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【2025年度グッドデザイン賞 受賞】中央区佃の飲食店「喫茶と居酒 anata」

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株式会社ニード

​​株式会社ニード(所在地:東京都中央区 代表取締役 飯島理)が運営する喫茶と居酒「anata(アナタ)」は、このたび「2025年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。

「anata」は、江戸の歴史と現代の暮らしが交錯する中央区佃エリアにある飲食店です。かつて漁師の街として栄えたこの地は、今では高層マンションが立ち並び、古くから住む江戸っ子と新しい住民、観光客が混在する街となっています。利便性の裏で人と人とのつながりが希薄化しつつある中、「anata」は角打ちスタイルの気軽な飲食体験を通じて、多様な人々が自然に交わり、街の歴史や文化を再発見できる“都市の縁側”として設計されました。

2025年度グッドデザイン賞は、5,225件が審査対象となり、その内全1,619件の受賞が決定しました。

11月1日(土)〜5日(水)に東京・六本木の東京ミッドタウンで開催される「2025年度グッドデザイン賞」の全受賞作を紹介するイベント「GOOD DESIGN EXHIBITION 2025」にて、受賞作(パネル)を展示します。


グッドデザイン賞Webサイトでの紹介ページ

https://www.g-mark.org/gallery/winners/30138

目次

受賞対象のポイント

1. 街との調和と対話

佃の街に残る古い木造家屋と新しい高層マンション。そのアンバランスとも言える混在を否定するのではなく、「それこそがこの街の魅力」として空間に取り込んでいます。建物外壁と同寸法の木製タイルを外装・内装に用いることで、街並みと店が一体となるよう設計。結果として「anata」は、単なる飲食店ではなく“まちの風景の延長”として存在しています。

2. グリッド思想による一体感

デザインの根底にあるのは「グリッド」という秩序です。地名「佃」の漢字から連想される田畑の格子状の景観をヒントに、障子や棚までも寸法を揃え、共通のリズムを与えました。街と店、内と外、過去と現在をゆるやかにつなぐ仕組みが細部にまで息づいています。

3. 経年美化という価値観

新築ではなく既存建物を活かしたことも大きな特徴です。コンクリートの躯体をそのまま残し、木材や和紙、籐といった自然素材を用いることで、時間の経過とともに風合いが深まり、使うほどに魅力が増す空間を目指しました。単なる「老朽化」ではなく「美化」していく場であることが評価されました。

4. 細部に宿るクラフトと物語

・日本建築の巨匠・吉村順三氏考案の「吉村障子」を採用し、優しい光を拡散。
・佃が漁師の街であった歴史にちなんだ、船の帆をモチーフにした特注和紙照明。
・空き家の簞笥をアップサイクルして家具に再生し、社会課題の解決にも寄与。
こうした細部へのこだわりは、空間そのものを「読み解く」体験につながり、訪れる人に発見と物語を提供します。

5. “使われて育つ空間”

「anata」は完成形を固定するのではなく、利用者や地域住民の発想によって育っていく空間です。地域新聞のイベント、街歩きとビールを組み合わせた「佃島ビアウォーク」、親子向けの工作ワークショップ、音楽イベントまで、多彩な活動がすでに展開されています。これらの営みは街に新しい文化を根付かせ、世代や背景を超えた交流を生み出しています。

建物外壁と同寸法の木製タイル

「吉村障子」とオリジナルの欄間、集う人々

審査員からの評価コメント

このプロジェクトは古い街並みの街角の提灯のように地域を照らし、過去と現在をつないでいる。店舗外観にはこの建物の大きさに合った木製タイルを組み込み、内装には元からあった要素を選りすぐって保存し、屋内と外の通りの境界面を開放することで、このデザインは新しい街並みと共有の集いの場を作り出している。こじんまりとしているが、この地区への影響は大きい。プロジェクトは、一方では、歴史ある地域組織と長年の住民との空間的・感情的な絆を深め、他方では、記憶と時間を内包する開放的な街角の商店の魅力に新しい住民を引き寄せている。その結果、人々が自然に通りかかり、立ち止まり、集い、会話する、魅力的な環境を生み出すことになった。そうした中で、このプロジェクトは地元の記憶の豊かさを伝え、交流を促進するきっかけとして機能し、ささやかな介入でも歴史と現代の生活を融合させ、シームレスな都市の物語を形作ることができるという、説得力のあるモデルとなっている。

代表コメント

株式会社ニード 代表取締役 飯島 理より
「街に根ざし、時の経過とともに味わいを増す空間を目指しました。anataが佃エリアの風景の一部となり、訪れる人々の記憶と重なりながら育っていくことを願っています。」

今後の展開

  • 地域と観光客がともに楽しめるイベント・文化活動の継続拡大

  • クリエイターやアーティストとのコラボレーションを通じた文化発信拠点化

  • 国内外の来訪者に向けた佃・月島エリアの魅力の発信強化

noteでは、内装に関するインタビューやイベントレポートも公開しています。

https://note.com/nideinc/m/m79d639dbe193

店舗概要

店名:喫茶と居酒 anata
所在地:東京都中央区佃1-9-13 エンゼルトワイス1F
アクセス:東京メトロ有楽町線・都営大江戸線「月島」駅 徒歩2分
席数:約20席(カウンター・テーブル)、立席30名程度まで
営業時間:12:00〜23:00(L.O.22:30)、定休日なし
取扱:クラフトビール・カクテル60〜80種類、
その他アルコール、カフェ、軽飲食、イベントスペース機能

Webサイト:https://anata.pub/
Instagram:https://www.instagram.com/anata_tsukuda
X:https://x.com/anata_tsukuda

クリエイティブディレクター:株式会社ニード 代表取締役 飯島 理
内装デザイン:クレアプランニング株式会社 未来づくり事業本部 本部長 中田 耕平

運営会社概要

会社名:株式会社ニード(nide Inc.)
代表取締役:飯島 理
設立:2006年12月18日
所在地: 〒104-0051 東京都中央区佃1丁目9−11
事業内容:クリエイティブディレクション、アートディレクション、グラフィックデザイン、空間デザイン、スクリーンデザイン、マーケティングプランニング、映像制作、システム開発など

コーポレートサイト:https://nide.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/nideinc
X:https://x.com/nideinc_tokyo
note:https://note.com/nideinc

お問い合わせ先

本件に関するご質問や取材依頼につきましては、こちらよりご連絡ください。

株式会社ニード
担当:山岸
電話番号:03-6910-1503
お問い合わせフォーム:https://forms.gle/mTPh9iKgf9NpZj6j6
プレスキット:https://drive.google.com/file/d/1Bvt8E366WpvVmkNTbPZcNv_zvt_bXQp_/view?usp=drive_link

Good Design Awardとは

1957 年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。

https://www.g-mark.org/

出典:PR TIMES

本プレスリリースの内容や詳細についてのお問合せは以下までご連絡ください。

企業プレスリリース詳細へ (2025年10月15日 14時45分)

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