CData
~kintone と基幹システム連携・Fit to Company Standard をテーマとしたウェビナーも開催~
2025年4月11日、リアルタイムデータ連携コネクタのCData Software Japan 合同会社(本社:アメリカノースカロライナ州、日本オフィス:宮城県仙台市、代表社員 職務執行者:疋田 圭介、以下CData)は、B2B 連携ツール『CData Arc V25.1』をリリースしました。今回のアップデートでは、kintone コネクタがUPSERT モードに対応、API リクエストを効率的に行うことができるようになり、kintone と基幹システム連携時のパフォーマンスと安定性を向上させます。さらに、XML データをキー単位で集計・整形できる『XML Group コネクタ』を新たに追加し、売上集計や製品マスタ整形といったオペレーションもより手軽にノーコードで自動化できるようになりました。通信サーバーの構成・ログ管理を一元化する『MFT プロファイルページ』、EDI フローのE2E テスト強化、二要素認証(2FA)への対応など、エンタープライズに必須の運用支援機能も多数搭載しています。
エンタープライズからSME まで、幅広い企業のファイル・データベース・ストレージ・SaaS にまたがるB2B 連携をシンプルにするため、CData Arc は引き続き機能強化を重ねていきます。

kintone コネクタを大幅強化!UPSERT モード対応で基幹システム連携のパフォーマンスやフローの保守性を向上

kintone と基幹システムの連携を実現する際、既存データの更新と新規データの追加ロジックをAPI リミットを考慮しながら適切に処理することが難しい場面がありました。特に大量データをkintone に連携する必要があるシナリオでは、パフォーマンスとデータ一貫性の両立が難しく、複雑な処理や分岐ロジックが求められていました。
今回のアップデートで、CData Arc のkintone コネクタはUPSERT モードに対応しました。これにより、基幹システム側などで保持しているキー項目でkintone の既存データの有無を判定し、1回のAPI コールで「更新 or 追加」を自動的に処理できます。2025年1月にkintone 側で提供が開始されたこの新機能を、Arc は迅速にサポートしています。
主なメリット
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API コールの効率化:1件ずつの作成・更新が不要になり、kintone 連携のパフォーマンスが飛躍的に向上
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データの整合性を自動で確保:重複・更新漏れのリスクを排除し、安定運用を実現
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フローの保守性が向上:条件分岐のないシンプルな構成で、開発・運用が容易に
ユースケース
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外部CRM(Salesforce、Marketo など)→ kintone
マーケティング部門がSalesforce やMarketo で管理している顧客情報を、営業部門が使うkintone の顧客・商談管理アプリにリアルタイムで連携。UPSERT を活用することで、新規顧客の登録・既存顧客の更新を1つのフローで自動処理できます。
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基幹システム(SAP ERP、Oracle NetSuite など) → kintone
基幹システムで管理される商品・在庫マスタを、kintone の商品管理アプリへ定期的に連携。更新漏れや手動ミスの防止につながるとともに、常に最新の在庫情報を現場で共有可能になります。
またOAuth 認証でのkintone のアクセスに対応し、kintone との連携をさらにセキュアに実現できます。
kintone コネクタのアップデートについてさらに詳しくはこちら:https://www.cdata.com/jp/blog/cdataarc-2025q1-features_kintone-upsertmode
セミナー紹介:ERP・基幹システムとkintone の連携によるFit to Company Standard の実現ポイント

本アップデートに合わせて、kintone と基幹システムの連携をテーマとしたセミナーを開催します。「基幹システムのFit to Standard を推進しつつ、現場の業務効率化も実現したい」、「kintone での業務改善を検討しているが、基幹システムとの連携に課題がある」などの課題感をお持ちの方はぜひご参加ください。
セミナー概要
「データドリブンな営業やマーケティングのために、基幹システムのデータを活用したい」という相談が増えています。背景には、ERP 導入時に業務を標準機能に合わせる「Fit to Standard」と、自社の強みに応じた「Fit to Company Standard」の両アプローチを検討する企業が増えていることがあります。
しかし、従来のモノリシックな構成から、API などを使った外部連携型の構築に移行する際、どう進めてよいかわからないという声も聞かれます。そのような自社独自の業務にはkintone やCData Arc などノーコードツールを用いた「Side-by-Side 開発」が有効です。本セミナーでは、ERP とノーコードツールを組み合わせた最新の基幹システムのあり方や、kintone を活用した連携・開発の具体的な方法を紹介します。
セミナーの詳細

日時 |
2025年5月13日(火)14:00 ~ 15:00 |
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場所 |
オンライン開催(Zoom) |
参加費用 |
無料 |
このセミナーでわかること
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DX 時代に即したERP・基幹システムのあり方・Fit to Company Standard とは?
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ERP などの基幹システムにおける「Fit to Standard」の最新トレンドと、その中でkintone を活用したSide-by-Side 開発がなぜ注目されているのか?
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基幹システムとkintone 連携の実践的な活用事例
複数のXML データの集計・グルーピングが簡単に!XML Group コネクタを追加

