TCB東京中央美容外科
手話も言語のひとつ。知っているものだけでもまずは使ってみることが第一歩。
⽇本全国に104院(2025年9⽉現在)を展開する美容クリニック TCB東京中央美容外科(理事長:寺西 宏王、以下「TCB」)は、9月23日(火)「手話言語の国際デー」「手話の日」に、デフリンピックの一部競技が行われる予定の福島県にて医療従事者を対象とした手話教室を開催しました。
TCB主催 医療従事者対象手話教室

福島市の福島赤十字病院で開かれた手話教室には、医師や看護師など約20人が参加。
耳鼻咽喉科専門医であるTCB中園医師が「医療現場での手話活用」をテーマに、ろう者や難聴者の患者様に応対した自身の経験談を交えながら、きこえない以外にも話せないという困難も伴う時に手話がその両面をカバーすることや、聴覚の仕組み、補聴器・人工咽頭の歴史などについての講義を行いました。


講義の結びに中園医師は「英語も全て完璧に話せるようになってから使うわけではない。手話もそれと同じで、完璧を目指すよりはコミュニケーションであることを意識する。何度やり直しても良い。」と、手話を使うことに対し心理的ハードルを下げるよう訴えました。
続いて福島県聴覚障害者情報支援センターの山田尚人所長による手話講座が行われました。
「おはよう」や「こんにちは」といった挨拶や数字のほか、病院で使用する言葉の手話が紹介されました。


福島県内の聴覚障害者をめぐる状況についても語られ、聴覚・平衡機能障害者が6682人(2024年4月1日現在)に対し、手話を使う人はその約10%にあたる約700人いるそうです。
病院待合での呼び出しや、公共交通機関でのアナウンスが聞こえないために生活で不便を抱えており、文字情報やICT技術の活用を訴えました。
また災害時は非常ベルや防災無線など音声で情報が伝えられることが多いために聴覚障害者の被害が大きくなりやすいことや、唇の動きも重要な情報となるため全員がマスクをしていたコロナ禍には特に苦労したこと、急病でも電話ができなかったり手話通訳者の方が来られなかったりで病院に行けないことがある例などが、ろう者の立場から語られました。


講座の後は4人1組のグループになってのロールプレイが行われました。
実際の病院でのシーンを想定し、医師役、看護師役、患者役(きこえない)に分かれ、様々な立場を経験。
どんな困難が伴うのか、どんな合理的配慮が必要なのかについて、各グループでディスカッションすることで理解を深めました。






最後は参加者全員で手話での拍手(両手を垂直に高く掲げ、手首を回して手をひらひらと動かすことで表現する世界共通の方法)で締めました。
・メディアでの紹介
今回の取り組みの模様を各メディアにも取り上げていただきました。
■福島テレビ
『医療従事者が手話を学ぶ 意思疎通ができればスムーズな治療にも 2025年施行「手話施策推進法」とは』
https://www.fukushima-tv.co.jp/localnews/2025/09/2025092300000009.html
■TUFテレビユー福島
『9月23日は「手話の日」東京デフリンピックを前に医療従事者が手話勉強会 福島』
TCBでは今後も共生社会の実現に向け活動してまいります。

