株式会社 パンタレイ
風力発電の新たな技術“縦型リニアドライブ風車” の実証実験を新潟県長岡市寺泊水族館で開始。風速20mでも安定して回転し、かつ低騒音を実現。エネルギーの地産地消や独立分散型の電力開発を目指す。



(株)パンタレイが再生可能エネルギーの問題解決となる”安心安全”の風力発電機の開発・実証実験をスタート!地球温暖化防止、再生可能エネルギーの技術開発は日本を含む世界的な社会課題であり、問題解決にはCO2を排出しない再生エネルギーへの転換が急務となっている。現在世界の電源構成予測において,2050年までに世界全体の発電量で風力発電が25%を占めると予測、再生可能エネルギーの発電量において風力発電は世界では約50%を占めているが、日本は数%と大きく引き離されている現状がある。世界の風力発電の市場規模(新設)は、2016年に約6兆円,2030年に約10兆円まで拡大すると予測、一方国内の市場規模は2016年の321億円から2030年には5倍の2160億円に拡大すると予測され大きな潜在需要が見込まれている。メガワット級の大型風力発電施設の増設と並行して、都市部でも利用できる中小型風力発電システムの開発は極めて重要となっている。商業施設、ビルの屋上や住宅地に設置し企業や家庭で使用する電力の一部を負担する”地産地消型”の風力発電システムは、再生可能エネルギー利用に重要であり、個々の発電量は小さいが普及が進めば将来的には重要なエネルギ・ソースとなる。
長岡技術科学大学発のスタートアップベンチャー企業(株)パンタレイ(新潟県長岡市)は低回転・高トルクという技術特性を持つ「縦型リニアドライブ風車」を開発。従来型の風車は、強風や突風に弱く、発電の際に生じる騒音が住民問題を起こすなど様々な技術的な障害があった。対して本風車の特性は、強風や突風に強く、風速20m(台風並み)でも安定した回転を保ち理論上は70mまで回転可能。また低回転のため極めて低い低騒音を実現している。シンプルな技術ゆえ、高強度の装置が安価に製造出来るという技術的な特性を持っている。従来の風車とは全く異なる原理で回転する“縦型リニアドライブ風車。”その仕組みは円柱をプロペラとし、その後流にリング状の平板を設置する事で3次元構造を有する縦渦を発生させる。縦渦が円柱翼とリング状平板の隙間を通して前方の空気を強力に吸い込む事で回転力が発生する。その為縦型リニアドライブ風車はプロペラ型(揚力型)でありながら抗力型風車と近い低回転で高トルクを発生する事が可能となっている。(株)パンタレイは、レオロジー(物理学)が技術の起点をなっており、同技術は長岡技術大学の高橋 学教授(同社取締役)が発明、同大学客員准教授佐藤靖徳(同社代表取締役)が起業し世界5カ国(日本・アメリカ・ドイツ・イギリス・オーストラリア)で国際特許を取得している。
(株)パンタレイ代表取締役 佐藤靖徳コメント
「今回“縦型リニアドライブ風車”を長岡市寺泊水族館様ご協力の元、日本海に面する寺泊水族館(新潟県長岡市)の屋上に設置させて頂きました。我々の風車が、日本海側のような冬場大変厳しい高風速の環境でも安心安全に発電可能であることを実証する為実験をスタートしました。長時間の可動で部品の脱落、共振の有無、異常な発熱、温度安定性、及び安定した風力発電の取り出し能力を社会実装に向けて評価致します。」
現在(株)パンタレイでは新しい技術で、高効率低コストを実現する安心安全の風車開発を行っている。社会実装実現のため、様々な自治体、企業からの共同研究、共同開発を行うパートナーを募集している。
(株)パンタレイHP:https://www.pantarhei-japan.com/category/news/

(株)パンタレイ
長岡技術科学大学発のスタートアップベンチャー企業。新潟県長岡市。
レオロジー(流動学)を軸にした革新的なテクノロジーの開発、社会実装に向けた産学連携のハブ企業として、社会が豊かになるための価値を創造し続けます。再生エネルギーの問題解決に向けて開発を行っている新概念の”安心安全”な風力発電機”縦型リニアドライブ風車”は世界5カ国で特許を取得。