オリンパス株式会社
米DuPont社のTyvek® with Renewable Attributionを採用し、持続可能な医療に貢献
オリンパス株式会社(以下、オリンパス)は本日、材料科学を基盤とした持続可能なソリューションを提供するグローバルリーディングカンパニーであるDuPont de Nemours, Inc.(本社:米国デラウェア州、以下、米DuPont社)と協業し、オリンパスの内視鏡用ディスポーザブル製品における環境に配慮した滅菌包装の導入を進めることを発表します。オリンパスは約100種類の内視鏡用ディスポーザブル製品の滅菌包装に、再生可能資源素材を用いた米DuPont社の「Tyvek® with Renewable Attribution(再生可能アトリビューション付きタイベック®)」を採用し、2026年より順次切り替えます。

オリンパスはESG戦略の中で、「社会と協調した脱炭素・ 循環型社会実現への貢献」を重要課題(マテリアリティ)として掲げており、プロダクトスチュワードシップを通じた循環経済の構築を目指しています。今回の米DuPont社との協業により、持続可能な医療の実現に向けてさらに取り組みを強化します。
本協業の第1弾として、日本およびベトナムで製造する消化器内視鏡、気管支内視鏡用処置具など約100種類の内視鏡用ディスポーザブル製品の滅菌包装に、米DuPont社の再生可能アトリビューション付きタイベック®を採用し、2026年より順次切り替えます。再生可能アトリビューション付きタイベック®は国際的な認証制度であるマスバランス方式※1を採用し、再生可能資源を活用することで化石燃料由来原料の使用を減らし、包装材のCO2排出量を削減します。これにより、従来の包装と比較して、約3分の1に相当するCO2排出量が削減される見込みです。また今後、他の製造拠点や製品ラインアップにも展開する予定です。オリンパスは医療業界や規制当局が求める環境配慮設計を実現し、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速させてまいります。
オリンパス 執行役 チーフテクノロジーオフィサー(最高技術責任者) サヤード・ナヴィード コメント
「私たちはグローバルメドテックカンパニーとして、患者さんや医療従事者の皆さまから求められる信頼性と安全性を損なうことなく、持続可能な社会の実現に貢献する責任があります。再生可能アトリビューション付きタイベック®を採用することは、製品の品質と安全性を維持しながら、CO2排出量の削減を実現する重要な一歩となります。」
米DuPont社 バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー デイビット・ドムニッシュ氏 コメント
「再生可能アトリビューション付きタイベック®は、既存の医療用包装材にそのまま導入できるドロップイン・ソリューションの製品で、CO2排出量の削減をサポートするよう設計されています。オリンパスとの協業により、ヘルスケア分野における持続可能性の向上に貢献できることを嬉しく思います。」
Tyvek® with Renewable Attribution(再生可能アトリビューション付きタイベック®)について
既存の医療製品向けパッケージの延長線上にある持続可能なイノベーションで、CO2排出量の大幅な削減に貢献します。持続可能な製品の国際的な認証制度の一つであるISCC PLUS認証※2に準拠したマスバランス方式を用いて、化石燃料由来の原材料の一部を再生可能資源に置き換えることで実現しました。詳細についてはこちらをご覧ください(英文サイトのみ)。
※1 原料を加工して製造する過程において、ある特性をもつ原料が混合される場合に、その原料の投入量に応じて、製造されたものの一部にその特性を割り当てる世界的に認知された手法。認証済原料と非認証原料が混在する既存の生産工程でも機能するよう設計されている。持続可能な原材料の量は厳密に記録・管理され、特定の製品に帰属されることで徹底されたトレーサビリティを実現する。
※2 ISCC(International Sustainability and Carbon Certification)が展開するバイオマスやリサイクル原材料の持続可能性認証プログラム。
本リリースに掲載されている社名及び製品名は各社の商標または登録商標です。
オリンパスについて
オリンパスは「私たちの存在意義」として掲げる、世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現を目指しています。世界をリードするメドテックカンパニーとして、私たちは医療従事者の方々と共に、病変の早期発⾒、診断、そして低侵襲治療に役立つ革新的なソリューション・サービスの提供を通じて対象疾患における医療⽔準の向上に貢献してまいります。創業から100余年、オリンパスはこれからも世界中のお客様に最適な価値をもたらす製品を提供することで、社会への貢献を目指します。詳しくはオリンパスの公式サイト(www.olympus.co.jp)ならびにX(@Olympus_Corp_JP)をご覧ください。
