株式会社コンテンツセブン
株式会社コンテンツセブンは、映画配給・宣伝の新会社「株式会社マーチ」を2025年3月3日に設立。ドキュメンタリー・アニメーション映画の傑作『ペリカン・ブルー(原題)』の国内配給権を取得しました。

本作は、1990年代のハンガリーで実際に起きた事件を扱った“ドキュメンタリー”でありながら、登場人物たちの個人情報を守るために“アニメーション”として制作されました。こうした手法は、戦争体験の内面性や記憶の曖昧さを視覚化した『戦場でワルツを』(2008年、アリ・フォルマン監督)や、難民としての過去と自身のセクシュアリティについて語った『FLEE フリー』(2021年、ジョナス・ポヘール・ラスムセン監督)などの作品で採用されてきました。本作でも、当時の社会背景や若者たちの葛藤がリアルに描かれており、分断や格差が再び強調されつつある現代において、私たちに多くの示唆を与えてくれる傑作です。
今年3月に開催された「第3回 新潟国際アニメーション映画祭」での上映時には、実録犯罪映画としてのスリリングな展開と、青春映画としての瑞々しさが同居するユニークな語り口で、大いに観客を沸かせ、最後には深い余韻を残しました。マーチでは、同映画祭で上映された韓国発のアニメーション映画『口蹄疫から生きのびた豚(原題)』の国内配給権をすでに取得しております。昨今、世界中で活況を呈する国際アニメーション映画の国内配給を通じて、同ジャンルの日本における地位向上に貢献すべく、邁進してまいります。
本作の邦題や公開日等の詳細につきましては、決まり次第順次発表させていただきます。
【作品概要】
▶︎タイトル :『ペリカン・ブルー(原題)』(原題:Kék Pelikan / 英題:Pelikan Blue)
▶︎監督 :ラースロ・チャキ ▶︎製作年度 :2023年
▶︎製作国 :ハンガリー ▶︎上映時間 :79分
【あらすじ】
1990年代、ハンガリーでは“鉄のカーテン”が崩壊し、西ヨーロッパへの扉が開かれた。しかし、国際列車の切符は高額で、庶民にとって海外旅行は夢のまた夢だった。そんな中、アコス、ペーチャ、ラチの3人の若者は、ペリカン製のブルーカーボン紙を使って国際列車の切符を偽造し、仲間たちに「外の世界」を旅する機会を提供しようと決意する。彼らの活動は次第に広まり、悪名高いプロの偽造師として知られるようになるが、警察の捜査が進むにつれ、自由には大きな代償が伴うことを痛感することになるのだった。
株式会社マーチについて
株式会社コンテンツセブンC7(以下「C7」)は、良質なコンテンツを通じて、文化と文化の懸け橋となり、たくさんの人々に喜怒哀楽の情や癒やし、そして感動を提供することをミッションとし、韓国・中国・タイを中心としたアジアの優れたドラマを数多く日本に送り出してきました。2000年の創業当初より培ってきた作品選定力を活かしながら、今後は映画の劇場配給・宣伝の領域に事業ドメインを拡大し、世界中の魅力的な映像コンテンツを展開することを目指します。
新会社であるマーチは、アジア映画のみならず、洋画・邦画を含む多様な作品を安定的に配給・宣伝してまいります。また、配信・TV・ビデオグラムといった二次利用をC7で展開することにより、映画作品の国内における展開をワンストップでおこない、作品価値の最大化と、映像コンテンツ市場のさらなる発展と活性化に貢献いたします。
会社概要
商号 :株式会社マーチ(英文表記:MARCH Inc.)
設立年月日 :2025年3月3日
役員構成 :代表取締役 成 七龍(C7代表取締役兼務)
:取締役 鈴木直俊(C7コンテンツ事業部部長 兼 経営管理部部長兼務)
:取締役COO 田辺晴彦
所在地 :東京都中央区新川2-9-9 SHビル(受付3階)
事業内容 :映画の配給・宣伝など
資本金等 :1,000万円
公式サイト :https://www.march.film