クロスロケーションズ
ChatGPTのADA機能※1で人流データを分析する新機能『AIアシスタント』を提供開始
位置情報ビッグデータと生成AIを組み合わせて、企業や自治体の業務を支援する人流データ活用プラットフォーム「Location AI Platform®(以下、LAP)」を提供するクロスロケーションズ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役:小尾 一介、以下「クロスロケーションズ」)は、LAPで可視化された人流データをChatGPTのADA機能※1で分析し、対話型で自然な回答を導き出す『AIアシスタント』機能を新たに実装しました。これにより、ユーザーは生成AIとの対話を通じて人流データをより直感的に理解し、活用の可能性を一層広げることができます。
この新機能では、専門的な知識や操作スキルがなくても、ダッシュボード上の「プロンプトボックス」に質問を入力するだけで、複雑な人流データを即座に分析し、目的に沿った洞察と具体的な分析結果を迅速に得ることが可能となります。
『AIアシスタント』は、本年3月に「LAP」と「人流アナリティクス®」に実装して提供を開始した「AIサマリー」をさらに進化させた機能です。 「AIサマリー」は、LAPユーザーおよび人流アナリティクスユーザーに提供されており、すでに1,500以上のアカウントで利用されています。
従来の「AIサマリー」は、可視化された人流データを自然言語で自動的に要約して表示する機能でした。
一方で、新たな『AIアシスタント』では、ユーザーが対話形式で分析を進めることが可能となり、より柔軟で深いデータ活用が実現します。

AIアシスタント機能で広がる、人流データ活用の新しい形
クロスロケーションズはこれまで、独自開発の人流分析エンジン「Location Engine™」を基盤に、膨大な位置情報から人流データを可視化・出力するプラットフォーム「Location AI Platform®(LAP)」やクラウドサービス「人流アナリティクス®」を提供し、多くの企業や自治体のデータ活用を支援してきました。
一方で、従来のLAPではダッシュボード上での基本的な分析は可能なものの、より詳細な解析を行うにはデータをダウンロードし、外部ツールや専門知識を用いた二次処理が必要であり、時間や労力がかかるという課題がありました。
今回新たに搭載された「AIアシスタント機能(ChatGPT活用)」は、この課題を大きく改善します。ユーザーがダッシュボードに質問を入力すると、生成AIが人流データを直接分析し、必要な結果を即座に提示。複雑な操作は不要で、プラットフォーム内で高度な分析が可能となりました。
これにより、データの専門家でなくても直感的に人流データを活用でき、スピーディーな意思決定や柔軟な戦略立案を実現することが可能です。

本プレスリリースでご紹介しているLocation AI Platform®(LAP)のサービス資料は、こちらからダウンロードいただけます。
AIアシスタント機能がもたらす画期的な特徴
1.人流データを直接分析、即座に洞察を提示
LAPが数理処理して生成する高精度な人流データを、生成AIがそのまま分析します。従来必要だったデータのダウンロードや外部ツールでの操作を省略でき、ユーザーはLAP上で瞬時に分析結果とそこから得られるインサイト(洞察)を得られます。
2.直感的な「プロンプトボックス」で、誰でも高度な分析を実行
ダッシュボードに搭載された「プロンプトボックス」に、知りたい内容を入力するだけで、生成AIが最適な分析を実行。データ分析の専門知識がなくても、まるで専任のアナリストがいるかのように、ビジネス課題に沿った洞察と具体的な分析結果を得ることができます。
3.企業独自データとの統合分析による深いインサイトを発見
LAPが出力した人流データと、企業が保有する会員データや購買データを掛け合わせることで、生成AIが高度な統合分析を実現。「来店客は多いのに自社アプリ会員は少ない」といった見えにくい課題や新たな機会を浮き彫りにし、より精緻なマーケティング戦略立案を支援します。
ユーザーの課題解決と活用例
AIアシスタント機能により、人流データの活用は「専門家だけの領域」から「誰でも使える実用ツール」へと進化します。代表的なユースケースは次のとおりです。
・出店候補地の調査分析
LAPは、新規出店候補地の人流データをもとに、商圏の実勢規模や来訪傾向を高精度に分析できます。さらに、国勢調査データや推計世帯年収などの統計情報も組み合わせることで、市場性を多角的に評価することが可能です。
これまでは、各町丁目単位での推計来訪者数や人口、世代構成、世帯年収、持ち家率、世帯人数などを統合的に統合的に分析するには多くの手間と時間がかかっていました。今回のアップデートにより、出店担当者は分析目的に応じたプロンプトを入力するだけで、自社ブランドに最適な出店候補地がどうかを即座に見極めることができます。

