株式会社児童英語研究所
累計30万部を突破した『たった「80単語」!読むだけで「英語脳」になる本』が、10月21日、三笠書房より単行本として新装発売される。言語学者・船津洋が提唱する「英語脳」習得法が再び注目を集めている。

2010年に文庫本として刊行され、現在までに累計30万部を突破したロングセラー『たった「80単語」!読むだけで「英語脳」になる本』(船津洋著)が、2025年10月21日、三笠書房より待望の単行本として発売される。
本書は、中学英語レベルのわずか80単語で「ネイティブの語感=英語脳」をつくることを提唱し、多くの読者に支持されてきた。今回の単行本化にあたり、エピソードが加筆されるほか、レイアウトが刷新され、イメージイラストや例文がさらに見やすくなっている。
日本人が「学んでも話せない」理由
日本人は平均して中学から大学まで1,000時間以上も英語を学んでいるにもかかわらず、日常会話に苦労する人が多い。その背景には、「単語や文法を大量に暗記する」学習と「実際に使える英語」との間に横たわる大きなギャップがある。
単語を日本語訳とペアで覚える方法では、知識は積み上がっても瞬時に口から出てこない。I’ll run your plan. のように、辞書的な意味を思い浮かべても実際のニュアンスがつかめない──これこそが「知っているのに話せない」現象の正体である。
従来の学習法との決定的な違い
従来の学習法は、受験やテストを前提とした「訳読型」教育が中心であった。単語の意味を覚え、文法を解釈し、正しい日本語訳を導き出すことに重きが置かれてきた。
一方、本書が目指すのは「訳すための英語」ではなく「使うための英語」である。単語を1対1の訳語ではなく、コアイメージである“価値”としてとらえることで、文脈ごとの多様な意味を自然に理解できるようになる。
例えば run を「サーッと動く」ととらえれば、
run a company(会社を経営する)=会社を動かす
run over the report(報告書にざっと目を通す)=視線がサッと動く
time is running out(時間がなくなっていく)=残り時間が流れるように減っていく
といった具合に、一見バラバラに見える意味がひとつのイメージで結びつく。
このように単語の「価値」を核にすることで、従来の「意味を暗記する学習」では乗り越えられなかった壁を突破し、無数の意味をひとつのイメージに統合して使いこなすことが可能になるのである。
1,430例文と3カ国発音で鍛える実践力
本書には、80単語を使った1,430の例文が収録されており、付属の特設サイトからアメリカ・イギリス・オーストラリア、3カ国のネイティブ音声をすべて聴くことができる。
「読む」と「聴く」を同時に行うことで、自然なイントネーションやリズムが身につき、実際の会話でも英語がスムーズに出てくるようになる仕組みである。これは従来の受験型リスニング教材とは一線を画し、実用的な英語力の習得に直結する。
言語学者が導き出した「使える英語」への道
著者の船津洋は、児童英語研究所の所長として40年以上にわたり10万人以上のバイリンガル教育に携わってきた。言語学的視点を取り入れた「英語脳」育成のメソッドは、教育現場だけでなく家庭学習にも応用され、数多くの成果をあげてきた。
「単語を覚えること」と「英語を使えるようになること」は別物である──その一貫した主張と研究の蓄積が本書に結実している。「読むだけで自然に“英語脳”が育ち、話せる英語へつながる」ことを、言語学者としての視点と教育実践の両面から裏づける点に本書の真価がある。
書籍情報
書名:『たった「80単語」!読むだけで「英語脳」になる本』
著者:船津 洋
発売日:2025年10月21日
出版社:三笠書房
仕様:単行本
定価:1,760円
著者プロフィール
船津 洋(ふなつ・ひろし)
1965年生まれ。東京都出身。株式会社児童英語研究所代表取締役所長。言語学者。上智大学外国語学部英語学科卒業(言語学専攻)。上智大学院言語学修士。40年以上にわたり、幼児教室や通信教育などの教務を通じて子どもの英語教育と発達研究に携わる。特に、自身が開発した「パルキッズ」は音声を入口にした英語インプット教材として、30年を超えるロングラン教材となっている。現在まで累計で10万組以上の親子に対して、バイリンガルに育てるための指導を行っている。近年では「スローな子育てをしながら賢く育てる」という子育て法をまとめたオンライン講座「地頭力講座」を開講。英語だけでなく、日本語をはじめ言語学全般に指導範囲を広げている。著書にAmazonランキング1位を獲得した『ローマ字で読むな!』(フォレスト出版)、『子どもの英語「超効率」勉強法』(かんき出版)など、多数。
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