ヴィトラ
スイスの家具メーカーであるヴィトラは、大阪・関西万博の「スイス パビリオン」に協力しています。パビリオン内の「ハイジ カフェ」とVIPルームでは、インテリアの主要家具にヴィトラの家具が使われています。


「スイス パビリオン」の建築は、スイス・バーゼルを拠点とするマヌエル・ヘルツ建築事務所が手掛けました。軽量の膜で球体を構成し、重量を従来のビルシェルの1%ほどの400kg以下に抑え、「スイスパビリオン史上最も軽い」パビリオンを実現しました。パビリオン内の「ハイジ カフェ」とVIPルーム、2部屋のインテリアの主要家具をヴィトラが協力しました。
1950年創業 スイスの家具メーカー、ヴィトラ

ヴィトラは、1950年創業のスイスの家具メーカーです。世界的なデザイナーの創造性と自社の開発力によって製品とコンセプトを生み出し、そのデザインの力を通してホーム、オフィス、公共スペースの空間の質の向上に貢献しています。また、本社はスイスのビルスフェルデンにありますが、スイスとドイツ、フランスの国境沿いのドイツ側ヴァイル・アム・ラインに、『建築とデザインの聖地』とも称される広大な「ヴィトラ キャンパス」を有しています。世界的な建築家による建築が並ぶ「ヴィトラ キャンパス」や「ヴィトラ デザイン ミュージアム」での展示、ワークショップ、出版物でも知られ、多様な側面を有しています。


「スイス パビリオン」の理念は、ヴィトラが大切にしている企業文化に通じています。ヴィトラもまた、製品を生み出す家具メーカーとして、製品の開発から原材料の調達、製造、サプライチェーンの管理、使用後のリサイクル・再利用に至るまで、環境への影響を配慮したものづくりに努め、挑戦を続けています。
「ハイジ カフェ」のヴィトラデザイン


「スイス パビリアン」の屋上にある「ハイジ カフェ」では、万博会場の景観を見渡しながら、スイスの郷土料理と日本が調和したフュージョン料理やスイスワインを楽しめます。会場には、ヴィトラの製品コレクションから、ヴァーナー・パントンの「パントン チェア」、イサム・ノグチの「ダイニング テーブル」、ジャスパー・モリソンの「ハル RE」シリーズが並びます。卓上には、ヴィトラデザインミュージアムの「ミニチュア」シリーズのパントンもあしらわれています。

Panton Chair
Developed by Vitra in Switzerland
Design: Verner Panton, 1959/1999
ミッドセンチュリーのデザイナーであるヴァーナー・パントンは、デンマークに生まれ、1960年初頭にスイスに移住した後、独創的で斬新なデザインを生み出しました。「パントン チェア」は、パントンとヴィトラが1950年代後半から開発を始め、1968年に量産化に成功しました。世界初のプラスチック一体成形型チェアで、20世紀デザインのアイコンともいえる一脚です。

Dining Table
Developed by Vitra in Switzerland
Design: Isamu Noguchi, 1957
アーティストであり、デザイナーとしても活躍した日系アメリカ人のイサム・ノグチ。彫刻作品だけに留まらず、舞台セット、家具、照明、インテリア、広場や庭園など多岐に渡る作品を残しました。放射状の鉄製のバーが天板とベースを繋ぐ「ダイニング テーブル」は、彫刻家のデザインした製品であることを感じさせる、エレガントなテーブルです。

Miniatures Panton Chairs
Developed by Vitra Design Museum in Switzerland
Design:Verner Panton, 1959/1999
「ヴィトラ デザイン ミュージアム」は、所蔵するコレクションの中から、歴史に残る家具デザインのミニチュアを20年以上にわたり制作してきました。オリジナル作品を1/6サイズに縮小した、この「ミニチュア コレクション」は、オリジナルとまったく同じ構造や素材、色など、細部に至るまで忠実に再現しています。
VIPルームのヴィトラデザイン

一般には非公開のVIPルームは、自然の豊かさをイメージした、暖かく落ち着いた雰囲気の中でゆったりくつろげる特別な空間です。ヴィトラの製品コレクションからは、エドワード・バーバー&ジェイ・オズガビーの「ミカド」、イサム・ノグチの「フリー フォーム ソファ」、ヴァーナー・パントンの「ヴィジョナ スツール」、ジャン・プルーヴェが手がけたローテーブル「ゲリドン バ」が使われています。

Mikado
Developed by Vitra in Switzerland
Design: Edward Barber & Jay Osgerby, 2024
イギリスを拠点とするエドワード・バーバーとジェイ・オズガビーがデザインした椅子「ミカド」は、美しいフォルムと高い快適性を兼ね備えています。座面下に隠された、動きにあわせて背もたれが独立して動くメカニズムと、生地に包みこまれるデザインにより、最高の座り心地を実現しました。「ミカド」は、アームチェアとサイドチェア、2つのモデルを揃えています。

Guéridon bas
Developed by Vitra in Switzerland
Design: Jean Prouvé, 1944
フランスのデザイナーであり建築家、そしてエンジニアでもあったジャン・プルーヴェが手掛けたローテーブルの「ゲリドン バ」は、一目でプルーヴェの作品である事がわかる独特のデザインです。控えめなデザインであるため、あらゆるインテリア空間に美しく溶け込みます。木の素材は3種類から選択できます。

Visiona Stool
Developed by Vitra in Switzerland
Design: Verner Panton, 1970/2012
デンマークのデザイナーであるヴァーナー・パントンがデザインした「ヴィジョナ スツール」は、1970年にケルンで開催された有名な展覧会『ヴィジョナ展』のインスタレーションのひとつとして生まれました。軽量で座り心地も良く、カラーバリエーションが豊富で、あらゆるインテリアに調和します。

Freeform Sofa
Developed by Vitra in Switzerland
Design: Isamu Noguchi, 1946
彫刻家イサム・ノグチがデザインした「フリーフォーム ソファ」は、自然の造形物である川辺の小石のような佇まいです。2002年に「ヴィトラ デザイン ミュージアム」により復刻されました。
【詳細】
本件詳細ページ:https://store.vitra.co.jp/collections/swiss-pavilion
Vitra:www.vitra.com
Vitra Online Shop : https://store.vitra.co.jp
Vitra株式会社
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-59-4
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