズキ株式会社、ヤマハ発動機株式会社、株式会社エンコース、株式会社Skillnote、エスマットが登壇し、「製造DXの課題と静岡の可能性」について多角的に議論が交わされました。
イベントレポート全文は以下よりご覧いただけます。

■ 静岡県製造業の市場規模とインパクト
静岡県は、日本有数の製造業集積地です。経済産業省の「2023年経済構造実態調査(二次集計)」によると、県内の製造品出荷額は約19兆円(全国第3位、全国シェア5.3%)、付加価値額は約6兆円(全国第2位、シェア5.7%)にのぼります(※1)。
さらに、静岡県の「令和2年国勢調査」によれば、県内就業者の約4人に1人(25%)が製造業に従事しており、雇用・地域経済の中核を担っています(※2)。また、令和4年度の「静岡県民経済計算(速報)」では、県内経済成長率+5.8%のうち、製造業単独で+3.2ポイント寄与していることが示されており、県経済の主力エンジンであることが明らかです(※3)。
(※1)出典:総務省・経済産業省「2023 年経済構造実態調査二次集計結果<製造業事業所調査>」
(※2)出典:静岡県知事直轄組織デジタル戦略局統計調査課「令和2年国勢調査(就業状態等基本集計結果)~静岡県の概要~」
(※3)出典:静岡県デジタル戦略局データ活用推進課「令和4年度静岡県の県民経済計算(速報)」
こうした背景から、製造DXは地域経済全体に大きな波及効果をもたらす取り組みとして注目されており、イベントでも「在庫削減や品質改善を通じたサプライチェーン全体の最適化」「人材不足の解消につながる仕組みづくり」などが議論されました。
■ 登壇ハイライト
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スズキ株式会社:中期経営計画に基づくスマートファクトリー構想
スズキは、中期経営計画に基づくスマートファクトリー構想を紹介。エスマットが提供するIoT在庫管理システム「SmartMat Cloud」の導入事例も披露し、紙やFAXに依存した業務から脱却し、「見える化の先にある行動」への挑戦を語りました。 -
ヤマハ発動機株式会社:「現場サイエンティスト」育成
ヤマハ発動機は、現場を理解しつつデジタルを活用できる「現場サイエンティスト」の育成に注力。データを仮説検証のサイクルに組み込み、現場主体で改善を加速する取り組みが紹介されました。 -
エンコース株式会社:アトツギ世代からの課題提起
アトツギ企業の視点から、経営改革・副業人材活用・ブランディングの取り組みを共有。中小企業の第二創業として、DXを活用した持続的成長の必要性を訴えました。 -
Skillnote株式会社:人材不足を解決するスキルマネジメント
製造業の人材不足を解決するスキルマネジメントプラットフォームの取り組みを紹介。さらに静岡の企業と協業しながら新機能を開発しており、現場の持続可能な成長に寄与する姿勢を強調しました。 -
エスマット:現場起点のDXを提言
エスマット代表の林は、「現場起点のDX」をテーマに、スタートアップとしての取り組みと製造DX協会代表理事としての知見を交えて登壇。大企業・中小企業・地域の連携が生み出す“現場からの変革”の重要性を提言しました。
■ 静岡県知事からのエール
パネルセッションの終盤には、鈴木康友静岡県知事が登壇し、静岡を「製造DX先進県」として位置づけ、今後も県をあげて製造業のDX化を大きく進めていくと力強く宣言。
さらに、DXを成功させるにはCX(コーポレート・トランスフォーメーション)、ローカルガバメント・トランスフォーメーション(LGX)が不可欠と述べ、スタートアップ支援や中小企業の「第二創業」を県として後押ししていく姿勢を示しました。
■ 今後の展望
静岡発のDXは、全国の製造業にとって新たな変革のモデルケースとなる可能性を秘めています。エスマットは、IoT在庫管理システム「SmartMat Cloud」を通じ、現場起点の変革をさらに広げ、顧客・地域・行政と連携しながら、製造業の未来づくりに貢献してまいります。
イベントレポート全文は以下よりご覧いただけます。


■ パネルディスカッション概要
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イベント名:TECH BEAT Shizuoka 2025
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セッション名: 製造DX先進県Shizuoka!未来を共に作る製造業/アトツギ/スタートアップの挑戦
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日時: 2025年7月24日(木)
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登壇者(敬称略):
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株式会社エスマット 代表取締役兼製造DX協会代表理事 林 英俊
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株式会社エンコース 代表取締役社長 石井 幹人
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株式会社Skillnote 代表取締役 山川 隆史
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スズキ株式会社 生産本部長 水谷 圭介
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ヤマハ発動機株式会社 生産技術本部執行役員本部長 茨木 康充
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モデレーター:TECH BEAT Shizuokaプロデューサー/HEART CATCH 西村 真里子
◾️ SmartMat Cloud(スマートマットクラウド)の概要

SmartMat Cloud(スマートマットクラウド) は、IoT重量計によって現場のあらゆるモノの実在庫をリアルタイムで可視化し、在庫管理を自動化・最適化するAI×IoT在庫管理システムです。
従来は人手と時間を要していた棚卸や在庫把握を、IoTで自動化。さらにIoTで取得した在庫データをAIが解析して欠品リスクや在庫圧縮の可能性を先回りして提案。現場が在庫を最適化し続けることを支援します。
2018年のサービス開始以降、製造業・サービス業・医療機関など幅広い業界に導入され、すでに1,200社超がSmartMat Cloudを活用しています。
◾️ 株式会社エスマット
「日々のモノの流れを超スマートに」することを目指し、IoT重量計を使った在庫管理自動化・DXソリューションを開発。製造業、医療機関などのBtoB向けには、あらゆる在庫の管理・棚卸や発注を自動化するSaaS「SmartMat Cloud」(https://www.smartmat.io/)を展開しています。
会社名:株式会社エスマット(旧:スマートショッピング)
所在地:東京都品川区東五反田2丁目9−5 サウスウイング東五反田
代表者:志賀 隆之/林 英俊
設立:2014年11月