株式会社メルカリ
株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、「AI出品サポート」「メルカリモバイル」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2025年度グッドデザイン賞」の「システム・サービス」カテゴリーにおいてグッドデザイン賞を受賞したことをお知らせいたします。

■「AI出品サポート」について
「AI出品サポート」は、「メルカリ」で出品するすべてのお客さまが対象です。メルカリアプリ(iOS、 Android)や公式Webサイトで出品する際、商品の写真を撮影または選択し、カテゴリーを選ぶだけで、AIが商品名、説明文、販売価格等を自動入力する機能です。
メルカリ、「AI出品サポート」の提供を開始。出品体験をさらに簡単にアップデート
https://about.mercari.com/press/news/articles/20240910_aisupport/

デザインのポイント
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従来の出品体験を大きく変えず、AIが自然にサポートする形でプロダクトに組み込んでいます
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AI機能の利用はお客さま自身が選択(オン/オフ可)。最短3タップで手軽に出品完了します
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AI生成を待つ間やエラー時も配慮。イラストを用いた待機画面でお客さまの不安を軽減します

◎審査員評価コメント フリマ・アプリにおける「出品は面倒」という課題に対し、AIをユーザー主体の支援機能として組み込むことで、出品の心理的・時間的負担を軽減した点が評価された。写真とカテゴリーを選ぶだけで商品名・説明・価格を自動生成し、最短3タップで出品可能にする設計は、従来のフローを崩さず自然にAIを統合した優れたUXである。待機画面のイラストなど細部まで配慮がなされており、初心者も安心して利用できる点も特徴的である。生成内容は開発チームと実ユーザーの検証を重ね、スマホ画面での可読性や編集しやすさを追求している。結果として出品完了率の向上や未経験者の新規参加を実現し、循環型経済への参加障壁を下げている。サステナブル社会に向け、AIという技術とデザインをシームレスに組み合わせ、価値の循環につなげた取り組みといえる。 |
■「メルカリモバイル」について
メルカリモバイルは、フリマアプリ「メルカリ」を展開する株式会社メルカリが開始したモバイルサービスです。日本初となる「データ通信量(ギガ)の売り買い機能」を通じて、お客さま同士がギガを売買できる仕組みを実現。申し込みからギガの売買に至るまでメルカリアプリで完結でき、通信とフリマの融合による新しい価値循環を目指しています。
メルカリ、MVNOとして「メルカリモバイル」の提供を開始
https://about.mercari.com/press/news/articles/20250304_mercarimobile/

デザインのポイント
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「フリマ」と「通信」のUXを融合し、日本初のギガ売買という新たな循環体験を創出
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無形の「ギガ」をキューブで可視化し、UIと連動したビジュアルコミュニケーションを設計
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申込みから支払い・ギガの売買まで、メルカリアプリ上で完結するシームレスな体験を実現

◎審査員評価コメント 通信サービスにフリマのUXを融合し、日本初だという「ギガの売買」を実現した点が評価された。従来は余剰分を活用できず不満の声も多かった通信量を、ユーザー同士が売買可能とすることで価値の循環を生み出し、柔軟な料金設計を実現した。無形のギガをキューブとして可視化し、直感的に「手渡す」体験を設計したUIは、通信に関する複雑なイメージを和らげ、親しみやすさを高めている。さらに、申込みから決済・売買までをメルカリアプリ上で完結させ、既存ユーザー体験の延長でシームレスに利用できる点も優れている。通信を単なるインフラではなく取引可能な資産として再定義し、CtoCの仕組みを導入したこの試みは、価格競争に依存しない新たな通信デザインの可能性を提示している。 |
■グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。これまでの受賞件数は、50,000件以上にのぼり、受賞のシンボルである「Gマーク」はよいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。