みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 吉原 昌利、以下「みずほリサーチ&テクノロジーズ」)は2025年4月1日より、 AIプロダクト品質マネジメント支援サービスの提供を開始いたしました。世界で整備が進んでいるAIガバナンスコントロールの考え方に基づいて、お客さまのAIプロダクトの品質管理を支援いたします。
背景
近年、生成AI技術の急速な進歩に伴い、そのリスクや社会的影響も増大しています。例えば、大規模言語モデル(LLM)が事実に基づかない情報を生成する「ハルシネーション」現象や、有害なコンテンツを出力するケースが報告されており、これらの課題に対処するための技術的な取り組みが求められています。
このような背景を受け、経済産業省の「AI事業者ガイドライン」(※1)では、安全性や公平性、プライバシー保護、透明性、アカウンタビリティなど、多岐にわたる観点での共通的指針が示されました。今後はますます、本指針に沿ったAIプロダクトの品質マネジメントが、AIの開発者・提供者・利用者に求められるようになると考えられます。 一方、責任をもったAIの開発・導入を実現するためには、利用したデータ、アルゴリズム等々も含めて把握・是正していく必要があります。これらの取り組みを円滑に進めていくためのご支援として、本サービスを提供いたします。
サービスメニュー
ToBe設定:AI活用のゴール設定
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種々のAI活用によって達成したいビジョンやゴールを再確認・再設定します。
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現在活用、導入を検討中、あるいは、導入中のAIに関する評価観点を設定します。
現状・リスクの把握
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QA4AI コンソーシアム の「AIプロダクト品質保証ガイドライン」(※2)、産業技術総合研究所の「機械学習品質マネジメントガイドライン」(※3)や、お客さま独自の評価観点に基づき、AIプロダクトの品質を詳細に評価し、改善点やリスク要因を抽出します。
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評価結果を基に、品質向上のための具体的な技術的改善策の候補を提案します。
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課題・優先事項の整理
ゴールおよび現状に基づき、AI活用における課題を体系的に洗い出し、解決すべき優先事項を明確にします。 -
課題解決に向けた具体的な施策を提案します。
品質改善のための技術的アドバイザリ
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優先度の高い課題を中心に、AIシステムの品質向上に向けた技術的な助言やサポートを提供します。また、最新の技術動向やベストプラクティスを踏まえた改善策を提案します。
リテラシー向上のためのスキルアップ支援
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社内向けのAI研修やワークショップを通じて、AIリテラシーの継続的な向上を支援します。当社の研究員がAIの基礎的・実践的な知識や、企画の立て方のノウハウにとどまらず、生成AI技術に関する最新情報を提供します。
サービスの流れ

私たちが選ばれる理由
長年にわたる実績
みずほリサーチ&テクノロジーズは、AIの研究開発・受託開発を推進するAI Powerhouseを中心に、お客さまの課題解決やイノベーションの加速を目的として、30年以上にわたるAI開発の実績を有しています。豊富な経験を活かし、お客さまのニーズに応じた最適なソリューションをご提供しています。
生成AI・LLMに関する技術知見
生成AI活用支援サービス*4を早期に立ち上げ、社内データの活用支援や生成AI基盤の構築支援など、多くの実績を重ねてまいりました。また、LLMに関するインストラクションデータの研究開発、ドメイン特化型LLMの構築手法、プロンプトエンジニアリング等においても、さまざまな特許や知見を有しています。
包括的なサポート体制
構想策定から技術支援、教育に至るまで、AI活用に関する全方位的なサポートを提供しています。これにより、お客さまのAI導入から運用まで、各フェーズにおける課題解決を強力に支援いたします。
参考情報
*2 ▶ AIプロダクト品質保証コンソーシアム( QA4AI コンソーシアム)、AIプロダクト品質保証ガイドライン(2024.04版)
*3 ▶ 産業技術総合研究所、機械学習品質マネジメントガイドライン
*4 ▶ 生成AI活用支援サービス
サービスに関するお問い合わせ
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社
技術開発推進部 AI Powerhouse
高野、関山