株式会社ガイア
地域資源を活かした分散型ホテルの取り組みを国際発信
台湾・屏東県で9月30日に開催された「2025亞太高峰論壇✖全国民宿協会大会」に、日本からみやぎ蔵王別荘協議会会長/株式会社ガイア代表取締役の相澤国弘社長が登壇し、基調講演を行った。

会場となった屏東県には築城150周年を迎える歴史的な舞台恒春古城があり、台湾政府関係者や宿泊・観光業界のリーダーが集う中、持続可能な観光やまちづくりに関心を寄せる多くの参加者が耳を傾けた。



「蔵王福祉の森構想」と分散型ホテルの実践
講演で相澤社長は、ガイアグループが推進する「蔵王福祉の森構想」を紹介。福祉・農業・観光を融合した地域づくりの具体例として、蔵王山水苑で展開する「アルベルゴ・ディフーゾ/オスピタリタ・ディフーザ」を取り上げた。
空き家や未利用別荘を宿泊施設として再生し、地域全体を一つのホテルに見立てる分散型の仕組みは、地域資源の活用と観光振興、さらには高齢者や障がい者の就労支援など福祉面での波及効果も評価されている。







台湾からの関心と広がる交流の可能性
講演後は、ホテル経営、物件取得や投資ツアーに関心を持つ参加者から多くの問い合わせが寄せられた。
準備していたパンフレットは短時間で配布終了となり、国際的な注目度の高さが浮き彫りになった。
当日の対応には、ガイアリゾート専務取締役・永倉弘子氏、ガイアエステート専務取締役・宇田川敬之氏ら幹部があたり、参加者一人ひとりの質問に丁寧に応じた。現地での具体的な関心は、すでに投資・交流の芽となりつつあることを示している。
日台をつなぐ新たな取り組み
今後ガイアグループは、屏東県台湾民宿協会と連携し、台湾から宮城への収益物件見学ツアーや投資促進の仕組みを構築していく方針だ。
すでに「たびの邸宅」で紹介されている「宮城蔵王の魅力探訪 貸別荘投資見学ツアー」は、国内外の投資家にとって蔵王のポテンシャルを体感できる機会となっており、観光と投資の融合による新たな市場開拓が期待されている。




観光業界へのメッセージ
みやぎ蔵王別荘協議会は、別荘地再生を軸に長年活動してきた団体であり、その中核を担うガイアグループは地域活性化の先駆的存在となっている。
今回のフォーラム登壇は、日本の地域発モデルを国際的に共有し、日台双方の観光交流の可能性を広げる契機となった。
「蔵王から世界へ」。相澤社長の発信は、持続可能な観光を志す多くの地域や事業者にとって、大きな示唆を与えるものとなった。



