株式会社昭文社ホールディングス
~大迫力サイズの鳥瞰図はもちろん、折り込み鳥瞰図、初三郎のさまざまな仕事や取り巻く人々の解説も~
◆時空を超えて近代日本を旅する感覚に包まれる吉田初三郎の鳥瞰図を徹底解説!
株式会社昭文社ホールディングス(本社:千代田区麹町、代表取締役社長 黒田茂夫、東証コード:9475)とその子会社である株式会社昭文社(本社:同上、代表取締役社長 川村哲也、以下昭文社)は、<大正の広重>と称された稀代の鳥瞰図絵師・吉田初三郎の作品から画法、そして彼の持つさまざまな側面に至るまで幅広く紹介した新刊『鳥瞰図絵師 吉田初三郎の世界』を、2025年10月17日より発売しますことをお知らせいたします。



)) 商品の特長 ((
大正から昭和初期にかけて活躍した鳥瞰図絵師・吉田初三郎。その作品は、空を舞うような視点と緻密な描写で、当時の街並みや風景を鮮やかに蘇らせます。本書は、全国を巡って取材を重ねた初三郎の独創性と、大胆かつ精緻な画法を余すところなく紹介。鉄道網の発展、港町の活気、観光地の賑わいなど、近代日本の息づかいが一枚一枚に刻まれています。
2021年に『吉田初三郎鳥瞰図集』を刊行いたしましたが、今回再び吉田初三郎の鳥瞰図を紹介するにあたり、下記の2点に特にこだわりを持って本書を制作しました。
本書の主眼点は、近年人気が高まる吉田初三郎の鳥瞰図を、大きな図版で楽しんでいただくことにあります。と同時に、ふたつの事柄を重視しました。ひとつは、描かれた地域の地誌だけでなく、画法上の工夫について解説すること。ふたつ目は、初三郎の「鳥瞰図以外の側面」を紹介することです。これにより、地誌への興味だけでなく、知らない地域の作品でも、絵として、日本近代史として、幅広い方々に作品を観察する楽しさを感じていただけるのでは、と思ったからです。(「はじめに」より)
今回、鳥瞰図を定評あるBA横判の見開きでワイドに展開するとともに6つの折り込み鳥瞰図も収録。さらには各図の画法に関する詳細な解説や、吉田初三郎の知られざる他の仕事ぶり、取り巻く人々にも触れています。鳥瞰図や近代史の面白さに加え、アートとしての魅力も堪能できる一冊に仕上げました。
)) 主な構成/掲載絵図 ((
第1章 多彩な独創性 伝えるための画法
◆金華山景勝鳥瞰図・金華山之図屛風
◆小田原急行鉄道沿線名所図絵
◆奈良電車沿線を中心とせる鳥瞰図絵
◆天下無二耶馬全渓の交通図絵
◆小倉市交通名所図絵
〔Column〕「初三郎のひらめき」vol.1 道中記・浮世絵から近代鳥瞰図へ~道と路線~
【折り込み鳥瞰図vol.1】八戸市鳥瞰図(肉筆画)
第2章 時代を写す目——鳥瞰図が語る近代史
◆鉄道旅行案内
◆愛知県鳥瞰図
◆吉野群山交通大図絵
◆富山県観光交通鳥瞰図
◆HIROSHIMA
【折り込み鳥瞰図vol.2】日本八景名所図絵
第3章 俯瞰する芸術 磨き上げられた驚愕の世界
◆日本交通鳥瞰図
◆朝鮮大図絵
◆叡山頂上一目八方鳥瞰図
◆大阪商船瀬戸内海航路図絵
◆官幣大社富士山名所図絵
◆松山道後を中心とせる名所交通図絵
〔Column〕「初三郎のひらめき」vol.2 初三郎式鳥瞰図~方角と実用性~
【折り込み鳥瞰図vol.3】観光信州
第4章 踏査する感性 現地を感じて生まれる表現
◆横浜市鳥瞰図
◆新潟市鳥瞰図
◆北海道鳥瞰図
◆四国八十八ヶ所霊場案内及名勝史蹟交通鳥瞰図
◆八勝館御案内
◆臨済宗大本山妙心寺鳥瞰図
◆岩手全県史跡名勝鳥瞰図
◆世界の名勝朝鮮金剛山交通大鳥瞰図
〔Column〕「初三郎のひらめき」vol.3 規格外の工夫・技法
【折り込み鳥瞰図vol.4】高野山名所図絵(原画)
第5章 よみがえる記憶 消えた鉄路や町のシンボル
◆夕張市鳥瞰図
◆小樽市鳥瞰図
◆青森市鳥瞰図
◆庄内交通路線景勝鳥瞰図
◆筑波山名所図絵
◆大宮鳥瞰図
◆京王電車沿線名所図絵
【折り込み鳥瞰図vol.5】鹿児島県鳥瞰図
◆蒲郡常磐館案内図絵
〔Column〕「初三郎のひらめき」vol.4 折図・折本とは?
第6章 初三郎の躍動 絵師に留まらない総合力
◆一絵師の枠を越えて
◆多彩な仕事と頒布会
◆時代に乗って
日本新八景/文化財・環境保護制度/古社寺保存法/史蹟名勝天然記念物保存法/国立公園法/国際観光局
◆工房と地域活性化
◆人に支えられて
鹿子木孟郎/油屋熊八/徳富蘇峰/黒板勝美/杉浦五郎
【折り込み鳥瞰図vol.6】京都名所大鳥瞰図
◆多様な依頼主
◆菊池武重公尊像謹筆ものがたり絵巻
◆弟子たちについて
◆吉田初三郎 年譜
)) 誌面ギャラリー ((
「大阪商船瀬戸内海航路図絵」(第3章)

「京王電車沿線名所図会」(第5章)
※78・79ページ(見開き)+80ページ

「工房と地域活性化」(第6章)

折り込み鳥瞰図vol.1「八戸市鳥瞰図」(肉筆画)

)) 著者 ((
|| 小倉 学(おぐら まなぶ)
八戸クリニック街かどミュージアム館長兼学芸員。1977年生まれ。2012年、父・小倉秀彦とミュージアム開館、2018年より現職。伝統木版画及び吉田初三郎の研究、展覧会主催、県内外の企画展協力、講演等を行う。その他、地域の歴史文化を伝えるWEBサイト「はちのへヒストリア」「たびのすきま」、上映会支援事業「白マドの灯」(第15回地域再生大賞優秀賞)、「街かどアカデミア」なども運営。八戸市美術館「浮世絵コンニチは」(2025年)共同企画者。JR東日本・東北観光推進機構 東北歴史文化講座(オンライン)「鳥瞰図絵師 吉田初三郎と八戸」講師。
)) 商品概要 ((
商品名 : 『鳥瞰図絵師 吉田初三郎の世界』
体裁・頁数: BA横判(縦257ミリ×横297ミリ)、本体112頁
発売日 : 2025年10月17日
全国の主要書店、オンラインストアで販売
定価 : 4,620円(本体4,200円+税10%)
出版社 : 株式会社 昭文社
【参考情報】
)) 既刊 ((
商品名 : 『吉田初三郎鳥瞰図集』
体裁・頁数: BA横判(縦257ミリ×横297ミリ)、本体112頁
発売日 : 2021年4月20日
全国の主要書店、オンラインストアで販売
定価 : 3,520円(本体3,200円+税10%)
出版社 : 株式会社 昭文社

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