The Orchard Japan
夜のドライブに寄り添う、Synthwave × R&B のモダンバラード。切ないメロディーと艶やかな歌声が交錯する一曲。

音楽家・Nao’ymtが展開中のキャリア25周年記念プロジェクト『矢的直明2025』。1月から12月まで毎月1日に全12曲を配信する本企画は、コンセプトやジャンルを横断しながらも、いずれの楽曲にも通底するのは“命への賛歌”。時代や場所が違えど、そこに宿る美しい命の姿を、切々と歌い上げる。
第10弾として、新曲『Lost in Avalon』が10月1日に配信された。ゲストに迎えたのは、日本を代表するシンガー、露崎春女。Nao’ymtはこれまで『Everyday』『The One』などをプロデュースし、コーラス参加での共演歴も重ねてきたが、互いがリードを担う“正面からのデュエット”は今作が初。二人の歌声は質感や佇まいの違いを保ちながらも、サビで見事に溶け合い、ひとつの情景を立ち上げる。
ジャンルとしてはSynthwave × R&Bだが、単なるレトロ回帰ではない。最新の音響感覚で輪郭を研ぎ澄まし、残響や余白までも音楽として設計。BPM105の心地よいグルーブが、深夜の都市を流れる映像的な没入感を増幅するドライビング・チューンだ。
Avalon(アヴァロン)とはアーサー王伝説に登場する理想郷。現実と幻想の境界を象徴するモチーフである。
歌詞の主題は、その理想郷で感じる疎外感。誰もがそこで夢を見る。だが、それは誰かが設計した夢ではないのか。まぶしい光を手に入れるために、どんな代償を払うのか。理想郷のはずの世界で芽生える疑問を胸に、彼らは夜をさまよう。そして、生きている実感がほしくて、息を止める。
プロダクションはNao’ymtによる一貫制作。露崎のタイムレスな声質は、リードでもハーモニーでも温度を落とさず、曲全体の“体温”を保つ重要なピースとなっている。マスタリングはDave Kutch(The Weeknd/Billie Eilish ほか)が担当し、音像の奥行きと滑らかさを高い次元で整えている。
『Lost in Avalon』は、理想郷に来たはずのふたりが抱える葛藤を描く。都市の灯が滲む車窓、ふいに訪れる静寂、思い出と現在が重なる一瞬――聴く人それぞれの“逃避行”にそっと伴走する一曲である。25周年という節目にふさわしく、成熟と冒険、静けさと昂ぶりが同じ座標に重なる、Nao’ymtの最新形がここにある。
|| リリース情報
Nao’ymt feat. 露崎春女『Lost in Avalon』
配信日:2025年10月1日
https://orcd.co/10_lostinavalon
Written, Composed, Produced, Performed, and Mixed by Nao’ymt
Mastered by Dave Kutch

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|| Nao’ymt プロフィール
東京都千代田区出身。作詞・作曲・トラックメイクを一貫して担い、三浦大知、安室奈美恵、AI、山下智久のプロデュースワークを通じて、日本の音楽シーンに大きな影響を与えてきた。自身の歌唱にも定評がある。
代表作『球体』(三浦大知)は「日本の美と輪廻転生」を主題に、日本各地でフィールドレコーディングした四季の音を取り入れた全17曲のコンセプチュアル・アルバムで、音楽を介して土地と時間、精神をつなぐ文学的かつ芸術的な試みとして高く評価された。
安室奈美恵には『Baby Don’t Cry』『Get Myself Back』など計28曲を提供し、小室哲哉に次ぐ提供数を誇る。
アンビエントやインストゥルメンタルでも先駆的な活動を展開し、Ableton Japan、名古屋芸術大学、バンタンミュージックアカデミーでの講義を通じて後進の育成にも尽力。2025年には大阪・関西万博およびゲーム『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』への楽曲提供など、ジャンルを越えて活躍の幅をさらに広げている。
|| 露崎春女 プロフィール
神奈川県出身のシンガーソングライター。11歳で第28回グラミー授賞式に触れて音楽家を志し、打楽器を学びながら感性を磨く。16歳でゴスペル・ミュージカル『Mama I Want To Sing』に出会い、“魂の声”に貫かれる体験を経て、歌うことを自身の表現の中心に据えた。1995年「TIME」で徳間ジャパンからデビュー。ブラック・ミュージックの素養に裏打ちされた伸びやかな歌唱で日本のR&Bシーンの扉を押し広げ、4作目『Believe Yourself』ではオリコン初登場10位を記録するなど、確かな足跡を刻む。
2001年には名義をLyricoに改め、オリエンタリズムとR&Bを溶け合わせた「キセキノハナ」で新機軸を提示。2008年に本名へ戻し、歩みを総括する二枚組『13years』を発表したのち、ヤマハミュージックコミュニケーションズへ移籍し『Now Playing』『Respect』『Love Naturally』と多彩な作品を重ねた。アカペラによるセルフカバー『ONE VOICE』シリーズや舞台『フランケンシュタイン』出演で表現領域を拡張し、近年はシングライクトーキング、布袋寅泰、鈴木雅之のツアーコーラスに加え、詞曲提供やトラックメイキング、コーラスアレンジまで幅広く携わる。現在は定期的なライブと並行し、洗足学園音楽大学ロック&ポップスコースで後進の指導にもあたっている。
|| 露崎春女 ソーシャルリンク
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