Gallup Japan株式会社
日本特集レポート発行記念イベントを、2025年10月8日午前9時~11時東京エディション虎ノ門にて開催
ギャラップ・ジャパンは、英国経営者協会(IoD)と共同で、日本特集最新レポート『変革への挑戦:日本の職場の新しい姿』を、2025年10月8日(水)に東京エディション虎ノ門で開催される特別イベント「エグゼクティブ・ブレックファスト・ブリーフィング」にて発表します。
本レポートは英語と日本語で発行され、日本国内外のCEOやビジネスリーダーの視点から、職場環境を改革するための方策について最新の知見を紹介します。
本イベントは日本経済新聞社の協賛により開催され、企業トップ、メディア関係者、有識者が一堂に会し、ギャラップの調査結果を先行公開するとともに、日本における職場環境の将来について議論します。参加者はレポート全文を先行入手できます。また、レポートは発表当日に日本経済新聞社の専用ページにて一般公開されます。

日本における従業員エンゲージメントの課題
日本の従業員エンゲージメント率は世界で最も低い水準にあり、仕事にやりがいを感じている従業員はわずか7%に留まっています。生産性の低下による日本経済への損失は年間約5240億ドルと推計されています。日本は卓越した企業運営とレジリエンスで高く評価されていましたが、現在では従業員が自身の役割に意義や目的を見出せずにいることを本レポートでは示しています。
経営トップへのインタビュー調査からは、職場環境の改革において労働条件に焦点を当てるだけでは効果が限定的で、従業員自身が自分の貢献が価値あるものだと感じられる企業文化を育むことが重要であることが判明しました。
あるリーダーはインタビューで、「労働条件を改善しましたが、従業員エンゲージメント率は変わりませんでした。しかし『やりがいのある仕事』に焦点を当てたところ、従業員のエンゲージメント率が向上したのです」と述べました。
調査テーマ
日本特集レポートでは、日本の職場環境の改革について重要なテーマを取り上げています。今回のイベントで議論される主な内容は以下の通りです:
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ウェルビーイングの重要性:ストレスの増加やメンタルヘルスの懸念によって従業員エンゲージメントは低下します。従来の組織体系による上下の人間関係では、従業員のウェルビーイングを促進することは困難になっています。
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職場の再構築:終身雇用制度と年功序列型昇進制度は、企業の機敏性とイノベーションが重視される現在では持続不可能な制度であることが明らかになっています。業績とスキルに基づく評価制度への転換が企業に求められています。
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若者の静かなる革命:若い世代の多くが、忠誠心や勤続年数を重視する旧態依然とした企業体制から静かに距離を置き始めています。若年層の間では、自身の目的と成長の機会を重視してキャリアを選択する傾向が強まっています。
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希望を与えるリーダーシップ:リーダーは従業員に希望を与え、意義を感じられるビジョンを明確に示す必要があります。従業員は、誠実さ、透明性、そして目的意識を持ったリーダーシップを求めています。
これらのテーマは急速に変化するグローバル市場で競争力を維持しようとする日本企業にとって、重要な課題であると同時に職場環境の改革への絶好の機会となるものでもあります。
取り組みへの呼びかけ
ギャラップの調査結果は、従業員エンゲージメントが単なる人事施策ではなく、生産性・従業員定着率・長期的な成長に直接的な影響を与える戦略的施策であることを示しています。従業員エンゲージメントとウェルビーイングを重視する企業は、優れたビジネス成果を上げるだけでなく、より健全で高いレジリエンスを持つ従業員を生み出します。
ギャラップ・ジャパンの地域統括責任者ロヒット・カーは次の様に述べています。
「日本の繁栄、そして明るい未来は、生き生きと働く従業員によってもたらされます。本レポートは、企業の生産性、効率性、収益性において人材が中核的役割を担うという新しい認識を示しています。調査結果から明らかになったのは、従業員エンゲージメントを単なる人事施策として扱うことは決して許されないということです。従業員エンゲージメントは戦略的重要課題として、経営陣が推進すべき課題です。従業員が目的意識、成長、そして真のつながりを感じる職場環境の創出を経営陣は求められています。」
多くの経営トップが同様の意見を述べています。ある企業のリーダーは、「改革の必要性を企業は訴えますが、貢献度や目的意識を評価する制度を導入して初めて、従業員のエンゲージメントを得ることができました」と述べています。
エグゼクティブ・ブリーフィングについて
当イベントでは、最新の調査結果をいち早く独占公開するとともに、職場環境の将来についてギャラップのエキスパートや日本のビジネスリーダーの知見を直接聴講できる機会を提供いたします。主な内容は以下の通りです:
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ロヒット・カーによる基調講演:日本の職場環境の改革に向けたギャラップの展望
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国内外主要企業の経営トップを招いた対話型パネルディスカッション
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日本特集レポートで紹介された戦略と具体策の説明
当イベントは報道関係者や企業経営陣が、ギャラップの調査が実際の経営課題やビジネスチャンスとどのように繋がっていくのかということを理解する絶好の機会となります。
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ギャラップについて
ギャラップは、経営者や企業が抱える重要課題の解決を支援する分析とアドバイスを行っています。80年以上の実績とグローバルなネットワークを組み合わせることで、ギャラップは従業員、消費者、学生、そして一般市民の考え方や行動について、世界で最も多くの知見を有しています。Gallup Japan株式会社の詳細はこちら。
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