本手話教室では、耳鼻咽喉科出身のTCB中園医師が、福島県聴覚障害者協会所属の手話講師とともに、医療現場におけるろう者との円滑なコミュニケーションの必要性を伝え、医療現場に潜む「医療格差」の解消に向けた第一歩を踏み出す機会を提供します。
また、2025年11月に福島でサッカー競技が行われるデフリンピック(聴覚障害者の国際スポーツ大会)を見据えた啓蒙活動としても位置づけられ、今回の大会出場選手の受け入れ態勢を整えることを手始めに、聴覚障害者との共生社会に向けた医療従事者の意識醸成を目的としています。
■開催概要
日時:2025年9月23日(火・祝) 10:00~12:00 (※イベントは終了しています)
場所:日本赤十字社 福島赤十字病院 1階多目的ホール
対象:医療従事者(医師、看護師、薬剤師、受付職員など)
定員:40名
参加費:無料
主催:TCB東京中央美容外科
協力:福島県聴覚障害者協会 日本赤十字社 福島赤十字病院
■プログラム(予定)
1.主催者ご挨拶・趣旨説明
2.医療現場での手話活用に関する講義(TCB東京中央美容外科医師)
3.基礎手話講座(福島県聴覚障害者協会講師)
4.医療現場を想定したロールプレイ・実践
5.質疑応答・交流
6.閉会挨拶
■目的と期待される効果
・医療機関における聴覚障害者とのコミュニケーション向上
・医療格差に対する理解促進と課題意識の醸成
・デフリンピック開催を見据えた聴覚障害者支援の意識啓発
・医療人材の育成、社会的責任の推進
■デフリンピック
デフリンピックは国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催し、4年毎に開催されるデフ(英語で「耳がきこえない」)アスリートを対象とした国際スポーツ大会です。
デフ+オリンピックからデフリンピックと名付けられました。
今回の東京2025デフリンピックは、100周年の記念すべき大会であり、日本では初めての開催になります。
主な会場は東京都ですが、サッカー競技は福島県で、自転車競技は静岡県での開催となります。
https://deaflympics2025-games.jp/
名称:第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025
(略称:東京2025デフリンピック)
期間:2025年11月15日から11月26日(12日間)
※サッカー競技は2025年11月14日から11月25日
参加国:70~80か国・地域
選手数:約3000人
競技数:21競技
会場:東京都、福島県(サッカー競技)、静岡県(自転車競技)
■講義担当TCB医師

中園 秀樹 Hideki Nakazono
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 正会員・専門医
https://aoki-tsuyoshi.com/doctor/nakazono_hideki
<経歴>
2006年 久留米大学医学部医学科 卒業
2008年 久留米大学病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2008年 飯塚病院 耳鼻咽喉科
2010年 九州がんセンター 頭頸科
2011年 聖マリア病院 耳鼻いんこう科
2015年 大牟田市立病院 耳鼻科医長
2017年 久留米大学病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2023年 TCB東京中央美容外科
プライベートでは冒険やチャレンジを好み、エベレスト(標高8848m)登頂、サハラマラソン(約250km)完走など。
■一般社団法人 福島県聴覚障害者協会

一般社団法人 福島県聴覚障害者協会
https://deaffuku-hp.normanet.ne.jp/
目的:福島県内に在住する聴覚障害者の生活、文化、教育、その他福祉の水準の向上を図るとともに、聴覚障害者が安心して生活できる環境づくりに努め、聴覚障害者の社会参加と福祉の増進に寄与することを目的とする。
主な事業:
(1)聴覚障害者情報提供施設の設置管理並びに運営に関する事業
(2)聴覚障害者に関する福祉事業及び各種相談
(3)聴覚障害者に関する調査研究及び情報提供
(4)手話通訳者・要約筆記者の育成指導及び派遣
(5)聴覚障害者に関する広報及び啓発
(6)聴覚障害者及び手話・手話通訳に関する書籍等の販売
(7)聴覚障害者の文化教養の向上及びスポーツ活動の普及
(8)その他目的を達するために必要な事業
・TCBクリニック概要

TCB東京中央美容外科は日本全国に104院を展開する美容クリニックグループです。身体への負担の少ないプチ整形をはじめとしたさまざまなメニューを取り揃え、患者様の「キレイを幸せに」を実現します。「理想のあなたを着飾る」美容医療を。TCBは徹底したカウンセリングとシミュレーションにより、患者様の「理想」をどこまでも追い求めます。
クリニック名:TCB東京中央美容外科
理事長:寺西 宏王
クリニック数:104院(2025年9月時点)
診療時間:9:00~19:00
(9:00~10:00はカウンセリングのみ・一部の院では診療時間が異なります)
休診日:院により異なります 【WEB・LINE予約は24時間365日受付中】
オフィシャルサイト:https://aoki-tsuyoshi.com/
■本件に関するお問い合わせ
広報担当 石川 将之(一般社団法人メディカルアライアンス)
ishikawa.masayuki@medical-alliance.or.jp