ピースウィンズ・ジャパン
全国の「殺処分ゼロ」実現を目指して犬の保護・譲渡活動をしている「ピースワンコ・ジャパン(運営:特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(略称:ピースウィンズ)、代表理事:大西健丞、本部:広島県神石高原町)」(以下、ピースワンコ)は、動物愛護週間にあたる9月20日(土)~9月26日(金)に、りく・なつプロジェクト×ピースワンコ Presents 「WAN DREAM GARDEN 〜保護犬猫と人の幸せな暮らし方〜」を表参道にて開催。累計1,200人以上が来場し、大盛況でイベントを終了しました。

●「保護犬・保護猫と暮らす」という選択肢が当たり前になる社会を目指して
ピースワンコは、「日本の犬の殺処分ゼロ」を目指して、本拠地の広島をはじめ全国11か所のシェルター・譲渡センターで活動を続けています。これまでに5,100頭の保護犬を新しい家族につなげてきました。そんなピースワンコだからこそ伝えられる、”保護犬や保護猫と暮らす”という選択肢を1人でも多くの方に知っていただくために、イベントの開催にいたりました。
9月20日(土)から9月26日(金)までのイベント期間中、多くの方々の関心を集め、累計1,200人以上の方々にご来場いただき、イベントは大盛況のうちに幕を閉じました。
保護犬猫譲渡会・保護犬ふれあい会には、ピースワンコ・ジャパンが運営する関東の各譲渡センター(世田谷、西東京、あきる野、湘南、浜松)とNPO法人Link toにいるワンコたちが参加しました。また、ピースニャンコのチームメンバーなど(GOGO groomers、ゆらり、西東京市地域猫の会、むさしの地域猫の会、チーム動物愛護推進委員、富津ねこネット)からもニャンコたちが集まり、犬猫合わせて合計55頭が集まりました。


また、譲渡会にお越しいただき、ワンコやニャンコのお迎えを検討されている方は計16組に上ります。ピースワンコ、およびピースニャンコのチームメンバーなどは、今回の譲渡会・ふれあい会をきっかけに譲渡を検討されている方々へのきめ細やかなフォローアップを今後も継続してまいります。一頭でも多くの命が新しい家族と出会えるよう、責任をもってサポートを続けていきます。

●保護犬猫トークショーで語られた、保護犬猫と人の幸せな暮らし方
イベントでは「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」を推進する伍代夏子さんをはじめ、ピースワンコの里親であるpecoさん、西尾まりさんや、自身もボランティア団体でトリマーとして活動する小野真弓さん、芸人のどろだんご先生やバンビーノさんにご登壇いただき、保護犬・保護猫をテーマにしたトークショーを開催。それぞれの立場から保護犬猫への熱い想いや、動物愛護への考えをお話しいただきました。
伍代夏子さん – 「災害時に大切なペットと一緒に安心して避難できる社会を目指して」
伍代夏子さんはイベントのオープニングとクロージングのトークショーに登壇。「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」について「災害が発生した際、国の指針として大切なペットと一緒に避難する同行避難は推奨されていますが、実際は避難した先で受け入れてもらえないという現状もあるので、ペットと入れる部屋も用意していただけないかとお伝えをしています。また、避難するということがイメージできない飼い主が多いため、備えについてもお伝えをするようにしています。」と説明しました。
また、神石高原シェルターを訪れた際の出来事について、「神石高原シェルターの子たちは愛護センターにいるときと違い、自分の家と思って威嚇してくるので、だんだんと自我が出てきてるし良かったなという思いで見させていただきました。」と感想を述べ、続けて「一生懸命1匹でも多く幸せになってほしいという思いで、お世話や訓練をやってくださっていて本当に素晴らしいことだと思います。スタッフの皆さんは頭が下がる方たちばかりです。」とピースワンコのスタッフへの尊敬の念を伝えました。
クロージングに登壇したピースワンコのスタッフは、「心に傷を負った動物でも、時間をかければまた人間に心を開いてくれます。保護動物を迎える選択肢が当たり前にある、そんな社会の実現を願っています。」と今後の活動への想いを語りました。


小野真弓さん – 家族になる覚悟「最期まで幸せに」
ワンコ2匹、ニャンコ4匹、さらに保護して家族募集中のニャンコ6匹と暮らす小野さんは。ピースニャンコのチームメンバーのひとつである「GOGO groomers」でトリマーとしても活躍中です。 自宅で一時的に預かり新しい家族を探している保護猫6匹についてや、これから保護猫を家族を迎えたいと考える参加者へ「動物が大好きなことはもちろん、その子を生涯、何があっても愛し続けてくれる人に家族になっていただきたいです。人間と同じように、病気になったり、年を取って介護が必要になったりすることもあります。家族としてそれらを乗り越え、最期まで看取るのが飼い主の責任です。その子たちが最後まで幸せになれるように見守る覚悟がある方に迎えていただきたいと思っています」と、メッセージを伝えました。