・販売促進の効果測定
LAPは、店舗やイベント開催場所における人流や来訪者のデモグラフィック、推定居住地・勤務地の分布を準リアルタイムで分析し、販売促進策の効果測定を支援します。
チラシや店頭プロモーション、インターネット広告などの施策実施後の人流変化を分析し、プロンプトに実施時期や目的を入力するだけで、ターゲット属性の変化や自社・競合を含む来訪者傾向を瞬時に把握します。個別レポート作成の必要なく、効果測定を大幅に効率化します。

・店舗、商品、サービスなどのコンセプト立案
AIアシスタントは、店舗来訪者の属性、来訪時間の傾向、実勢商圏における居住者データ(デモグラフィックや世帯年収など)から、店舗・商品・プロモーションのコンセプト立案をサポートします。
企業担当者は、自身のアイデアをプロンプトで入力するだけで、LAPのデータと連携したChatGPTとの対話を通じて、客観的なデータ分析に基づいた“壁打ち”が可能になります。これにより、従来は経験や直感に頼りがちだった企画に、客観的なデータの裏付けを加え、効果的にブラッシュアップできます。

利用対象と提供開始日
■対象製品
・人流分析プラットフォーム「Location AI Platform®(LAP)」
■提供開始日:2025年10月9日にベータ版として提供開始
■利用対象:LAPプラン、LAP Liteプラン
※LAPをご契約のお客様は追加費用なしでご利用いただけます。
今後の展望(人流活用プラットフォームの進化)
今回のAIアシスタント機能は、LAP進化の第2弾機能として提供開始しました。クロスロケーションズは今後も「人流データ活用プラットフォーム」として最新のAI技術を積極的に取り入れ、多様な新機能を順次実装していきます。
位置情報データと生成AIの融合により、誰もが直感的にデータを活用できる社会の実現を目指してまいります。
※1. Advanced Data Analysis(ADA)は、ChatGPTに搭載された高度なデータ解析機能です。CSVファイルなどの数値データをアップロードし、自然言語で指示するだけで、統計解析やレポート生成を自動的に行えます。専門的なプログラミング知識がなくても、ビジネス課題の可視化や意思決定に役立つ洞察を得ることが可能です。
LAPの「AIアシスタント」機能では、このADA機能を活用し、LAPが出力する人流データを直接ADAに引き渡して分析を実行できます。人流データと生成AIを統合したプラットフォームを一般向けに提供するのは、世界でも初めての試みとなります。
人流分析プラットフォームについて
クロスロケーションズが提供する「Location AI Platform®(LAP)」は、実世界における人々の来訪・滞在・流動・性年代などを高精度に可視化し、活用できる次世代型プラットフォームです。このLAPをベースとしたWebサービス「人流アナリティクス®」も含めて、すでに1,500社以上の企業・自治体に利用されており、エリア・店舗マーケティングから都市計画・観光施策まで幅広い分野で活用されています。
■ クロスロケーションズ株式会社について
位置情報ビッグデータと生成AI技術を組み合わせた人流データ活用プラットフォームを自社開発し、企業・団体に提供しています。主力サービスには、人流データ活用プラットフォーム「Location AI Platform®」、Webサービス「人流アナリティクス®」、訪日外国人の行動を可視化する「インバウンドアナリティクス+」があります。さらに、人流データを活用して企業のビジネス拡大を支援する「Location Marketing Service」や、訪日外国人向け広告配信サービス「Inbound Marketing Service」など、マーケティングソリューションも展開。データとAIが駆動する次世代のマーケティング基盤も提供しています。
社名:クロスロケーションズ株式会社
URL:https://www.x-locations.com/
代表者:代表取締役 小尾 一介
所在地:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-2-9 小林ビル6F
■当社の提供する位置情報分析データについて
当社の提供するデータは、ユーザーの許諾を得たスマートフォンアプリからの位置情報データで、ユーザーから個人情報を紐づけない形で完全匿名化の上、分析利用を目的に第三者利用について許諾を得たデータのみを利用しています。(https://www.x-locations.com/privacy-policy/)
分析結果の適格性を担保するため、「元データの偏り(特定キャリアの特定アプリ)」を排除して、全携帯キャリアユーザーの多数のアプリからのデータを完全匿名化して利用しています。当社独自開発の分析エンジンである「Location Engine™」は端末ID、緯度経度情報、タイムスタンプを直接に地図・施設情報と連携して分析することで「メッシュ型位置情報データでの分析」では困難なピンポイントでの分析データも提供することが可能となっています。