Snowflake合同会社
※本報道資料は米国スノーフレイク社が9月23日に発表した内容の抄訳です。

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汎用的なセマンティックデータの枠組みを構築し、あらゆる企業が分断されたデータ定義をベンダーニュートラルなオープン仕様により標準化できるようにするOpen Semantic Interchange(オープン セマンティック インターチェンジ共同構想)を発表
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Snowflake、Salesforce、dbt Labs、RelationalAIといったエコシステムの主要企業が、BlackRockなどの業界パートナーの協力を得て、まったく新しいコラボレーションを推進するために結束し、エコシステムをさらに拡大し、セマンティックメタデータの相互運用性の確保によりAIおよびBIの採用を加速
AIデータクラウド企業であるSnowflake(ニューヨーク証券取引所:SNOW)は本日、Salesforce、BlackRock、dbt Labs、RelationalAIなどの業界屈指のパートナーやエコシステムベンダーと連携し、新たなオープン セマンティック インターチェンジ共同構想を主導する大胆な取り組みを発表しました。今日のAIの時代において、ツールやプラットフォームごとに分断されたデータセマンティクスは、人間やAIによる解析の大きな障害となっています。この共同構想は、こういった問題に正面から取り組み、ベンダーニュートラルな共通のセマンティックモデル仕様を導入し、セマンティックメタデータの定義や共有を標準化することで、AIおよびビジネスインテリジェンス(BI)アプリケーション全体で一貫したビジネスロジックを確保します。
Snowflakeのプロダクト担当EVPのChristian Kleinermanは次のように述べています。「当社では長い間、顧客のデータを活用してAIの力を十分に引き出すためには、相互運用性とオープン標準が欠かせないと考えてきました。オープン セマンティック インターチェンジ共同構想によりパートナーと連携し、共通のセマンティック標準が存在しないというAIの根本的な課題の解決に向けた取り組みを主導できることを誇りに思います。この共同構想は、業界が競い合うのではなく一体となって共通の課題を解決し、すべての人がよりつながったオープンなエコシステムを構築するものです」
相互運用性とAIイノベーションを推進
AIにより、企業のデータ活用のあり方が変化する中、一貫したセマンティクスがこれまでになく喫緊に求められています。各ツールが事業指標やメタデータを異なる形で解釈する現状において、混乱が生じ、採用が遅れ、AIによるインサイトに対する信頼性の低下を招いています。オープン セマンティック インターチェンジ共同構想は、事業、分野、産業におけるセマンティクスのベンダーニュートラルな統一仕様によりこの課題に正面から対処します。この共同構想により、複数のプラットフォーム間でセマンティックデータの相互運用性と信頼性が確保されるため、組織はAIやBIをより安心感をもってより迅速に信頼して拡張できるようになります。
このイニシアチブの主な目標:
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複数のツールやプラットフォーム間の相互運用性を高める:データが分断化された環境において、AI、BI、アナリティクスツールを継ぎ接ぎして利用している組織も少なくありません。オープン セマンティック インターチェンジ共同構想は、共通のセマンティック標準を構築し、すべてのツールが「同じ言語を話せる」ようにします。これにより企業はメトリクスやビジネスロジックの一貫性を損なうことなく、ベストオブブリードのテクノロジーを柔軟に採用することができます。
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AIおよびBIアプリケーションの採用を加速する:一貫性のないセマンティクスにより信頼が低下することが原因で、多くの組織がAIやBIの拡張に苦慮しています。オープン セマンティック インターチェンジ共同構想は、セマンティクスの定義、交換を標準化することで、データのガバナンス、一貫性、豊かな文脈を確保し、より正確で信頼性の高いAIインサイトとより迅速な採用を可能にします。
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運用を簡素化し、複雑さを解消する:共通のセマンティック仕様がなければ、データ部門やAI部門は何週間も費やして矛盾する定義の整合性を取ったり、複数のプラットフォームで作業を繰り返さなければならない場合もあります。オープン セマンティック インターチェンジ共同構想は、共通の仕様によりこの課題を取り除き、余分な負担を削減し、データ部門やAI部門がトラブルシューティングではなくイノベーションにフォーカスできるようにします。
