誠晃エージェンシー
空き家の窃盗被害も深刻化する中、地域と被災者の“安心”を守る取り組みを広げたい

2024年元日に発生した能登半島地震。震源地にほど近い輪島市では、町の面影を残すことも難しいほどの甚大な被害を受けました。私の実家も倒壊し、身近な人々が避難生活を続けています。
あの日から1年3ヶ月が経った今も、多くの方が仮設住宅や避難所での生活を余儀なくされています。しかし、復旧が進む中で新たに浮かび上がってきたのが、「家財の保管場所がない」という深刻な課題でした。
多くの住宅は全壊・半壊しており、中には倒壊の危険があるため“解体を急がなければならない”家屋もあります。その中から、なんとか救い出した家財道具、思い出の品々、生活必需品——それらを保管する場所がなく、屋外に野積みされたままの状況が今も続いているのです。
私は地元・能登の声なき声を可視化し、支援の輪を広げる責任があると感じました。そして今回、「がんばろう能登!甦れ、輪島!」と題し、CAMPFIREにてクラウドファンディングを立ち上げました。
▼プロジェクトページ
https://camp-fire.jp/projects/view/751127
単なる「保管庫」ではない。治安悪化を防ぐ「地域の砦」にも
今回整備を目指しているのは、屋内型のトランクルーム(レンタル収納スペース)です。
・屋内なので雨風にさらされない
・セキュリティ完備で安心して預けられる
・必要に応じてすぐに出し入れできる
といった機能的なメリットだけでなく、私はこの場所を「被災者と地域を守る防波堤」にしたいと考えています。
というのも、現在輪島市内では、空き家を狙った窃盗や不審者の侵入が後を絶たない状態が続いています。報道などでは大きく取り上げられていませんが、現地の住民からは「金属や機械、農具が盗まれた」「知らない車がうろついていた」という声が多数寄せられています。警察もすでに動いているようですが、あえて詳細を公表していないのは地域の不安を最小限に留めるためだとも聞きました。
今回のプロジェクトでは、保管場所を整えることに加え、防犯カメラやスタッフによる巡回体制も構築予定です。「預ける安心」と「地域の安心」を両立させる場として、輪島の再生に貢献できると信じています。

支援が「未来を守る力」になる
倒壊した家から命がけで運び出した荷物には、単なる生活道具を超えた「記憶」や「願い」が詰まっています。
・「父の仏壇だけでも残したくて」
・「娘の成長アルバムを抱えて逃げた」
・「何もかも失ったが、あの茶箪笥だけは……」
そんな声を聞くたびに、私は「保管する場所を整えること」は単なるモノの整理ではなく、“被災者がもう一度生き直すための準備”だと痛感しています。
今後、仮設住宅から本格的な住まいへの移行が進むにつれて、「一時的に保管しておく場所」はますます必要になります。だからこそ、今このタイミングで、地域の皆さんと一緒にこのプロジェクトを育てていきたいのです。
どうか皆さまのお力をお貸しください。

【プロジェクト概要】
●プロジェクト名:「がんばろう能登!甦れ、輪島!不足している『保管場所』の整備にご支援ください!」
●実施者:源代 晃弘(誠晃エージェンシー)
●支援受付期間:2025年4月20日〜5月20日
●目標金額:3,000万円
●主な用途:屋内型レンタル収納スペースの設置、防犯設備費、運営体制整備など