アイリスオーヤマ株式会社
地域文化の継承と国際交流を推進

アイリスオーヤマ株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役社長:大山 晃弘)は、2025年5月17日から18日の2日間にわたり開催される「第41回 仙台・青葉まつり」の山鉾巡行へ参加することを決定しました。当社は、30年ぶり(※1)に新たな山鉾「五穀豊穣山鉾(ごこくほうじょうやまぼこ)(※2)」を制作し、本まつりで、初めて山鉾巡行に臨みます。
仙台・青葉まつりの象徴でもある山鉾巡行は、宮城県内の企業・団体が保有・運営しており、街の繁栄や除災招福、無病息災や家内安全、商売繁盛などの願いを込めて運行されています。1988年に最初の5基が完成して以降、1989年に5基、1995年に1基が加わり、現在は11基が時代絵巻巡行の山鉾巡行を行っています。今回の新山鉾「五穀豊穣山鉾」は1995年以来30年ぶりに加わる12基目の山鉾です。
「五穀豊穣山鉾」は、東北地域を支えてきた農業、特に稲作に対する深い想いと「豊作祈願」「五穀豊穣」への祈りを込めて命名しました。当社は、東日本大震災以降、復興支援の一環として精米事業に参入し、地域農業の再生と食の安定供給に取り組んできました。今回制作する山鉾には、東北の稲作文化を象徴する「田おこし・代掻き・田植え・稲刈り・天日干し・脱穀」といった営みをモチーフとしてあしらい、屋根の上には米俵を配することで、稲作の営みへの感謝と誇りを象徴的に表現しています。
本年の山鉾巡業では、ダイバーシティを推進する観点から国際交流の促進と伝統や文化の伝播を目的に、東北大学の留学生20名が山鉾の担い手として参加予定です。地域文化の継承と国際理解の融合を目指して、多文化共生と国際交流の促進を図ります。
当社は今後も地元仙台の伝統行事への積極的な参加を通じて、地域の一員としての企業姿勢をさらに強化し、地域社会の活性化、文化の継承、そして持続可能なまちづくりに貢献します。
【仙台・青葉まつり 参加表明会見】

【仙台・青葉まつり 協賛会 会長 藤﨑 三郎助 様 より】
「伊達の伝統」を取り入れた仙台・青葉まつりは市民の皆さまに支えられて今年で41回目を迎えます。この度、その歴史に新たな1ページを飾る大きなニュースをお届けできることとなりました。まつりを支え、愛する多くの市民の皆さまとともに、「五穀豊穣山鉾」の参加を心から歓迎し、お祝いしたいと思います。「五穀豊穣山鉾」の制作は2年をかけて行うとのことであり、塗装を行っていない白木の山鉾を鑑賞できるのは今年が最初で最後となります。大変貴重な機会ですので、ぜひ、多くのお客様にご来場いただき、その姿をご覧いただきたいと思います。
【宮城県仙台市長 郡 和子 様 より】
仙台・青葉まつりは、新緑が彩り、杜の都・仙台がもっとも美しく輝く季節に開催される仙台の初夏の風物詩であります。この度の「五穀豊穣山鉾」の参画により、仙台・青葉まつりの魅力がさらに高まり、よりお楽しみいただけるまつりとなるものと確信しております。本市におきましては「仙台市観光戦略2027」を策定し、観光を基軸とした交流人口の拡大に向けた取り組みを加速する予定です。このスタートとなる年に、新たな山鉾をご披露いただき、本市の代表的なまつりに一層の華を添えていただきますことを、大変心強く思います。
【アイリスオーヤマ株式会社 代表取締役社長 大山 晃弘 より】
アイリスオーヤマは、東日本大震災を経て、改めて仙台の伝統文化を大切にし、地域と共に歩む企業でありたいという想いで今年から山鉾に参加することを決めました。宮城県は稲作が非常に盛んであり、我々も精米やパックごはんなど幅広い事業に取り組んでいますので、東北を支えてきた稲作に対する深い思いを込め、「五穀豊穣山鉾」と命名しました。今回は、東北大学の留学生20名が山鉾の担い手として参加しますので、国際交流の促進と仙台の伝統文化の魅力を世界に発信したいと思います。今後も地域の伝統文化や行事に積極的に参加し、地域貢献を強化してまいります。
※1:仙台・青葉まつりにおいて
※2:山鉾サイズは全長_6.35m、高さ_5.6m、幅_2.9m、重量_およそ7t~8t