dSPACE Japan
dSPACEは、European Microwave Week(9月21~26日、ユトレヒト)において、レーダーセンサの機能テスト向け新しいレーダソリューションDARTS ARROWのデモを行います。また、日本ではdSPACE Japan User Conference 2025(9月26日、TAKANAWA GATEWAY Convention Center)において、同ソリューションの機体を公開します。
DARTS ARROWは、レーダーベースの運転支援システムの出荷検査(EOLテスト)や定期点検(PTIテスト)に使用するために開発された、コンパクトで高効率かつ使いやすいレーダーターゲットシミュレータです。動的なシナリオにおいてレーダーターゲットの距離、速度、レーダー反射断面積(RCS)をシミュレートします。
この新しいソリューションは76~81GHzの周波数範囲をカバーし、カスタマイズ可能な最大5GHzの帯域幅を備えており、最大500メートルの距離を7センチメートル以下のステップで、±時速700キロメートルの速度までシミュレーションをすることができます。用途に応じて、フロントエンドはモノスタティックまたはバイスタティックに構成することができます。
これにより、緊急ブレーキ、走行車線逸脱警告、車間距離制御アシストなど、安全関連の運転支援システムを検証するのに最適な、ロバストでコスト効率の高いシステムとなっています。管理された条件下でトラフィックシナリオをリアルにシミュレートすることにより、センサのエラーを検出し、ライフサイクル全体にわたってセーフティクリティカルな支援システムを機能させることができます。
EU委員会は最近、EU路上使用適格性パッケージの改訂の一環として、より高い安全性を達成するために運転支援システムの定期点検の実施を提案しました。中国の自動車ポータルサイト懂车帝(Dongchedi)による運転支援システムの大規模なテストにおいても、定期的な点検の必要性を強調しています。運転テストでは多数の衝突事故が発生し、結果は厳しいものでした。
当社はレーダー技術に関する専門的なデモをEuMWのブースA068にて実施します。


dSPACE Japan株式会社
dSPACEは、コネクテッドカー、自動運転車両および電気自動車を開発するうえで必要なシミュレーションおよび妥当性確認ソリューションを提供する国際的企業です。自動車メーカーやサプライヤのお客様は、当社のエンドトゥエンドのソリューションを利用し、実車での試験前にソフトウェアやハードウェアの各種コンポーネントをテストしています。また、自動車産業だけでなく、航空宇宙や産業オートメーション、およびその他の産業分野でもdSPACEは開発パートナーとして選ばれ、当社の知識と経験はさまざまな現場に活かされています。当社の製品ポートフォリオは、シミュレーションや妥当性確認向けのエンドトゥエンドのソリューションからエンジニアリング、コンサルティングサービス、トレーニングやサポートまで幅広くカバーしています。dSPACEは、ドイツのパーダーボルンにある本社と、ドイツ国内の3つのプロジェクトセンター、米国、イギリス、フランス、クロアチア、日本、中国、韓国、インドおよびスウェーデンにある子会社を含め、世界中で2,800名を超える従業員が製品・サービスを提供しています。
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