一般財団法人神原・ツネイシ文化財団
~地元企業とともにつくる「移動型キオスク」第3弾~
一般財団法人神原・ツネイシ文化財団(広島県福山市 代表者:代表理事 神原勝成)は、今秋10月に開催する『ひろしま国際建築祭2025』(以下、建築祭)において、新たに建築家の石上純也氏が設計する「移動型キオスク(小さな建築)」を設置いたします。このキオスクはすでに発表をしている、堀部安嗣氏、中山英之氏に続く第3弾は、JR福山駅南口の駅前広場に設置され、インフォメーションセンターの役割を担います。
本プロジェクトは、地元企業の常石造船株式会社(広島県福山市、代表者:代表取締役社長執行役員 奥村幸生、以下常石造船)とツネイシカムテックス株式会社(広島県福山市、代表者:代表取締役社長 神原文雄、以下ツネイシカムテックス)の支援を受けて実現します。
この「移動型キオスク—小さな建築プロジェクト」は、今後、3年に1度のひろしま国際建築祭開催毎時に新たなキオスクを増やしながら発展していく計画です。第2回のひろしま国際建築祭(2028年開催予定)でも複数の設置を行った後、第3回の建築祭(2031年予定)では、2025 年、2028年2回分のキオスクを加え、建築祭来場者に楽しんでいだける「キオスクマルシェ」の開催も検討しています。
■プロジェクト 概要
移動型キオスクー小さな建築プロジェクト03:「雲がおりる」石上純也 x 常石造船 x ツネイシカムテックス

今回の建築祭の玄関口でもある、山陽新幹線 JR福山駅南口、駅前広場に設置される石上氏によるキオスクは、建築祭を訪れる方々へのインフォメーションセンターとして、さまざまな情報提供の場として使われるだけではなく、まるで雲がやさしく陸に触るかのような、ひとつの彫刻作品としての佇まいをなしています。
■参加建築家、協賛企業からのコメント
石上純也氏コメント
『ひろしま国際建築祭2025』のためのインフォメーションセンター。スポンサーは常石造船とツネイシカムテックスである。常石造船の工場を見学させてもらった時に、鋼板を三次元に曲げながら溶接をして巨大な船を組み立てていく、その迫力に圧倒された。まるで建築のようなスケールのものが海に浮かび、そして、動く。工場で建造している風景も建築現場を想起させる。
この小さなキオスクは、船を作るように鋼板を三次元に曲げ、溶接してつくっていく。ちょうど船を横に傾けたような状態で設置し、おきあがりこぼしの原理で、足元を重くすることで成り立たせている。倒れるか倒れないかギリギリの感覚で地面に設置している風景は、まるで雲が優しく陸を触るかのような感覚を想起させる。
石上純也氏による作品に寄せたメッセージ
雲がおりる
瀬戸内の海に
雲が空から舞い降りてくることを想像した。
とても小さな可愛いらしい雲だ。
空高く浮かんでいた雲が
ぼくたちの目の前で
静かに海に浮かんだ。
まるで船のように。
雲から離れると
雲は僕たちのあとを
するすると
しずしずと
ついてくる。
陸までついてきて
陸に上がった。
友達のように人懐こい雲。
優しくそこにいる人たちに寄り添い柔らかい影をその場に落としてくれる。
僕たちを抱きしめるように包み込んでくれる。
雲がおりる。
僕たちのすぐそばに。
常石造船株式会社 代表取締役社長執行役員 奥村 幸生 コメント
常石造船は「地域、社会と共に歩む」の価値観のもと、地域の皆さまや社会の支えによって事業を継続してまいりました。この度、「ひろしま国際建築祭」に協賛できることを光栄に思います。創業以来、私たちが拠点を構える広島を舞台に、建築を通じて人と人、地域、そして自然がつながり、新たな文化が育まれていくことを心より願っております。
ツネイシカムテックス株式会社 代表取締役社長 神原 文雄 コメント
ツネイシカムテックスは、広島を拠点に廃棄物の適正処理やリサイクル事業を展開し、地域と共に歩みながら資源を未来へつなぐ活動を続けてまいりました。このたびの「ひろしま国際建築祭2025」への協賛を大変光栄に思います。建築を通じて、次世代に継承すべき知恵や創造の可能性をともに探り、新しい未来の姿を考える場となることを願っています。
■移動型キオスク—小さな建築プロジェクト 概要

