株式会社マイクロマガジン社
この「謎」は、誰かの大切な「本」からはじまる。舞台は吉祥寺、話題の「シェア型書店」をめぐる日常の謎を「棚主」たちが解き明かす、ビブリオ・ライトミステリ。
マイクロマガジン社は、ことのは文庫より『待ち合わせは〈本の庭〉で 吉祥寺・シェア型書店の小さな謎』(小説:藤野ふじの/装画:にーな)を、2025年10月20日に発売します。
同日より電子書籍の配信も開始。
電子版巻末には、にーな先生によるカバー用イラストをそのまま収録!
さらに協力書店限定で、藤野ふじの先生書き下ろしSSペーパーをプレゼント!

書誌情報
待ち合わせは〈本の庭〉で 吉祥寺・シェア型書店の小さな謎
小説:藤野ふじの / イラスト:にーな
ISBN:9784867168523
定価:781円(本体710円+税10%)
発売日:2025年10月20日
https://kotonohabunko.jp/detail/honnoniwa/
○あらすじ
ここは東京・吉祥寺にあるシェア型書店〈本の庭〉。
「棚主」と呼ばれる「小さな書店の店主たち」が店内に思い思いの本を並べて売る、この風変わりなお店には、いつでも小さな「謎」が集まってくる。
青春時代に親友と交換した大切な本の記憶を取り戻したい老婦人。
製作者不明の同じZINEを買い続けるお客さんと棚主の攻防。
書き込みだらけの「読み跡本」に込められた思い。
この書店のはじめの一冊として「売り物ではない本」が置かれた理由――。
当時見逃してしまった誰かの「思い」が、時を超えて「謎」として目の前に現れたとき、きっとこの書店の仲間は、それをやさしく解く手助けをしてくれる。
書物と珈琲の香り漂う、素敵で優しい「小さな謎解き」の世界へようこそ。
特典情報
〇協力書店限定 書き下ろしSSペーパー
協力書店限定で、藤野ふじの先生書き下ろしSSペーパーをプレゼント!
詳細は下記URLよりご確認ください。
▼https://kotonohabunko.jp/spcont/2510_tokuten/
※配布状況、配布時期に関しては店舗により異なる場合がございます。
※特典の有無については店舗にてお問い合わせください。
一足先に作品のゲラを読んでいただいた皆様の感想を公開!
◎レビュアー
カフェを併設するシェア型書店〈本の庭〉は、ひと棚単位で貸し出され、棚主に選ばれた本ばかりでなく棚主が自費出版した本や書き込みのある読み跡本など、ひと棚ひと棚、棚主ごとの世界が並べられている。特定の欲しい本を見つけるには向かないだろうけれど、新しい「好き」と出会うことのできる書店。もちろん、お店に訪れ棚を眺める客の側にもひとつの棚、一冊の本から広がる世界や思い出される世界がある。
それは、傍目に小さな謎。けれども、謎が解けた時、その謎に関わったそれぞれの世界は、また少し新しい世界に変わっていく。
前向きになれたり、切なくなったり、ちょっぴりドッキリする場面もあったり。
わたしが棚主になったとしたら、好きな作品たちと一緒に、きっとこの本も1冊並べたいと思う。
◎レビュアー
最近「シェア型書店」が増えてきていますね。
手書きのPOPが添えられていて、棚主さんの“この本が好き!”という気持ちが伝わってくる、とても心地よい空間で好きです。
吉祥寺にある〈本の庭〉では、美味しい珈琲も味わえます。
そこから始まる本にまつわる謎。
本に込められた誰かの思い出や想いに触れるたび、少し切なくなったり、驚かされたりしながら謎が解き明かされていきます。
〈本の庭〉は新しい好きを探すのに最適な場所。
懐かしい本から新しい本まで、さまざまなタイトルが登場し、本の表紙が思い浮かび、〈本の庭〉を実際に訪れたような気持ちになりました。
好きな本は布教したい、時間をあけて読むと感想が変わる、そんな気持ちにも共感します。
この本に実際に感想を書き込んで、時間をあけて再読するのも楽しそうです。
誰かの好きが、自分の好きと重なったら、きっと優しい幸せが続いていくことでしょうね。
◎書店関係者
シェア型書店「本の庭」。カフェも併設されていて個性豊かな棚主さんたちがジャンル様々な本とお出迎え。
棚をながめているだけでも楽しいだろうし、何よりも棚主さんに愛された本が誇らしげです。背表紙しか見えてないかもしれませんが、こういうのがいい面構えの本屋さんなんでしょうね。
お話のなかで引用されている本は有名どころばかりで、そうね、そうそう、と頷きながら読んでいました。
普通の書店では絶対にできない、霧山さんの書き込みがある本。その本を読んだ人のその時の新鮮な気持ちが飛び出してきて面白いなぁ、と思いました。
そして、自由に書き込めるノート。同じ本だって読む人が変わればお気に入りの箇所も違ってくるだろうし、同じ人が読んでも人生のどの地点で読むかで視える景色は違うと思うのです。
いろんな本たちのおしゃべりが聞こえて来そうな「本の庭」に行ってみたいな、と思いました。
著者情報
小説:藤野ふじの(ふじの・ふじの)
東京都出身。好きなものは何か書くこと、散歩、映画、LONDON。ことのは文庫『ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ』にてデビュー。同作にて「カレー・オブ・ザ・イヤー2022 企画部門」を小説作品として初受賞。
短編「おとむらいに誘われて」で書肆侃侃房主催第5回ことばと新人賞佳作。他既刊として『ネコとカレーライス ビリヤニとガンジスの朝焼け』がある。好きなスパイスはカルダモン。
イラスト:にーな
鳥取在住。MVイラスト・CDジャケット等を主に手掛ける。空をモチーフにした、繊細な光と色彩を用いたドラマティックな世界観が人気を博す。書籍装画実績として、沖田円著『僕は何度でも、きみに初めての恋をする』(スターツ出版文庫)等。
ことのは文庫より、藤野ふじの先生デビュー作『ネコとカレーライス』シリーズ好評発売中!
青春と恋の薫りをのせた、 極上のスパイスカレーを召し上がれ。
白いネコが導く、ちょっと大人の青春物語。

