宗教法人證大寺
東京都江戸川区・千葉県船橋市・埼玉県東松山市にて
宗教法人 證大寺(東京都江戸川区、二十世住職:井上 城治)は、10月4日(土)に「證大寺 江戸川本坊」(東京都江戸川区)、「證大寺 船橋昭和浄苑」(千葉県船橋市)、「證大寺 森林公園昭和浄苑」(埼玉県東松山市)で『お月見と雅楽の夕べ』を開催いたします。

證大寺(しょうだいじ、正式名称:続命院 法輪山 證大寺)は、承和二年(835年)、大宰府に赴任した小野岑守が、飢饉や疫病の際に雨露をしのげず路傍で亡くなる人が多いのを悲しみ、最期を人間らしく看取るための日本最古のホスピスと言われる「続命院(ぞくみょういん)」を建立したことに由来する歴史ある寺院で、真宗大谷派(本山 京都 東本願寺)に所属します。「“より良く生きる”に寄り添う」をミッションに掲げ、2035年に創建1200年を迎えます。
このたび證大寺では、日本の良き伝統でもあり、古来日本人が大切にしてきた“中秋の名月”のお月見の時期に合わせ、仏教と深い関わりのある雅楽とともに情緒あふれるひとときをお過ごしいただける『お月見と雅楽の夕べ』を企画いたしました。
“中秋の名月”は、月が一年で最も美しいとされ、「“月に兎(うさぎ)がいる”という伝承」は仏教に由来し、仏教ではお月見をしながら説話をするほか、子どもたちと一緒にお団子を作ったりするのが習わしでした。
また、雅楽は聖徳太子が仏教とともに伝えた音楽で、僧侶の声明(しょうみょう)にも影響を与え、古代から現代にかけて日本の仏教文化において重要な要素となっています。
今年の“中秋の名月”は、10月6日(月)。『お月見と雅楽の夕べ』は、皆様が参加しやすい10月4日(土)に開催いたします。当日は、雅楽と僧侶の声明との唱和を満月が近づく美しい夜空の下でお楽しみいただけるほか、「證大寺 江戸川本坊」では江戸川区の子ども会とのお団子作りを、「證大寺 船橋昭和浄苑」「證大寺 森林公園昭和浄苑」ではスカイランタンを予定しています。
證大寺では、昔のお寺では当たり前のように行っていた夜間のお参り「月燈慈(がっとうじ)」も推奨しており、やさしく包み込むようなライティングのソーラーランタンも開発し、お仕事帰りの夜間でも時間を気にせず立ち寄れるなど、24時間いつでもお参りできる環境をご提供しています。
ぜひこの機会に、證大寺で心やすまるひとときをお過ごしいただければと思います。
【『お月見と雅楽の夕べ』概要】
日時:2025年10月4日(土)17:00~
場所:・「證大寺 江戸川本坊」 東京都江戸川区春江町4丁目23-1
・「證大寺 船橋昭和浄苑」 千葉県船橋市大神保町1306
・「證大寺 森林公園昭和浄苑」 埼玉県東松山市大谷196
スケジュール:17:00 勤行
17:15 法話
17:30 浄縁墓前にてお月見の会 雅楽演奏
「證大寺 江戸川本坊」では江戸川区の子ども会とお団子作り
「證大寺 船橋昭和浄苑」「證大寺 森林公園昭和浄苑」ではスカイランタン
18:10 終了



住職は「お墓参りだけでなく、お悩みや相談があって僧侶とお話したい場合は、ぜひ夜に訪れてください。」といいます。昼間は法要やお寺の行事などで多くの時間がとれないこともあるけれど、夜ならじっくり時間をとって向き合えるからだといいます。これまではあまり行く機会がなかった夜のお寺やお墓も、足を踏み入れてみると昼間にはなかった心持ちが得られることがあるかもしれません。
とはいえ「夜のお墓は暗くて怖い」というイメージを持つ方もいるでしょう。しかし證大寺のお墓は夜になるとソーラーランタンの照明が点灯し、足元が明るくなりますので、安心してお参りできます。やさしく包み込むような光で迎え入れてくれて、従来の夜のお墓のイメージとは一線を画します。
「なぜ月に兎がいるのと子供に聞かれたら答えられますか?」
月に兎がいる話はアジア全域に伝わるお経が由来の話です。お腹を空いて動けない人を助けるために、火に飛び込んで自分を食べてもらおうとした兎の説話が元になっています。煙はやがて月に届き、兎は仏さまとなって困っている人や孤独な人をいつでも励ましているという説話となって子どもたちに伝承されていきました。
證大寺では、今後もこのような日本の良き伝統、古来日本人が大切にしてきた季節毎の習わしを現代にも伝えていきたいと思います。
【證大寺の3浄縁墓について】
「證大寺 江戸川本坊」「證大寺 船橋昭和浄苑」「證大寺 森林公園昭和浄苑」には、永代供養墓として千年先にも残り、自分自身も入りたいと感じられるお墓への願いに共感をいただいた彫刻家・故 和泉正敏先生によって手掛けていただきました。和泉正敏先生は、二十世紀を代表する芸術家の一人であるイサム・ノグチのパートナーとして、ともに石と向き合ってきた方です。
■證大寺 江戸川本坊
和泉先生が手がけてくださった浄縁墓は、本堂に隣接する場所に建立されています。證大寺では毎朝8時から本堂にて30分間の朝勤行を、続けて浄縁墓の前でも読経がおこなわれます。江戸川本坊を訪れた際には、浄縁墓が本堂と同じように大切に護られていることを実感していただけることでしょう。


■證大寺 船橋昭和浄苑
船橋昭和浄苑は、東京ドームと同規模の広大な敷地を誇る霊園です。敷地内には梅の花、桜、藤、つつじ、もみじ、金木犀など、どの季節にも美しい花が咲き、ご参詣者さまはいつも四季折々の生命力に溢れた景色を楽しむことができます。また、船橋昭和浄苑の特徴の一つに「手紙処(てがみどころ)」があります。ちょうど正面に浄縁墓を眺めることができ、多くの方が亡き人に向けて手紙を書いたり、ノートに想いを綴ったりと亡き人と向き合う大切な時間を過ごされています。


■證大寺 森林公園昭和浄苑
森林公園昭和浄苑は国営の森林公園に隣接し、豊かな自然と一体となった場所です。大きなすり鉢状の地形の両端に本堂と浄縁墓が建立されており、本堂を出て四季折々に咲き乱れる草木、花に囲まれながら進んで行くと、立派な桜の樹が眼前に現れることでしょう。ご参詣者さまの中には、その桜の生命力にふれ、悲しく沈んだ気持ちに小さな灯りがともったとお話しされる方もいらっしゃいます。そして桜の下を抜け、階段を一段ずつ上がると、森林公園昭和浄苑の雄大で美しい浄縁墓に到着します。