■参加建築家、協賛企業について
・石上純也氏

1974年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修士課程修了後、妹島和世建築設計事務所を経て、2004年石上純也建築設計事務所を設立。
主な作品に、神奈川工科大学KAIT工房・KAIT広場、Park Groot Vijversburgビジターセンター、水庭、2019年サーペンタインパヴィリオン、House & Restaurant、水の美術館など。
2009年日本建築学会賞(作品)、2010年第12回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞、毎日デザイン賞、2019年芸術選奨文部科学大臣新人賞(美術部門)、OBEL AWARD、2024年フレデリック・キースラー建築芸術賞、2024年日本建築学会賞(作品)など受賞多数。
・常石造船株式会社
◎所在地:広島県福山市沼隈町常石1083番地
◎創業:1917年7月
◎事業内容:船舶の建造、修繕
常石造船は、造船・海運業を中心に事業展開する常石グループの中核会社で、船舶の建造と修繕を営んでいます。国内の常石工場(本社)とフィリピン、中国の海外工場を拠点に、ばら積み貨物船、コンテナ運搬船、タンカーなどを建造しています。
・ツネイシカムテックス株式会社
◎所在地:広島県福山市箕沖町107-5
◎設立:1967年5月
◎事業内容:廃棄物収集運搬・中間処理、管理型最終処分、廃棄物リサイクル、船舶廃油の処理・再生、環境軽量証明事業、汚染土壌処理、太陽光発電
ツネイシカムテックスは、「持続可能な社会の実現に不可欠な存在となる」というビジョンを掲げ、処理困難物の増加、埋立地の不足、環境汚染、気候変動といった地球環境の課題に、先進技術で立ち向かっています。
<ひろしま国際建築祭>とは
一般財団法人神原・ツネイシ文化財団が「建築」で未来の街をつくり、こどもの感性を磨き、地域を活性化させ、地域の“名建築”を未来に残すことをミッションとして掲げ、3年に1度開催する建築文化を発信する祭典で、現在日本各地で開催されている芸術祭の“建築”版のような文化イベントです。
初回の2025年は、広島県の福山市・尾道市にある7つの会場を中心に8つの建築にまつわる展示を2025年10⽉4⽇(⼟)-2025年11⽉30⽇(⽇)(58⽇間)行います。世界的に活躍する著名建築家はもちろん、未来を担う建築家・作家まで総勢23組が出展します。
会期中は、建築家による講演会や、展覧会のガイドツアー、子供向けワークショップなど、多岐にわたるプログラムも開催します。
詳細は公式サイトをご覧ください。
◎ホームページ:https://hiroshima-architecture-exhibition.jp/
◎SNS

一般財団法人神原・ツネイシ文化財団について
『ひろしま国際建築祭2025』を主催する<神原・ツネイシ文化財団>は、常石グループ(広島県福山市)がさらなる地域の活性化と豊かな市民生活の実現に向け、建築文化を発信することを目的のひとつとして設立した財団です。常石グループは、海運、造船、物流、商社・エネルギー、環境、ライフ&リゾートの各事業分野で地域社会と連携しながら新たな価値創造を推進しています。また、2025年に新たに設立したグループ社会貢献推進部を通じて、地域貢献活動へのサポートを拡大しています。
神原・ツネイシ文化財団:ABOUT | 一般財団法人 神原・ツネイシ文化財団
常石グループ:https://www.tsuneishi-g.jp/company/
お問い合わせ先
◎一般の方向けお問い合わせ先:
以下ホームページのお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
『ひろしま国際建築祭2025』公式ホームページ:https://hiroshima-architecture-exhibition.jp/
◎報道関係者お問い合わせ先:
『ひろしま国際建築祭2025』 事務局(一般財団法人神原・ツネイシ文化財団 内)
メール:pr@kambara-tsuneishi-foundation.jp(担当:守田美奈子)