カレー・オブ・ザ・イヤー2022企画部門受賞!
『ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ』
小説:藤野ふじの イラスト:ふすい
価格:759円(本体690円+税10%)
ISBN:9784867161524
https://kotonohabunko.jp/detail/nekocurry/
得意料理はスパイスカレー。無職。彼女にフラれたて。
そんな僕・松本は、不思議な白いネコに導かれ、十数年ぶりに幼馴染の中村と再会。
二人で間借りカレー店を始めたが、来店した「カレー予備校」の生徒・成宮さんにこう言われてしまう。「趣味でここまで作れるのは凄い」と。
趣味ではなく、本気でやりたい。
僕たちはカレーの世界の有名人が揃う予備校に通い始めた。
自分たちの「本気」をつかみ取るために。
そして、仲間たちと「究極のミールス」を作り上げるために――。

『ネコとカレーライス ビリヤニとガンジスの朝焼け』
小説:藤野ふじの イラスト:ふすい
価格:781円(本体710円+税10%)
ISBN:9784867165188
https://kotonohabunko.jp/detail/nekocurry2/
カレー予備校を卒業して5年。松本と中村はカレー店「ネコとカレーライス」をささやかながら運営中。
ある日、スパイス開発の仕事で中村がインドから、カレー予備校の後輩たちのサポートで松本が恩師の坂本から、それぞれ声をかけられる。
期間は約2週間。その間お店をどうするかと悩む2人の前に、久々に「不思議な白いネコ」が現れた。
その瞬間、店が大変なことに……!?
天から強制的に与えられたような2週間の休店期間。
インドと東京の2か所に分かれた彼らは、新たな課題である「僕たちのビリヤニ」を作り上げることができるのか!?
ことのは文庫は2025年に創刊6周年を迎えた、マイクロマガジン社のオトナ女子向けの文芸レーベルです。

累計7万部を突破した『わが家は幽世の貸本屋さん』シリーズや、人気爆発中のあやかし物語『おまわりさんと招き猫』シリーズ、テレビドラマ化もされた『さよならの向う側』など、あなたの心に響く様々な作品を出版しております。
ことのは文庫公式サイト:https://kotonohabunko.jp/
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マイクロマガジン社は世界に求められる、ユニークで斬新なエンターテイメントを発信する総合出版社です。

公式YouTubeチャンネルでは、ことのは文庫や清水晴木『さよならの向う側』、木爾チレン『夏の匂いがする』などの作品紹介動画を公開中!
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