Tensor Energy株式会社
九州の出力抑制リスクに直面する太陽光発電所オーナーに新たな選択肢を提供
再生可能エネルギー発電事業プラットフォームのTensor Energy株式会社(本社:福岡市中央区、代表取締役:堀 菜々、フィルター カルロス ヴィンセント/以下、Tensor Energy)は、業界最大級の太陽光発電所売買サイト「タイナビ」を運営する株式会社グッドフェローズ(本社:東京都品川区、代表取締役:長尾 泰広/以下、グッドフェローズ)とパートナーシップ提携契約を締結しました。
全国の中でも特に太陽光発電の導入が進む九州は、出力抑制やFIT案件の増加による逆ざやリスクなど、再生可能エネルギーの「課題先進地」となっています。この課題を解決するため、Tensor Energyは九州における低圧太陽光発電所の買収やFIP移行支援を通じて、オーナーが持続的に事業を続けられる仕組みを提供し、地域のエネルギー課題に正面から取り組んでまいります。

グッドフェローズとの連携に至った背景・課題
九州は再生可能エネルギー導入率が全国最多水準に達し、同時に出力抑制の頻発など構造的な課題も集中する「課題先進地」です。特に低圧太陽光発電所は全国で約40万件(推計約25GW)あり、そのうち約15GWは中小企業や個人が所有していると考えられます。FIT期間の終了や相続による放棄が増える一方で、電力の需要と供給のバランスが供給過多になった際に再生可能エネルギーを含む発電所の出力を抑制する仕組みである「優先給電ルール」の見直しにより、収益がさらに減少し、ローン返済が困難になるオーナーも増えています。
また、FIP制度に移行する際には、日本卸電力取引所(JEPX)での入札や、電力広域的運営推進機関(OCCTO)への計画提出など高度な電力オペレーションが必須となりますが、中小規模オーナーが単独で対応するのは現実的ではありません。こうした状況を踏まえ、課題が集中する九州でこそ、Tensor Energyとグッドフェローズが連携し、オーナーを支える仕組みを提供する意義があると考え、この度、パートナーシップ提携契約を締結しました。
連携の目的と内容
Tensor EnergyはAIとクラウド技術を活用することで、従来は手間やコスト面から敬遠されがちだった低圧発電所を効率的にバルク運用できる点が強みです。Tensor Energyの「Tensor Cloud」により、需給予測、市場入札、OCCTO計画提出をAIで自動化し、低圧発電事業者の負担を軽減します。
Tensor Energyとグッドフェローズは、この度の連携により以下の取り組みを共同で展開します。
・低圧太陽光発電所のセカンダリー市場における買収促進
・FIP制度への移行支援
今後の展望
本提携を通じ、Tensor Energyは九州地域での低圧太陽光発電所の買収を強化し、セカンダリー市場の健全な循環を促進します。加えて、買収が難しいケースでもFIP制度への移行支援やアグリゲーションを通じてオーナーの収益改善を支援していきます。
FIT太陽光発電所オーナーが直面する厳しい環境において、Tensor Energyは“助け舟”としての役割を果たし、地域のエネルギー基盤の安定化と再生可能エネルギー市場の持続的成長に貢献してまいります。
Tensor Energyについて
私たちは、100年先もその先も、持続可能なエネルギーが必要なときに必要なところへ届けられる世界を目指しています。私たちは、人に寄り添うデザイン、最先端のテクノロジー、そしてパートナーシップによって、再生可能エネルギー発電事業を行う企業がそのライフサイクル全般にわたり、広範囲に分散した発電所や蓄電池のポートフォリオを効率的に共同管理できるように支援します。
Tensor Cloudについて
再エネ発電所及び蓄電池の計画段階から30年にもおよぶ運転期間、発電事業の財務と電力の管理を支えるクラウドプラットフォームです。最先端のAIとデジタル技術を駆使したサービスをSaaSで提供します。再エネ事業のビジネスモデルそのものを変革し、持続可能な成長事業の構築に不可欠なソリューションです。
会社概要
会社名:Tensor Energy株式会社(テンサーエナジー)
所在地:〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1-11-1
設立日:2021年11月
代表者:堀 菜々 & フィルター ヴィンセント
事業内容:再生可能エネルギー発電所と蓄電池のオーケストレーションプラットフォームの開発、販売、運営等
お問い合わせ:hello@tensorenergy.jp(担当:堀)