これまでArc を使ってXML データを整形・集計するには、ローコードのスクリプティングを含む比較的高度な処理が必要でした。新たに追加されたXML Group コネクタにより、共通ID(例:顧客ID、製品ID など)をキーとしてXML の子要素を自動でグルーピング・集計できます。さらに、以下のような主要な集計演算に対応しており、業務に必要な整形済みデータをノーコードで生成できます。
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SUM(金額や数量の合計)
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AVG(平均単価など)
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COUNT(明細の件数など)
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MIN / MAX(最小・最大値の抽出)
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CONCATENATE(項目の結合)
主なメリット
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ノーコードでXML データを整形・集計:現場主導での業務自動化を促進
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整形したデータを簡単に作成:kintone やSalesforce などのノーコード・CRM などへの連携がスムーズに
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データの可視化・分析が容易に:KPI レポートやダッシュボード用のデータとしてすぐに活用
ユースケース
EC サイトの注文データを自動集計し、顧客別売上レポートを生成
EC サイトから受信するXML 形式の注文明細を「顧客ID」でグルーピングし、売上合計(SUM)・件数(COUNT)・平均単価(AVG)を自動算出。kintone やSalesforce などのノーコードツールに取り込んで、営業部門のスムーズなデータ活用・ネクストアクションを実現。
製造業者から受け取る製品マスタXML を、商品ID 単位で整形して基幹システム・社内DB に取り込み
製造業者から定期的に受信するXML 形式の製品データを製品ID で集計。これにより、基幹システム・社内DB へのインポート処理がシンプルになり、商品管理の精度が向上します。
通信サーバーの見える化で運用を楽に!『MFT プロファイルページ』を追加

これまでのArc ではファイル転送(SFTP、FTPS など)を管理する際、通信設定やログが分散しており、どの構成が・どこで・どの程度使われているかを把握しづらいという課題がありました。特に、複数の通信サーバーを活用している企業では、設定変更の影響範囲確認に時間がかかることが悩みの種となっていました。
新たに追加された『MFT プロファイルページ』では、通信サーバーの設定・構成を一画面に集約。これにより、運用者はどのサーバーがどのフロー・コネクタで使われているかを即座に把握でき、構成の変更・確認・ログ分析までをスムーズに行うことができます。
EDI フローのE2E テストに対応!EDI シナリオの検証とトラブル対応が圧倒的にスムーズに

EDI(電子データ交換)では、取引先企業とのデータ連携において確実に正しい形式で送受信できるか、を事前にテストすることが不可欠です。しかし、「本番データを使えない」、「取引先にテストを依頼しづらい」などの理由から、テストの実施が困難との声が聞かれます。
今回のアップデートでは、EDI フローをArc の中だけでシミュレーションできる「E2E テスト機能」を新たに実装しました。フロー内の処理を疑似実行できるため、事前検証が飛躍的にしやすくなりました。
エンタープライズグレードのセキュリティ強化:2要素認証(2FA)に対応
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二要素認証(2FA)をサポートし、より安全なアカウント管理が可能に
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UI から簡単に設定可能で、設定負荷は最小限
その他の機能強化
国際取引・グローバル連携
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ZUGFeRD(ドイツの電子請求書フォーマット)のサポート追加
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AS4 ENTSOG v4(欧州ガス業界のデータ交換標準)対応
EDI・データ連携コネクタ
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Split コネクタの機能強化
アウトプットメッセージファイルに含むレコード数を制御できる「最大レコード数」の設定が追加
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Label コネクタの搭載
産業用プリンタのラベル発行がフロー内で可能に
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EDI コネクタの機能追加
重複チェックのサポートを追加
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Email Send コネクタの機能追加
匿名認証用にNone 認証スキームのサポートを追加
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JSON コネクタの機能改善
型チェックを緩和
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S3 コネクタ、ZIP コネクタの機能改善
サブフォルダヘッダーの扱いを改善
ローコード開発
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round フォーマッタの機能拡張
”RoundingMode” インプットを追加
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split フォーマッタの機能拡張
”TrimResult” インプットを追加
運用管理
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ワークスペースグリッドでの機能追加
検索結果からコネクタ設定ペインの表示をサポート
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管理API(Connectors)の機能追加
$filter OData パラメータのサポートを追加
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管理API(Transactions)の機能追加
ConnectorType の出力をサポート
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組み込みJetty への設定機能の追加
カスタムヘッダーを設定する機能を追加
今回のアップデート内容について、さらに詳しくはこちら:https://www.cdata.com/jp/blog/cdataarc-2025q1-features
もっとCData Arc がわかる!ハンズオンの申し込み受付中
CData では実際に製品を操作いただけるハンズオンセミナーを毎月開催しています。CData Arc の概要を学びつつ、実際にデータベースからSaaS 製品にデータを連携する設定を行っていただけます。アップデートでより改良されたCData Arc をこの機会に触ってみませんか?


開催日時 |
2025年4月16日 15:00~16:30 |
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開催場所 |
オンライン開催(Zoom) |
参加費用 |
無料 |
<CData Software について:https://www.cdata.com/jp/>
CData Software, Inc. は、クラウドデータのコネクティビティソリューションおよびデータ連携ツールのリーディングベンダーです。270以上のSaaS、NoSQL やアプリケーションデータに標準接続するドライバーとデータ接続テクノロジーの開発に特化し、各種ツール、クラウドサービス、カスタムアプリケーションからのリアルタイム接続を実現します。CData 製品は、世界中の企業のデータ統合ソリューションにて利用されているほか、Salesforce、TIBCO、アステリアなど180以上のデータ製品ベンダーにOEM されています。
CData Arc 製品ページ:https://arc.cdata.com/jp/
※本リリースに掲載する社名または製品名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
CData Software Japan 合同会社 マーケティングデスク
お問い合わせフォーム : https://www.cdata.com/jp/contact/
E-mail : press@cdata.co.jp