株式会社 和光

株式会社 和光(本社:東京都中央区銀座・代表取締役社長:庭崎紀代子)は、10月2日(木)から10月15日(水)の期間、和光 本店地階にて、「The Shape of the Intangible 触れられないもののかたち Keita Matsunaga Tomonari Hashimoto」を開催いたします。
本展では、異なる技法と哲学を持つ二人の作家、松永圭太氏と橋本知成氏が「土」という素材を通して生み出す表現を、新作を中心にご紹介いたします。
土に根差した芸術を通して、力強さを持った自然の生命力とありのままの自然の儚さが共存する造形を追求する松永氏と、空間全体をインスタレーションとして捉え、構造的なアプローチの中に素材の自然な表情を巧みに活かす橋本氏。
異なる視点と手法を持ちながらも「土」という共通の素材を通じて呼応し合う二人は、どのように“触れられないもの”に“かたち”を与えるのか。“かたち”があるようで“かたち”にならないものの探求を表現する試みは、両氏の時間の流れや空間の広がりを感じられる、和光 アーツアンドカルチャーならではの特別な二人展です。
■レセプション
日時:10月2日(木)17:00~19:00 松永氏と橋本氏の両名が来会。
■松永圭太 プロフィール

松永圭太(1986年生まれ、岐阜県)は、岐阜県土岐市を拠点に活動する陶芸家。2010年名城大学建築学科を卒業。2013年多治見市陶磁器意匠研究所を修了。2016年金沢卯辰山工芸工房を修了。泥漿(粘土を液状化させたもの)を型に流し込む鋳込み成形を用いる。泥漿は自然に粗い土や細かな土、石などに分離し、それをゆっくりと型に注ぐことで、地層のような土肌が立ちあがる。その層には、長い時間をかけて堆積した土と、そこで営まれる暮らしの記憶が根づいている。また、近年はNonaka Hill(アメリカ)で定期的に展覧会を開催するなど、活動の幅を広げている。
■橋本知成 プロフィール

橋本知成(1990年生まれ、和歌山県)は、滋賀県信楽を拠点に活動する陶芸家。2012年京都教育大学教育学部美術領域専攻を卒業。2014年金沢美術工芸大学大学院工芸専攻陶磁コースを修了。2017年金沢美術工芸大学大学院博士後期課程工芸研究領域陶磁分野を修了。作品は、球体や多面体などのミニマルな形態を手捻りで成形し、金属を含んだ釉薬と炭化焼成によって独自の質感と色彩を獲得する。大型作品は空間そのものと呼応し、設置される場に新たな風景を生み出す。焼成条件や素材の不確定性により一つひとつ異なる表情を示し、複雑な色調が立ち現れる。近年は陶とモルタルを組み合わせ、歪みや割れと精緻な直線を対置させることで、新たな知覚領域を切り拓いている。幼少期の自然や造形への関心を背景に制作を続け、2019年LOEWE Craft Prizeファイナリストに選出。作品はV&AやLACMAなど世界の美術館に収蔵され、国際的にも評価されている。
■和光 本店地階 アーツアンドカルチャー

「アーツアンドカルチャー」として、2024年7月20日に生まれ変わった本店地階。このフロアは、単なるお買いものの場ではなく、何百年と継承されてきた伝統や技術、自然との付き合い方から生まれる日本の美意識、創作の追求に費やされた時間など、お品物の背景にある物語を伝える拠点であり、文化と人々の交流の場です。
和光は、前身となる服部時計店の創業以来、職人のクラフトマンシップや最先端テクノロジーの粋を尽くした品々を紹介するとともに、定期的な美術展を開催して、そこに集う人々との関わり合いのなかで、さまざまな視点とインスピレーションを育んできました。和光に流れるアーツアンドカルチャーを尊ぶ精神を継承しながら、地階ならではの視点で、日本の工芸家や現代アーティストの作品を発信してまいります。
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