デイブレイク株式会社
冷凍技術と製造、流通網の連携で冷凍寿司の国内外の展開を加速
特殊冷凍テクノロジーの製品企画・開発と高品質冷凍商品のプラットフォームを運営するデイブレイク株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役：木下昌之）と双日食料株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：小泉 豊、以下双日食料）は、デイブレイクが独自開発した高品質冷凍寿司の更なる共同開発と、それらの製造/流通に関する戦略的業務提携を締結しました。
本提携により、双日食料が持つ製造ノウハウ、国内外の広範な流通網と、デイブレイクが培った冷凍寿司の開発技術を掛け合わせ、更なる共同開発を行い国内市場はもとより日本品質の寿司を世界のお客様にお届けする体制を構築します。
業務提携締結の背景：寿司市場の拡大と食品業界の社会課題に応える冷凍寿司の成長性
寿司の世界的市場は著しく成長しており、寿司人気の高い米国では、市場規模約340億ドル（約5.3兆円）に至ります。また、昨今の食品業界においては、人手不足、食品ロス、食品衛生、物流の制限などの社会課題が深刻化。世界中で寿司のニーズが高まる一方で、提供できない課題が浮き彫りになっています。双日食料とデイブレイクは、こうした社会課題の解決と新市場の開拓を同時に実現し得る冷凍寿司のポテンシャルに期待し、潜在力を最大限に引き出すべく業務提携を締結しました。
デイブレイクの冷凍寿司は、特殊冷凍技術と独自レシピの融合による「品質の高さ」と「その品質を、あらゆる環境で維持できる耐久性」が強みです。冷蔵解凍が可能で、長期間の海上輸送といった温度変動のリスクが多い環境でも品質を維持。すでにアメリカへの輸出実績があり、海外市場で高評価を得ています。世界各地にパートナー企業を抱える双日食料は、水産事業を主力事業領域と捉えており、豊富な販路や、強固な原料調達力、輸出・物流機能を備え、世界中に冷凍寿司を届ける基盤があります。それぞれの強みを掛け合わせることで、職人不足や物流インフラの制約によって寿司が提供困難な地域にも、冷凍寿司があれば高品質な寿司を届けられ、世界中の寿司需要に応えることが可能です。
取り組みの内容：冷凍技術を活かした商品開発と双日グループ各社と連携した市場開拓
本提携により、デイブレイクは最先端の冷凍技術を活用した冷凍寿司のレシピ開発を担い、両社で更なる商品開発を行い、双日食料が双日グループ各社と連携しながら、日本トップクラスである寿司ネタの調達力、国内外の市場開拓や既存販路を活用した販売を実施します。具体的には、国内外の機内食/空港市場への展開や、アメリカのテイクアウト寿司市場での展開、双日グループの食品加工卸などの食品リテール系企業や提携企業との連携を通じた、中国その他アジア諸国への展開を計画しています。
双日食料とデイブレイクは、2025年6月に冷凍機販売に関する仲介契約を締結していますが（※）、今回の提携は冷凍寿司の開発/製造/流通に特化したものです。今後は双方の強みを活かし、冷凍寿司の国内外の流通のさらなる活性化と競争力の強化を進め、世界一の冷凍寿司製造メーカーになることを目指します。
さらには、冷凍寿司における本協業にとどまらず、当該冷凍技術の活用を冷凍米飯、畜肉加工品、その他調理加工品などに広げ、市場のニーズを捉えた新たな価値創造を図ってまいります。
デイブレイクの特殊冷凍機「アートロックフリーザー」について
「アートロックフリーザー」は、デイブレイクの食材研究データを踏襲し、独自に開発した特殊冷凍機です。2021年10月の発売以降、導入先は約700社を越え、多くの食品事業者に支持されています。一般的な冷凍の場合、細胞内の水分が氷に変わるときに細胞が損傷。特殊冷凍は、急速かつ均一に凍結することで氷結晶が小さく生成され、細胞の損傷を減らし、うまみ成分の流出を防ぎます。さらに、冷風の循環に技術が加わり、食品に与えるダメージを低減。素材本来の風味や食感を保ち、調理済みの食品も、できたての味を再現します。「アートロックフリーザー」は、これまで難しいとされていた食品の冷凍を可能にするとともに、従来を上回る高品質な冷凍食品を生み出しています。
デイブレイク株式会社について
「作り手から食べ手までのより良い未来を創造する」をミッションとして掲げ、特殊冷凍機に特化した国内唯一の専門会社として2013年創業。食品事業者への特殊冷凍機の販売および導入支援、特殊冷凍食材「アートロックフード」の流通事業など、特殊冷凍テクノロジーを活用した「Freezing as a Service®（FaaS®）」を展開。デイブレイクは、これからも特殊冷凍のパイオニアとして、食品流通のあらゆる課題を解決する事業を展開・推進してまいります。