業界主要ベンダーによるオープンで相互運用可能な未来に向けた取り組み
分断されたデータ定義は現在もAI採用の最大の障壁のひとつであり、データが使用される場所にかかわらず、セマンティクスの一貫性を確保するためには、共通のオープン標準が欠かせなくなっています。この課題にばらばらに対処するのではなく、業界やエコシステムのリーダーが連携して主導するのがオープン セマンティック インターチェンジです。パートナーの連携体制は拡大しており、Alation、Atlan、BlackRock、Blue Yonder、Cube、dbt Labs、Elementum AI、Hex、Honeydew、Mistral AI、Omni、RelationalAI、Salesforce、Select Star、Sigma、Snowflake、ThoughtSpotなどが参加しています。
参加企業が増え、勢いを増す中で、この共同の取り組みは単一ベンダーによる閉鎖的なアプローチから決定的に脱却し、相互運用性、標準、オープンソースの連携を礎とする未来へとシフトしています。業界が一体となり、信頼性、拡張性の高いAIの採用のための基盤を築き、新たなイノベーションの波を起こしています。
オープン セマンティック インターチェンジ共同構想参加企業のコメント:
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Tableauの最高プロダクト責任者、Southard Jones氏は次のように述べています。「AIの未来は信用にかかっています。その信用は一貫性のある信頼できるデータから始まります。Snowflakeや当社のパートナーとともにオープン セマンティック インターチェンジを共同で主導することで、すべてのAIエージェントやBIアプリケーションに必要な基盤、つまり複数のプラットフォームで意味の一貫性を保つ共通のセマンティックフレームワークを構築しています。これはビジネスデータを理解する鍵であり、当社の顧客は、データの保存場所にかかわらず、信頼性の高いインサイトを安心して活用することができます」
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dbt Labsの最高プロダクト責任者のRyan Segar氏は次のように述べています。「当社では常に、データ部門の顧客がより効率的に作業を進められるよう支援することに注力してきました。オープン セマンティック インターチェンジは、その自然な延長線上にあると考えています。サイロ化された互換性のないデータセマンティクスの根本的な問題の解決を目指すものだからです。このオープンソースの共同構想は、データ定義のユニバーサル言語を創出することで、データに関わる人がAIの取り組みの展開に欠かせない一貫性と信頼性を確保できるよう支援します」
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BlackRockのAladdin Data責任者のDiwakar Goel氏は次のように述べています。「当社は常に顧客のためにデータの相互運用性の向上とイノベーションの推進の方法を模索しています。Aladdinプラットフォームは共通データ言語により公開市場、非公開市場の投資管理プロセスを統合し、顧客が価値とスケールを引き出せるよう支援しています。オープン セマンティック インターチェンジに参加し、データ交換を簡素化するだけでなく、金融業界全体でAIやビジネスインテリジェンスアプリケーションの採用を加速するベンダーニュートラルな共通仕様の構築を支援できることを嬉しく思います」
関連情報:
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オープン セマンティック インターチェンジによるセマンティックモデル交換の標準化、簡素化について詳しくはこちらのブログ投稿をお読みください。
Snowflakeについて
Snowflakeは、AI時代のためのプラットフォームとして、企業がより迅速にイノベーションを実現し、データからより多くの価値を引き出すことを支援します。数百の世界最大規模の企業を含む12,000社以上のお客様が、SnowflakeのAIデータクラウドを活用し、データやアプリケーション、AIの構築・活用・共有を実践しています。Snowflakeにより、データとAIはすべての人にとって変革の力となります。詳しくは snowflake.com/ja(ニューヨーク証券取引所:SNOW)をご覧ください。
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