▶小野さんの活動内容ついて、こちらの記事もご覧ください
どろだんご先生、バンビーノさん – 「私たちも保護犬・保護猫について正しい情報を伝えていけたら」
どろだんご先生とバンビーノさんのトークショーには、ピースワンコの広報スタッフとシェルタースタッフも登壇。まずはスタッフから野犬の実情についてお話ししつつ、「野犬をまず検疫シェルターで保護をし、検査や初期医療処置を行ったあと、人がいる状況に馴れるというトレーニングから始めます。早い子だと1ヶ月くらいで人がいる環境に馴れますが、長い子だと数ヶ月、数年単位でかかる子も多いです。」と、普段の活動について話しました。
また、バンビーノの藤田さんはこれまで飼っていた保護犬についての思い出話を語ったり、どろだんご先生は「保護犬・保護猫を迎え入れるだけが支援だけでなく、様々な事情でペットを飼いたくても飼えない方はふるさと納税などで簡単に寄付ができ、その寄付でたくさんの命が救われるので、皆さんにもぜひやっていただきたいですし、私たちもいろんな場所で保護犬・保護猫について正しい情報を伝えていけたらと思います。」とお話ししたりと、保護犬猫への想いを述べてくれました。

pecoさん – 「一人でも多くの方に保護犬や野犬の存在を知ってもらい、家族になりたいと思って欲しい」
2022年にお迎えしたアリソンについて、pecoさんは「気づかない間に信じられないぐらいのパワーや幸せ、癒しをもらっています。アリソンに出会うまでどうしてたんだろうと思うぐらい、本当に幸せをいっぱいもらってます。」と、愛情たっぷりで生活している様子を語りつつ、「一人でも多くの方に保護犬や野犬の存在を知ってもらい、家族になりたいなって思って迎えてくれる人が1人でも増えたら、本当に嬉しいです。その素晴らしさを私が広めることができたらなって思ってます。それが夢です」と述べました。
また、トークショーの後半にはピースワンコ プロジェクトリーダーの安倍誠も登場。再会の喜びを分かち合いつつ、保護犬を家族に迎えることについて話ししました。


▶pecoさんとアリソンについて、こちらの記事もご覧ください。
西尾まりさん – 「命の売買はない方がいいと思います。」
西尾まりさんは世田谷譲渡センターからお迎えした愛犬・緤(通称:せっちゃん)について「すんごいツンデレです。保護犬を飼ったつもりなんですけど、呼んでも来ないし、あまりしっぽも振らないなど猫っぽいところがあるんです。」と紹介。西尾さんと世田谷譲渡センターとの偶然の出会いやせっちゃんに一目ぼれをして家族として迎えるまでの日々を赤裸々に語った上で、「私は命の売買はない方がいいと思います。保護犬はいいよっていうことをお知らせするのが、私ができることかなと思います。」と話しました。
▶西尾さんと緤(せつ)について、こちらの記事もご覧ください。
●日本の犬の”殺処分ゼロ”を目指して
イベントの来場者からは、「保護犬・保護猫のマッチングが世の中で当たり前のことになるよう、これからも応援しています」「日本でペットショップよりもまず保護犬を、という考えが広まればいいなと思いました」といった、保護動物と暮らす未来を願う温かい声が寄せられ、本イベントを通して来場者が「保護犬・保護猫と暮らす」という選択肢について真剣に考える大きな機会となりました。
ピースワンコは今後も、保護・譲渡活動を通じて日本の犬の”殺処分ゼロ”を目指しながら、保護犬猫と人が幸せに共生できる社会の実現に取り組んでいきます。

●特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンと「ピースワンコ・ジャパン」について
ピースウィンズ・ジャパンは、 国内外で自然災害、 あるいは紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や生活の危機にさらされた人びとを支援する国際協力NGOとして1996年に設立され、これまでに世界41の国と地域で活動してきました。 また、 緊急災害支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団」の運営や、犬や猫の殺処分ゼロを目指した動物の保護・譲渡活動、地域活性化などに取り組み、社会問題の解決を目的とした活動に幅広く力を入れています。
ピースウィンズ・ジャパンが運営する「ピースワンコ・ジャパン・プロジェクト」は、本部の広島を拠点に神石高原シェルターを含む全国11か所のシェルター・譲渡センターで「日本の犬の殺処分ゼロ」を目指して活動を行っています。広島県の犬の殺処分機は9年以上稼働を止めており、これまでに5,100頭以上の保護犬を譲渡・返還してきました。