株式会社S-CANVAS
累計ユーザー数1,000名突破、取り扱いブランド数300以上。AIとプロの両軸で「理想の空間づくり」を完全無料で実現。誰もが迷わず快適な暮らしを手に入れられる世界を目指す。

株式会社S-CANVAS(本社:東京都中央区、代表取締役:中村元俊、以下「S-CANVAS」)は、インテリアコーディネートサービス「SELECTION」の進化と事業拡大のため、資金調達を実施しました。本調達には既存投資家のANOBAKAに加え、オフィスデザイン・DX分野を手がけるDE-SIGNグループのCVC「DE-SIGNキャピタル」、そして日本のAI領域をリードするPKSHAアルゴリズムファンドが参加しました。
市場背景と社会的意義
日本の人口は減少を続け、2050年には1億人を割り込むと予測されています。しかしその一方で、日本の家具市場は2024年に約2.2兆円規模、2033年には約2.9兆円へと拡大する見通しで、人口減少下でも需要は拡大傾向にあります。背景には「長く使える高品質な家具を選びたい」という消費者心理の変化があり、ニトリやIKEAに代表される“ファストインテリア”離れが進行しています。
一方で、実際の住空間においては依然として不満が蔓延しています。調査によれば、自宅インテリアに「40点以下」と答える人が3割、理想のテイストを実現できていない人は7割以上に上ります。また、「インテリアが不満で人を招きたくない」と感じる人は約6割にものぼります。多くの人がホテルやカフェのおしゃれな空間に憧れ、InstagramやYouTubeで理想を描く一方で、現実の自宅でそれを実現する手段が乏しいことが大きなギャップとなっています。
SELECTIONが提供する解決策
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SELECTIONは、インテリアに関して多くの人が抱える「どう選べばよいかわからない」「理想を実現できるか不安」「時間やお金をかけたくない」といった悩みを、AIとプロを組み合わせることで解決します。
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ユーザーはまず、コーディネートしたい部屋と理想のイメージ、そして予算や希望時期を選ぶだけ。独自のデータベースとAI分析によって最適化されたプランがLINE上に届きます。その後も、ユーザーの要望に応じてAIによる追加提案やプロのインテリアコーディネーターによるアドバイスを活用でき、両者をうまく組み合わせることで理想の空間づくりを磨き上げていくことができます。
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さらに、完成後の姿を3Dでシミュレーションできるため、「本当に自分の部屋で再現できるのか」という不安も解消されます。最終的にプランで提案されたアイテムは、一括購入依頼を出すことができ、納品までをワンストップでサポート。すべてオンラインで完結し、しかも利用料は無料です。
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SELECTIONは、従来高額な利用料を支払ってプロに依頼しなければ叶わなかったコーディネート体験を、AIのスケーラビリティとプロの専門知見を融合させることで、誰もが「迷わない・悩まない」空間づくりを実現できる、新しいスタンダードを提供してます。
今回の調達と活用
今回の調達資金は以下に投資します。
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AI開発強化:AI提案の精度と拡張性を進化
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人材採用:エンジニア・デザイナー・インテリアコーディネーターなどの採用強化
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マーケティング:サービス認知拡大とユーザー基盤の拡大を推進
投資家コメント
PKSHA アルゴリズムファンド / マネージングパートナー 海老原 秀幸
生成AIを活用したB2Cサービスはまだ少なく、今後の成長が期待される分野です。S-CANVASがこの市場にいち早く取り組む姿勢に共感し、出資を決定しました。S-CANVASの挑戦を支援し、共にAI時代のB2Cサービスの創出を目指してまいります。
DE-SIGNキャピタル / 株式会社DE-SIGNグループ 代表取締役社長 佐藤 浩也
私たちは、『空間が変われば、生活が変わり、人生が変わる』というS-CANVASのミッションに強く共感しています。
最新のAIと高精細な3Dモデリングを融合させ、誰もが理想の空間を“手軽に、確かなクオリティで”実現できる点は、インテリア体験に新しいスタンダードをもたらす革新だと考えています。
当ファンドは、リアルの“場づくり”に強みを持つDE-SIGNグループと、スタートアップ支援に実績を持つGazelle Capitalの連携を背景に、資金提供にとどまらない包括的なサポートを行います。
オフィス構築支援や営業ネットワークの提供を通じ、S-CANVASが描く未来の空間づくりの挑戦を力強く後押ししてまいります。
ANOBAKA / パートナー 萩谷 聡
シードラウンドでの出資以来、代表・中村さんへの信頼はさらに深まり、理想の空間づくりを支援するAI開発の解像度も一層高まっています。開発も順調に進んでいることから、今回追加出資させていただきました。生成AIを活用した新たな購買体験の構築を通じて、C向けユースケースとして大きな成長を遂げていくことを期待しています!
S-CANVASコメント
S-CANVAS / 代表取締役 中村元俊
理想の空間づくりは、本来けっして面倒なものでも、難しいものでもありません。ルールやロジックに基づいて組み立てていけば、誰でも実現できるものです。しかし現実には、ブランドや商品の数や価格帯は膨大で、そこに情報の非対称性が加わることで、多くの人が正しい選択を難しく感じ、理想を諦めてしまっています。
それでも家具・インテリア市場は人口減少のなかでも成長を続けています。そこには「自分らしい暮らしを実現したい」という人々の強い欲求があります。しかし、この市場は長らくAIやDXといった技術革新から取り残され、複雑さと不透明さが解消されないまま残されてきました。
S-CANVASは、その停滞を打ち破り、プロとAIの力で“迷わない・悩まない”住まいづくりを可能にします。誰もがもっと自由に、もっと楽しく、自分らしい空間を選び取れる世界を広げていく。私たちは、空間が人生を変える力を持っていると確信しており、その力を最大限に引き出すことで、一人ひとりの暮らしをより豊かに変えていきます。そして、その未来を実現するために挑戦を続けてまいります。
出典
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矢野経済研究所「家庭用・オフィス用家具市場に関する調査(2023年)」
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IMARC Group「Japan Furniture Market Report 2024–2033」
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国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」
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博報堂生活総研「生活定点調査2024」
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MM総研「生活者のインテリア・住空間に関する調査(2023年)」
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一条工務店「自宅のインテリアに関する意識調査(2023〜2024年)」
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info@s-canvas.com