高槻市
64件の応募の中から優秀賞に選定




高槻城公園芸術文化劇場が、一般社団法人日本建築士事務所協会連合会が実施する「日事連建築賞」のうち「優秀賞(一般建築部門)」を受賞。令和7年10月3日(金曜日)に新潟県・朱鷺メッセで受賞式が開催されました。同劇場が建築関係の賞を受賞するのは今回で通算6回目となり、主要な賞を連続受賞する快挙となっています。
日事連建築賞は、優れた建築作品を設計した建築士事務所を表彰することで、建築士事務所の資質向上に資することを目的に実施されているものです。審査対象となるのは、令和4年度・5年度に国内に竣工した建築物であって、意匠、構造、機能性といった項目のほか、周辺地域の景観形成やまちづくりへの配慮等を審査基準としています。
同劇場は、かつて大阪三大城下町として栄えた高槻城の二の丸跡地に、高槻市の新たな文化芸術の拠点として令和5年3月18日に開館。緑豊かな高槻城公園内にあり、気軽に立ち寄ってもらえるよう、エントランスは公園の散策路と一体となっています。その他にも高槻城をモチーフとした堀や塀を設置し、建物の外壁に城下町の格子戸をイメージした木材を張り巡らせるなど、歴史的な遺構を現代風にアレンジしています。館内は、手すりやフロアマップにも木材を使用しているほか、ガラスの壁を多く採用することで、温もりのある明るく開放的な空間となるように工夫し、高槻城公園をはじめとした周囲のまちなみと調和したデザインで多くの市民の憩いの場となるよう設計されています。
今回の受賞は、同劇場の高さを抑える断面計画、中庭を挟み巧みに分節することで大きな箱状を回避している構造、表面の素材を地元の木材とコンクリートという飾らないものに絞り込み威圧感のない気品のある佇まいに仕上げている点などが評価されたため。審査員からは「これまで見たこともないような佇まいの公共建築」との講評をいただきました。
なお、同劇場は、公益社団法人日本建築家協会が主催する日本建築大賞での「JIA優秀建築賞2023」(令和6年1月受賞)、一般社団法人日本建設業連合会が主催する日建連表彰2024における「BCS賞」(令和6年8月受賞)、公益社団法人日本建築士会連合会が主催する「第4回日本建築士会連合会建築作品賞大賞」(令和6年11月受賞)、大阪府や大阪府建築士会等が主催する「第43回大阪都市景観建築賞」(令和7年1月受賞)、一般社団法人日本建築学会が主催する「日本建築学会賞(作品)」(令和7年4月受賞)も受賞しており、今回の受賞で各建築賞において通算6回目の受賞という快挙を達成しました。
【参考情報・事業概要など】
高槻城公園芸術文化劇場 南館
竣工:令和4年8月31日
開館:令和5年3月18日
建築面積:5438.86平方メートル、延床面積:17273.65平方メートル
設計・監理:株式会社日建設計、施工:株式会社大林組ほか
事業概要:旧高槻市立市民会館(昭和39年開館)に代わる新たな文化芸術拠点として、令和5年3月にオープン。北摂最大の客席数を有するトリシマホール(大ホール、1505席)、緑の見えるコンサートホールである太陽ファルマテックホール(小ホール、205席)、本格的な演劇・ダンス公演に最適なサンユレックホール(大スタジオ)のほか、日常利用できる10部屋のスタジオなど多様なニーズに対応する施設を備える。高槻城の二の丸跡に位置し、外構にはかつての堀や塀など、歴史的な景観を現代に再生する。建物の内装、外装には公園の木立や町屋の縦格子をイメージさせる地元木材によるルーバー材をふんだんに活用している。
【関連ホームページ】
高槻城公園芸術文化劇場ホームページ
高槻城公園芸術文化劇場が「日事連建築賞優秀賞」を受賞(高槻市ホームページ)
https://www.city.takatsuki.osaka.jp/soshiki/61/160626.html
【本件に関するお問い合わせ先】
高槻市市民生活環境部文化スポーツ振興課
電話:072-674-7649