株式会社商船三井
株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)グループは、2025年9月15日から19日に英国ロンドンで開催された世界有数の海運イベント「London International Shipping Week(以下「LISW」) 2025」に参加しました。
LISWは、世界中の海運・港湾・物流業界のリーダーが一堂に会し、業界の未来を議論・共有する国際的なイベントです。2年に一度開催されており、今回で12回目の開催となりました。
当社は、グローバルな海運ネットワークの一翼を担う企業として、当社主催レセプションを開催、社長の橋本が複数セッションに登壇したことに加え、日本の海運会社として唯一、LISW2025へ協賛、国際海事機関(International Maritime Organization、 以下「IMO」)主催のオフィシャルセッションへも登壇しました。
<当社主催レセプション(9月15日)>
当社が主催したネットワーキングレセプションには、100名を超える海運業界関係者・取引先企業・業界リーダーが参加し、海運コミュニティ内での関係強化や意見交換の貴重な機会となりました。また、社長の橋本と常務執行役員Suryan Wirya-Simunovicによる対談も行い、英国含む欧州・アフリカ地域における当社グループの事業展開や今後の注力分野について紹介しました。

<当社社長 橋本の登壇セッション一覧>
・「Driving prosperity in a fragmenting world? 」(LISW25 Headline Conference Programme、9月17日)
本セッションはLISWのオフィシャルセッションとしてIMO本部で開催され、グローバル貿易の相互依存と地政学リスクに関する議論や、規制・安全保障・デジタル化・脱炭素化・船員のウェルビーイングなど、海運業界が直面する多様な課題と今後の展望について議論されました。社長の橋本は、国際的な協調とルールに基づく秩序の重要性を訴えた他、「前例のない課題と同時にビジネス機会を生み出している」と述べ、主要政治拠点で情報収集にあたる人員を配置し、変化する貿易環境への対応を進めていることを紹介しました。また、船員にとって魅力的な業界とするために、船上インフラの充実を進めていくことを強調しました。

・「A new training framework for seafarers in decarbonization」(Lloyd‘s Register主催、9月17日)
本セッションでは、アンモニア・メタノール・水素など新燃料船に対応した船員教育フレームワーク、IMOの最新動向、業界の課題や事例について議論され、脱炭素化に向けた人材育成の重要性が強調されました。社長の橋本はオープニングスピーチを務め、当社が世界各地で運営している船員教育施設を紹介しました。また、パネルディスカッションにも登壇し、「代替燃料船の普及には、世界的に統一された船員教育基準が不可欠。当社グループは2050年ネットゼロ目標のもと、訓練施設や独自の教育プログラムを拡充し、LNG・アンモニア・メタノールに対応した人材育成を推進する。安全で持続可能な海運の未来へ、業界および行政の連携を期待する」旨を述べました。

当社グループは経営計画「BLUE ACTION 2035」の地域戦略において各地域の営業・コーポレート組織を強化しています。当社ロンドン拠点は欧州・アフリカ地域を統括しており、本イベントの成果も活用して欧州・アフリカ地域での事業推進に引き続き取り組んでまいります。